2022年振り返り
昨年以上に2022年が早かった気がするのは気のせいか・・・
本業の振り返り
気づき
とある機械学習モデルのエンハンスに取り組み続けている。現在進行形だ。既存のモデルより精度が良いことと同時に、用途としても適した挙動になっているか、その両面の基準で何度も審査会に持っていき、なんとか承認を得たのが秋。
そしてそれをオンライン検証した結果、想定通りではあるけれど結果を出せる時と出せない時があることが判明したのが年末。まだまだエンハンスのためのブラッシュアップは続く。
0→1も大変だけど、1→1.2みたいなことの方がよっぽど難しい時もある。
変えたこと
re-skillingとまではいかないが、自分の弱みと自覚していた部分を本格的に強化しに行った。なぜならば、その弱みのために自分のリーダーシップが果たせてないと痛感することがあったからだ。
お盆休みに10数日の連休があり、上司にも協力してもらって強化週間にした。
そのおかげで、後半はより安定的にプロジェクトマネジメントに取り組めるようになったと思う。
冬休みももう少し実践する予定。
外部発信
おかげさまで、今年も何回かお声がけをいただき外部登壇の機会をいただいた。どちらも自分の取り組みを振り返って抽象化することができる良い時間となった。
リサーチカンファレンス(UXリサーチとデータサイエンスの協業的な話ができた)
某大学(機械学習案件の実務の話を紹介)
副業の振り返り
ファクト・ファインディングス・インサイトの違いの言語化
ずっと感覚値でレクチャーしていたことを、林業をテーマとしたワークショップの中でようやく事例として言語化できた気がする。
あくまで事例は事例なのだが、どのタイミングで頭を具体から抽象に切り替えて考えるのか、どのくらい抽象度を上げて「言葉」を選んでいくのか、その辺りがきちんと見える事例にはできたのではないだろうか。
久々のオフラインワークショップの開催
英語でのワークショップだったが、コロナ禍開始後ついに対面でのグループワークが実現した。
やはり抽象度が高い議論をするときは対面でやりたいなと改めて思う時間となった。
某大学研究員に就任
以前からお世話になっていた某大学ビジネスデザイン研究所に研究員として参画させていただくことになり、副業の幅が広がった。
書籍の執筆
本業と副業をミックスさせたようなテーマではあるのだが、データサイエンスとデザイン思考の概念の立ち上がりから、両者のプロセスと要諦の部分を共通項とともに書き起こし、どうやって協業が実現できるのかを執筆した。
共同出版としておそらく春先に出版される予定。
それにしても、1ヶ月での執筆は大変だった・・・が、これまで断片的に色々と思考していたことをまとめることができたのは良かった。
音楽活動の振り返り
オーケストラ活動
ホームページ担当に再就任することになって、Notionを使ったホームページ立ち上げと運用まで漕ぎ着けた。
Notionが非常に便利。これはどこかでまとめたい。
技術面でいくと、これも苦手意識があった幅広いビブラートの練習を教本を買って取り組んでみたり、日々の曲の練習だけでなく基礎練もきちんとやるようにした。それから演奏のDVDをきちんと見て、自分の演奏フォームがおかしな癖がついていないかチェックした。
バンド活動
エレキバイオリンを新調!
それからiReal Proを本格活用して、アドリブを鬼の30回ループを何度も繰り返すことで、メロディをベースとした即興アレンジを肌感覚でできるように少しずつなってきている。
あとベースレッスンの方で学んでいるコード進行やコードの構成を少しずつ覚えて、即興アレンジの前にコードを聞いてスケールを弾くことを事前にやることを実践した。
小節内で使って良い音/ダメな音
曲を通じて汎用的に使って良い音
この辺りがこの練習で体感できる。以前、ジャズバイオリンの先生が言ってくれたこと「あなたはクラシックをやってきて音が協和音か不協和音かは判断がつくのだから、自信を持て。違うなと思ったら上か下に行け」というアドバイスが活きていて、とにかく大丈夫と思った和音やフレージングを耳で覚えて、メモをする。クラシックのフレージングや展開を参考にして、それをつないでいく、ということを試している。
コードを聞いてササっとアドリブを弾く域に到達するには、あともう少し時間はかかるけれど、完全フリーセッションの夢は単に憧れではなく、ちゃんと実現できる目標になってきている実感は持てている。
総合的に振り返り
「やったほうがきっと良いんだよな」は当たっている
やったほうが良いんだろうけど時間もないし、ちょっと大変そうだし、と思っていることは大抵は当たっている。自分にとってやったほうが良いことは間違いない。
しかし取り組むために重い腰を上げるだけの決定的な理由がないまま、大体は放置しがちである。そんな中で試練みたいなものがやってきて、時には落ち込んだりする。
そのタイミングが実践する最後のチャンスであることを2022年に学んだ。
機械の故障とか、日々の掃除とか、エイヤでやることはできても、自分の成長に必要なことを自力で実践し続けることにはパワーがいる。
でも結局は実務の中で実践し小さな成功体験を得ていくことでしか、本当の意味での自分の血肉にはならない。
だからこそ、どうやってその経験を作っていくかを常に上司や周りの人を含めて話し合えるかが大事だと思っている。
自分の知らない世界を見せてくれる人を大切にしよう
SNSのフィルターバブル然り、年齢を経てくると自分の趣味嗜好が固まって、自分の好きなものの中で安住しがちである。
そこから一歩踏み出して、普段の自分ではやらないことを試してみた時に、新たな発見があったり、これまでの捉え方が変わったり、刺激を受けたりする。世界が広がって見えることはとても楽しいことだ。
一方で、自分の知らない世界=快適な世界とは限らない。時には不愉快な思いをする時もあれば、想定外の言動で被害を被ったりする時もある。
でも、そういうことがあったとしても、なぜそうなったのかを考えて自分の対応の仕方をこれまでと変えてみることによって、最悪な結果を免れることもあると学習した。今までの私であればそういうことがあったら場合によっては一発アウトにして関係を断ち切ることもあった。でもそれだともう一度その世界を見たいと思った時に、一歩踏み出した時よりもさらに大きな壁が待ち構えている。それはもったいないということが分かった。
だから、きちんと相手を見て時間をじっくりかけて対話をすることを意識した。その結果、今の私の周りには自分の知り得なかった面白い世界を話してくれる人がたくさんいる。そしてそういう多様性の中で自分も生きており、多様性の一部なのだということを実感できた。
自分の好き嫌いの基準や物事を見る視点、軸は大事。その基準があった上で、視点を広げて見渡す余裕を、これからも持ち続けたい。