2023年 振り返り


2023年も無事に完走できそうです。いろんな人に助けてもらい、気づきを与えていただいた1年でした。
noteがほぼ振り返りだけになってそうな状態なので、2024年はもう少し思考などをまとめる場にしていきたい所存。。

仕事編

本業編

会社員としての仕事は、6月くらいから兼務がついたことで、主に専門職としての仕事と、マネジメント的な仕事を同時並行で進めることになった。

専門職としての仕事では、2023年初頭に世の中を驚かせたchatGPTを使って、pythonコードが劇的に速く書けるようになり、エラーとの試行錯誤やレビューもだいぶ効率的に進められた。社内でセキュリティ対策を施したツール(API利用)が出たことも大きかった。
私が思うデータ分析言語でのchatGPTの使用用途はこちら

  • 目的変数と、説明変数、何を明らかにしたいかを文章で書いて、処理の大枠を書いてもらう(その後、細かいことを調整)

  • エラーメッセージをコピペして何が起きているかの解説と、代替案のコードを出させる(これでも解消しなかったものは、エラーが出ている該当行付近のコードをコピペする。これによってなぜか全角スペースが入っているためにエラーが解消できなかったことも発覚した、、)

  • 同僚のコードレビューを行う時にコードをコピペして、何をしようとしているものかを解説させる(これとコードと実行結果を見て、

  • なお、運用に乗せているコードで、複数の処理が同時に走るようなケースで、その一部を直す時にはちょっと難しい。あくまで分析の処理を頭から流す時には向いている

このような文明を使うことで、自分のスキルも業務効率も格段にアップしたと実感している。

この他、専門職としては今まで扱ったことがなかった自然言語処理系の問題に取り組むことになり、コーパスなど一から勉強して、行列やベクトルなど数学も復習して、既存の機械学習モデルに組み込むことも行なった。
これに先立ち、自然言語処理の基本のキを解説した書籍を上司からお薦めしてもらった。夏休みに、Google documentを使った交換日記?のような形で私がわからない部分をコメントで解説してもらうという取り組みを伴走していただき、これによって格段に知識のキャッチアップができたのが良かった。大変感謝している。

マネジメント的業務については、ぜんぜん知らない部署のぜんぜん知らない人たちの案件リードを行うことになり、「知らない競技のアウェイの試合で着実に結果を出す」みたいな難易度の高い業務があった。
これに加え、その部署で分析チームがどのように結果に貢献していくかの方針立てをすることとなり、「全く知らない土地でサッカーチーム作る」みたいなイメージで何からやっていいのやら、というところからスタートした。
半年くらい試行錯誤をしたもののまだ自分なりに「こうすればいける」という確信は見えないでいる。でも、試行錯誤した結果、気づいたことや発見もあったので、それについてまとめておきたい。

  • 「アウェイの試合で結果を出す」

    • 言わずもがなだが、チームメイトのことを知らないと自分の役割が定義できない

    • チームメイトができること(スキル)だけでなく、マインドも知っておく必要大。何をしたいかというWillも大事だけど、何をされたら嫌がるかのほうがかなり大事。

    • その仕事と同じ方向性のWillがある人にやってもらいたい。でも、ゆくゆくそこにつながるけれど、今は本人のWillとは遠く感じるかもしれない仕事にも取り組む必要性をどう伝えるかは課題

    • 私がどういう立ち位置でここに来たかを時間をかけてでもちゃんと伝えないと「この人、何者?」感がある。個別の1on1よりも、関係する人をそろえた1 on 1(というかN on Nか?)をやると良さそうな手応えがあったので来年から実践してみる

  • 「全く知らない土地でサッカーチームを作る」

    • おそらくは以下に書いていく流れで整理していくともう少しすんなり行ったはずだという反省を込めて書いていく。これを同時並行やタイミングがずれていたために色々と混乱を起こした感があるため。

    • 言わずもがなだが、担当するサービスのカスタマージャーニー、クライアントジャーニーの整理、取得できているデータのマッピングにまずは取り組む(そのサービスのダブルファネルの概念図を作り、事業方針と照らし合わせることもした方が良さそう)。

    • ダブルファネルの中で、KGIに対しどういう中間KPIを追っているか、それはどの部署が担当しているのかを明らかにする。このために関係各所にヒアリングをきちんとすべし。反省点としては、これを明らかにしたいという図でも作ってヒアリングに行けば良かったのだが、そこまで考えが及ばずできていなかった。ある程度は明らかにできたが、まだわからないところがいっぱいあるので、来年はここを作ってからヒアリング行脚をし続けようと思う。

    • 上記までができた上で、これまでチームが何をしてきたかをマッピング。

    • どこに介在価値を出せるかを仮説を出す。このタイミングでチームメイトとN on Nですり合わせした方が良い。

    • そして、関係部署に対して「我々はこんなことをできます、ここのKPIを上げるための取り組みを協業していきませんか」の提案ができる。「全く知らない土地」の慣習や相手への理解、リスペクトは当然するとしても、「サッカーチームを作りたい」というこちらの意志を遠慮せずハッキリ伝えないといけない。ここに「強引に作ったら迷惑でしょうか、、」と遠慮していた時期があってその時は本当に会話がうまくいかなかった。「作りたいのだ」というこちらの意志に対し、相手の「我々はこの土地をこういうふうに使っているから、この部分でなら作れるのでは」という着地点が初めて話し合える。来年はこの辺りを気をつけて、具体的に何をいつまでに誰がやるかをシュッと書けるようにしたい。

副業編

副業で起業したDesign for ALL株式会社は、2023年に5周年を迎えた。ささやかな周年パーティーも実施できた。
途中、コロナ禍であまり稼働できない時期もあったものの、2023年は久々の企業案件も受注できた。
不思議な縁で、近所のお店でエスノグラフィやコミュニケーション研究をしている人たちと出会い、このご縁はいろいろ発展していけるかもしれないので、ワクワクしている。

先生編

今年も色々なところでゲスト講師や副業のワークショップをさせていただいた。
早稲田大学、立教大学、岐阜大学、デジタルハリウッド大学院大学
たくさんの質問が出るとやはり嬉しい。そして講師をきっかけに生まれた仕事もある。来年もきっかけになるような話ができるように頑張りたい。

趣味編

音楽編

音楽では何と言っても9月の第九演奏会で初のトップサイド、コンマスはプロという環境下で弾かせてもらったことで、意識がガラッと変わった点が挙げられる。練習ではコンマス代行を2回やった。これまでのオケ人生で初めての経験だった。
プロのコンマスの曲の盛り上げ方、みんなの引っ張り方は勉強になった。甘オケであっても、コンマスはただ弾けるだけではなくて、オケ全体を見通して力強く引っ張っていける意思のある人がやった方が良い。私にその意思があるのか?と聞かれると、第九みたいに意思がある曲と、そうでない曲があるのは良くないよなと個人的には思っている。
ただし、拙いコンマス代行でもみんな付いてきてくれたことは嬉しかったし、一人で弾くのではなくトップサイドや2プルト目の人たちの力も借りながらバイオリン集団で弾く意識を持つこと、こういう視点を得られたことは非常に良かった。コンマス代行を依頼されたとき「絶対に無理」と思ったけれど、逃げなくて良かった。今後も依頼していただいたなら受けようと思う。
そして、ちゃんと自分自身が意思を持てるようになったなら、コンマスとして弾けるようになる日が来ると良いなと思う。

バンドでは、とある曲でセーラー服を着てパフォーマンス(?)するという吹っ切れたことをやった。
そしてエレキバイオリンに加えてマルチエフェクターやワイヤレスシールドも入手して、ライブでの音の広がりを色々模索できそうな環境は整った。
なかなか音作りを研究する時間は取れないが、演奏曲のうち一つくらいでは実験的なことができるといいなぁと目論んでいる。

2023年は新しい楽器との出会いもあった。
夏頃、オケの人からサブ楽器を買取オプション付きでお借りしていたのだが、年末についに買取を決意して譲っていただいた。
オケの先輩は、実家仕舞いをしたお金で複数の楽器をコレクターから入手したらしいのだが、そのうちのサブを譲っていただいた。コレクターが持っていたこともあり、最初は意外なくらい鳴らなくてびっくりした。でも1ヶ月もすると調子が上がってきて、特に重音が本当に綺麗になるようになった。
その後、職人さんの名前を調べたらコンペ優勝歴もあるような方で、単に趣味で弾くような一般人として購入するにはちょっと敷居が高いだろうと思われる楽器を破格の値段で譲っていただける状況なのだと理解した。
もともと師匠からは「お金を貯めて、XX万円クラスの楽器はいつか自分で買いなさい。ただしちゃんと技術は身につけた上でね」と言われていた。本当は師匠の知り合いの職人さんに予算内で作ってもらう予定だったが、なかなか工房に行く時間が取れないうちに、職人さんは体調を崩され工房を閉じてしまった。時間をかけて探そうかなと思っていたタイミングに、予算の範囲内で譲っていただけることになったので、これも何かの縁だと思って決断した。
弦を好みのものに変えたら、全然力を入れなくても美しい音が鳴って、本当に嬉しい、弾いていて楽しいと思える。大事に使っていこうと思う。

サッカー編

2023年は横浜F・マリノスのトリコロールファンクラブに加入した。試合も5、6試合は見に行けたと思う。
優勝は逃してしまったし、私の推しはずっと怪我で出場できなかったけれど、2024年度も契約を更新したそうなので引き続き応援していく所存。

生活編

  • 相変わらずリモートワーク生活が続いている。これ以上、体重が増えないように食生活は食べすぎないように気をつけている。なるべくその日の身体に耳を傾け、優しいものが食べたいのか、元気がでる食べ物が欲しいのかを考えて、その日その日で自分に適したものを自炊して食べるようにしている。そのためか、外食が2日連続で続くなどがあると調子が悪くなったりする。外食で栄養バランスが崩れるような食べ方はしていないのだが、なんらか胃腸に負担があるのかもしれない。

  • 4年ぶりくらいにジュリアさんと再会して、初ミシュランの天ぷら近藤さんでディナーした。全く示し合わせていないのに、お互いに手土産を用意して交換し合ったのが面白かった。また来年もアジア巡りをしに来るようなので、再会を楽しみたい。

  • 誕生日に京都に旅行、岐阜県出張、関ヶ原巡り、博多出張などいろんなところに行った。特に関ヶ原など古戦場に行くと、これまで映像作品で見てきた合戦のスケール感が理解でき興味深かった。個人的には次は大阪城から鳥羽・伏見までの戊辰戦争を探索しに行きたいと思う。

  • 年末に、近所の児童福祉施設でクリスマスミニコンサートを行った。子どもたちが打楽器にすぐ飛びついて遊んでくれたり、一緒に歌ったりしてくれてこちらも元気をもらった。2年越しくらいで実現した話だけど、決めたら早かった。聴いてくれた子の一人がウクレレを気に入ったようなので、年明けにその子がいる時にウクレレの弾き方をちょっと教えてあげたい(そのためには私が練習しないといけないのだが、、、)また機会を作って音楽に触れる体験を一緒にできると良いなと思っている。

総じて、2023年もいろんなことに取り組んで全力で駆け抜けた感じがしています。
ただ年齢的に大台も超えたので、決して無理はせず休む時はきっちり休みながら、1日1日を大切に生きていきます。
来年もいろんな人たちにお世話になりそうですが、私もいろんなものをシェアしたりギフトできるような時間を過ごしていきたいです。