"ジョブ型ワーク"推進企業が"ゆるブラック"になる (tips06)
ジョブ型の働き方導入企業が"ゆるブラック企業"に落ち入ると良く聞かれませんか? ジョブ型の働き方スタイルが社員のやる気やモチベーションをを下げる可能性があると言うことです。私も同じような事を考えていました。とある企業にお勤めの会社員Dさんのお話しが聞けました、、、
ある企業にお勤めの会社員Dさん
上司・・・「 なんでこんなに遅くなるんだ。早く帰れないのか? 仕事の効率化を考えてくれ」
Dさん・・・「 なるべく早く帰れるように努力します。すみません…」
心の声・・・(まぁそんなこと言われても頑張ってるんだから本当は認めてくれるんだろう)
また後日、
上司・・・「 前にも言ったけど早く帰ってくれよ、特にお前の部署は女性が多いんだから。」
Dさん・・・「 最近仕事のやり方も変わってきてDXだとか新しい仕事へのチャレンジが多くなってます。 昔のアナログの仕事からデジタルの仕事に変わってきて色いろと手こずることが多くて」
上司・・・「 社長の言葉知ってるか? 少人数でいかに効率よくやるかが課題と言ってるだろ、そこを考えるのがお前の仕事だ、とにかく早く帰ってくれ」
心の声・・・(いいよなぁ言う事だけ言える人は。ここの部署の会社側の人間はいつも自分より早く帰っているど自分は上見てばかり仕事出来ないんだよ、現場の仕事やってんだ)
さらに後日、
上司・・・「 頼んますから早く帰って来れますか? 時間管理ができないからお前は管理職になれないんだ」
Dさん・・・「 そう言われても…ほんと色々やることあるんですが…」
心の声・・・(うるさいんだよ、現場見てんのか? あんたは暇でいいよなぁ、言うだけで給料も高くて、、、)
私も似たような経験がありますが、正しくジョブ型の働き方が認識されないとモチベーションのあるやる気のある社員を壊す"ツール"になってしまうような気がします。
さらにDさんはは毎日の退社時間を早く帰ったことにしたり、土日に仕事を回したりしてやりくりしたらしいです。
少しずつ変わってきたDさんの心境、"負のオーラ"が増大!
Dさん、今やっている仕事はそこそこ楽しくて自分のスキルアップになりそうだと思っていたそうです。多少何を言われても気にせず見たいな所があったそうです。
ただ何度も同じような事を言われるのと評価に関わる事を言われ出したあたりから、「自分の仕事に対する理解を得られていないのでは?」と言う事と上司の認識違いなど色々と気づき始めたそうです。
そして心境は「 このままこの部署にいても未来はあるのかな」という所まで変化していったそうです。
結果・・・やる気とモチベーションある社員がとる行動は!?
さて、こんなところから”やる気ある社員”とる行動はどうなるのでしょう。
推測ですが、
・もうクリエイティブな深堀りする事はやめて時間内で出来る所までやって良しとする。
・自分なりに納得をしたいので時間履歴をごまかしての平日残業、土日のサービス在宅勤務を行なう。
・見切りをつけて独立または転職を考える。
少し分かりやすく図解で表すと下のようなイメージでしょうか?
仕事を突き詰めたいのにそれが出来ないと、
→違うの所に自分のパワーが移っていく。
→自分のやりがいを深く考える様になる。
→そして自分の会社へのエンゲージメントをなくしてしまう。
こんな事になって行くのかも知れません。
優秀な人材をやめさせない、モチベーションアップの策は?
・ひとつは給与面の確保。ジョブ型になると残業代込みのフルコミットになるケースが多い。 言い換えるといくら仕事をやってもその月の給料は決まっている。よって納得させるような給与体系、最低限年功序列のモデルケースでの生涯年収よりも多くならないといけない。
・ジョブ型の働き方でワークライフバランスが確保されのであれば自由な時間にスキルアップしたい人達が増えるのも当然。企業も副業などを積極的に推進することが必要。結果それが 新しいアイディアやイノベーションにつながるだろうと思われる。
・ 新しい働き方、例えばワーケーションなども積極的に認めるなど、働き方自体の選択肢を増やす。 そこまでの理解を会社側ができるのであればジョブ型ワークスタイルも成果を出すであろう。
・ 評価する側もしっかりと基準を持たなければいけない。管理者のスキルは絶対に必要である。何をやっているのかも分かってない管理職は必要悪だと思われて行くでしょう。
ジョブ型雇用、メンバーシップ型雇用、 成果主義、終身雇用、年功序列と色々なキーワードが時代の節目ふしめで出てきました。企業側、また国においてもたやすく考えるのだけはやめて欲しい物です。現場の声をもっと聞こうよ!
(終わり)