友達として関わるからこそ生まれる本質的な価値。
「わたしのソーシャルビジネス物語」はソーシャルビジネスに携わる人を発信する企画です。読者の皆様に「ソーシャルビジネスを身近に感じてもらうこと」を目的として運営されています。
相談ができない。居場所がない。そんな悩みを抱えている人が世の中には沢山存在する。そのような人にオンラインで相談サービスを提供しているココトモだ。友達として相談にのる。をコンセプトにサービスを展開。そこで集まった方々が「実際に集まれたらいいよね」という要望から生まれたのがコミュニティスペースココトモハウスだ。今回はそのココトモハウスで管理人を務めるジョジョ様にお話を伺った。
ジョジョ(じょ じょ)|18歳の時、悩みを人にいえずにギャンブル依存症に。誰にも言えずに孤独だった自分を、コミニティに救ってもらった経験から、居場所作りをライフワークにする。15年ぶりに就職できた正社員の職を捨て、自分の本当にやりたいことに挑戦したいと経営者に。現在は、悩みから夢まで話せる東京の居場所、ココトモハウス、コワーキングスペース自由帳を代々木にオープン。新米経営者として奮闘しています。ココトモハウスで培った経験をもとに、新しいサービスを準備中。行政書士/社会福祉士/産業カウンセラーを保有。趣味:読書(ノンフィクションが特に好きです)
元々は利用者として携わった居場所。
――現在はどのようなことをやられていますか。
現在はココトモハウスというコミュニティを運営しています。元々はココトモというお悩み相談サイトがありました。そこから派生して生まれたのがココトモハウスになりますね。
――どうしてそのようなことを始めたのでしょうか。
18歳の時にギャンブル依存症になり、10年くらい誰にも言い出せなかったことがきっかけです。そんな時にお悩み相談サイトの相談員のボランティア募集を見つけました。それがココトモでした。
――最初から運営をされていたのですか。
いえ、最初は利用者として通ったのですが、スタッフとしてやらないか。と声をかけてもらい、スタッフになりました。その後、前の管理人が辞めることになったのですが、僕はまだこの活動を続けたいと思い、管理人を引き継がせてもらいましたね。
――こちらはボランティアスタッフなのでしょうか。
そうですね。基本的には利用料1,000円をいただいて運営をしていました。しかし、今後は、ココトモハウスを事業としてやっていきたいと思い、今年の5月に物件を借りて再スタートしました。
お客様ではなく、友達として。
――ココトモハウスに来られる方はどのような方がいらっしゃるのでしょうか。
うつ病の方や引きこもりの方や、働いている方も働いてない方など、ココトモハウスには様々な方が訪れます。みんなに共通しているのは、何かしらの生きづらさを抱えているという点です。そして、ココトモハウスに通いながら、メンタルを維持出来たり、元気になっていく人の姿を沢山みてきました。
――それは凄いですね。
そうですね。そこから何故それができるのかを考えてみました。すると、家庭や職場で居場所を持てない人がココトモハウスでは緩く繋がりを持つことで、安心出来たり、メンタルが回復していくという効果があることがわかりました。そこから今考えているのが「休職者同士が繋がっていくサービス」です。
――それが現在考えている事業のわけですね。
はい。休職者同士が緩く繋がることで休職の期間が短くなると思います。それは会社にとってもメリットがありますし、休職されている方々にとっても良いことだと考えます。これからはその検証を行い、もし効果があれば法人様にサービス提供を考えています。
――確かにニーズありそうですね。ココトモハウスさんの特徴などはありますか。
特段、プログラムなどがあるわけではありません。基本的には集まって雑談をする場があるのみです。僕が実際に利用者として利用している時に感じたことは普通に話せる人がいることが凄い嬉しかったのです。
――普通に話せる人がいるとはどういうことでしょうか?
カウンセリングサービスや福祉サービスは世の中に沢山あると思います。しかし、そこに行って話すことはカウンセリングサービスや福祉サービスの枠で話すことになります。しかし、ココトモハウスでは自分という人間を友達として受け入れてくれることがとても嬉しかったです。
ココトモハウスの展望
――それは価値あるサービスですね。来られる方はどのような方が、どのようにしてココトモハウスを知ってこられるのでしょうか。
ネット検索やTwitterが多いですね。来られる方は居場所がない方や人間関係構築が苦手な方が多いイメージですね。
――そのような方々に居場所を届けることのやりがいなどはありますか。
来た人同士で仲良くなってくれることや来た人の人生の様々な瞬間に立ち会えるのはとても嬉しいですね。
――心掛けていることはありますか。
相手を否定しないことですね。
――とても大事ですよね。今後の展望などはありますか。
ココトモハウス自体は今のままで変えない方がいいと思っています。頑張った時に休める場所としてありたいと思います。皆んなが繋がっていく経験を価値として事業化はしていきたいと思います。
取材/おかしょー
文/おかしょー
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