【MTG】ファウンデーションズが生み出した5色エルフ【スタンダード】


はじめに

お疲れ様です。そちです。
先日ファウンデーションズが発売されましたが、皆さんは楽しまれていらっしゃるでしようか?
私は「再録ならあんまり買わなくてええやろ」と思っていましたが、結局そこそこの枚数を購入しました。おかげで当面は金欠です。
しかし、優秀なカードが多く、「これがあと5年も使えるのか!」とワクワクしています。

そんな今回のファウンデーションズの発売に伴い、おそらく最も注目されている部族があります。
そう、エルフです。

まさかスタンダードで使える日が来るとは・・・!
個人的にはこっちのフレーバーテキストが好き

往年の強力なエルフロードや、「ラノワールのエルフ」が再録された上に、全体強化呪文やマナの注ぎ口となるカードも再録され、正しく公式の推し部族とも言えるでしょう。
そこで、今回はスタンダードのエルフデッキの解説を行いたく思います。

「いつも統率者の記事ばかり上げている人間にスタンなんてやれるのか」と思う方は多いと思います。
安心してください。カジュアル用です。
サイドも作っていません。
そんなデッキですが、面白く作れた気がしますので、ここで解説をさせて頂きます。
本当は同じアイデアに至った人を観測できなかったので集合知の欠片になることを祈りながらネットの海に流したいだけです。

デッキレシピ

デッキ解説

デッキ内容はほとんど一般的なエルフといった内容です。
しかし、そのほとんどではない部分が重要です。
一般的なエルフとの違いは大きくわけて4個です。

  1. 僧帽地帯のドルイド」の採用

  2. 三本木市」の採用と、それをサーチする「大ドルイドの魔除け」の採用

  3. 大量のマナをフィニッシュに変換できる「月揺らしの騎兵隊」と、リソースの差を広げる「刃とぐろの海蛇」の採用

  4. 手札補充と耐性付与を兼ねる「密輸人の驚き」の採用

以下でそれぞれ解説していきます。

「僧帽地帯のドルイド」の採用

上位互換多数

一般的なエルフデッキでは、2マナ域のエルフとして「僻境生まれの保護者」が採用されていると思います。
こちらはマナフラ受けができたり、インスタントタイミングでのプレイが可能だったりとメリットが多数あります。

しかし、エルフでは横並びの方が優先されると感じ、マナが出せる「僧帽地帯のドルイド」の方が良いと考えて採用しました。特に、「葉冠の幻想家」が出たあとはマナがカツカツなので、マナクリーチャーを増やした方が良いと考えています。

また、赤系アグロ対策としてマイナス修正除去が使われていることと、ファウンデーションズで1マナ2点火力も追加されたことから、タフネス2以下を信用できないというのもあります。

ファウンデーションズのカードを多めに採用する必要が無いのであれば、「草むした盲信者」の方がタフネスが高いのでオススメです。このデッキのパワー1の差は誤差だと思います。

パワー3が止められるのは大きい・・・?

「三本木市」「大ドルイドの魔除け」の採用

「ガイア揺籃の地」です
「緑の太陽の頂点」です

理由は単純、マナが沢山出ると気持ちがいいからです。
しかし、「三本木市」は伝説の土地なので複数枚引くと腐ります。そこで枚数を2枚に抑え、代わりに「大ドルイドの魔除け」を採用しました。「三本木市」が無い時は「三本木市」を、必要なクリーチャーがある時は適宜そのクリーチャーを、除去が必要なら2番目のモードで一方格闘、置き物除去なら3番目のモードを⋯のように、使い勝手が良いカードです。

「月揺らしの騎兵隊」「刃とぐろの海蛇」の採用

「孔蹄のビヒモス」です
これ1枚で3色分ってズルくないですか?

このデッキの最も大きい特徴がこれらのカードです。
「三本木市」は部族の指定を戦場に出た時に行いますが、色の指定はマナを出す時に行います。
つまり、エルフが8体居れば、白8マナを出して「月揺らしの騎兵隊」が出せてしまうのです!そうなればもう勝ちと言ってもいいでしょう。

そして、「月揺らしの騎兵隊」は「大ドルイドの魔除け」でサーチすることもできます。
この動きは正しく「ガイア揺籃の地」のマナで「緑の太陽の頂点」から「孔蹄のビヒモス」が着地という、レガシーのエルフの動きと言っても過言ではありません(過言です)。
スタンダードでレガシーができるのは最高と言わざるを得ません。レガシーはやったことないですが。

なぜ「全体にトランプルを付与できる緑のクリーチャー」ではなく「月揺らしの騎兵隊」なのかと言いますと、前者はパワーを上げられないものが大半で、上げられるとしても+1とか+2なので倒しきれないリスクがあるからです。
また、「踏み荒らし」を減らしてこのギミックを入れている理由は、「大ドルイドの魔除け」「密輸人の驚き」でサーチしやすいクリーチャーカードだからです。

一応、8マナを出せない場合や、8マナを出せるがクリーチャーの頭数が足りない等で倒せない場合に備えて、「刃とぐろの海蛇」を採用し、ドローとハンデスを相手に合わせて使い分けられるようにしています。

「密輸人の驚き」の採用

スタンダードのエルフデッキのドローソースは「葉冠の幻想家」に頼りきっています。
しかし、それだけでは足りないと判断し、「密輸人の驚き」を採用しました。
最初は「ビビアン・リード」を採用していましたが、手札が即時2枚増え、条件付きの耐性付与のモードがある方が強いだろうと考え、こちらのみの採用となりました。

使い方

基本は普通のエルフです

正直普通のスタンダードのエルフと同じです。
沢山並べて、マナを沢山出して、ロードの補正で相手を倒します。

周知の事実かもしれませんが、「ラノワールのエルフ」ありきの手札をキープしないようにしたり、リーサルを見極めたり、マナを出すべきか殴るべきかブロックに回すか判断したり、相手に合わせて耐性付与の構え方やロードの出し方を考えたり⋯。注意しながらプレイする必要がある点も、普通のエルフと同じです。

以下は普通のエルフデッキとの違うポイントです。

「三本木市」とキープ基準

プレイする時に最も大きく違うところとしては、「三本木市」と、それをサーチできる「大ドルイドの魔除け」が入っていることが挙げられます。
「三本木市」は一見タダ強カードに見えるかもしれませんが、エルフが3体以上並ばなければ無色マナしか出せません。そのため、「ラノワールのエルフ」「葉冠の幻想家」を展開する場合は注意が必要です。
スタンダードのエルフは「森」2枚のキープが許されます(諸説あり)が、「森」1枚+「三本木市」が許されるとは限らないので注意しましょう。
後者の手札の場合、マナクリーチャーを複数枚展開できるか、「葉冠の幻想家」以外の2マナアクションが複数あることがキープ基準に加わります。

そして、その土地のキープ基準は「大ドルイドの魔除け」が初手にある場合にも適用されます。
「大ドルイドの魔除け」は緑シンボル3つの3マナのため、「三本木市」が手札にある場合や土地2枚でキープした場合は使いにくいケースがあります。

「月揺らしの騎兵隊」によるワンショットキル

また、このデッキでは「月揺らしの騎兵隊」を利用したワンショットキルが可能です。相手の出せる土地から飛んでくる除去と打ち消しを想定し、ブロッカーの枚数を考慮しながら、相手を倒せるタイミングで「大ドルイドの魔除け」からサーチして唱えましょう。「三本木市」からマナを出す時は色の宣言を忘れずに!

弱点

除去

エルフは並べなければ何もできません。全体除去は勿論、複数回の単体除去でもどうしようもなくなることがあります。

序盤は耐性付与を構えながら展開する余裕が無いので、相手が黒や赤の場合は、火力除去やマイナス修正が飛んでくる前提で動く必要があります。
「ラノワールのエルフ」を除去を釣る目的で出したり、ロードの展開順を変えたりするなど、工夫で乗り越えられる局面があります。

ハンデス

緑は手札補充が苦手なので、ハンデスがとてもキツイです。
一応「葉冠の幻想家」でドローができますが、真っ先に「葉冠の幻想家」をピーピングハンデスで抜かれてしまうため、対策としては不十分です。
対策として「密輸人の驚き」で手札補充を試みていますが、厳しいのは事実です。
「ビビアン・リード」等の継続的に手札を増やすことができるパーマネントを採用するのは選択肢としてアリだと思います。

改善したいポイント

「刃とぐろの海蛇」は流石に嘘

流石に嘘だと思います。
しかし、6マナ前後のリソース補充ができるクリーチャーが必要なのは事実です。
この枠は以下のアイデアがあります。

  1. 出来事クリーチャーを採用して呪文側を使ってドロー

  2. 「徴兵士官」「兵団の結集者」を採用し、マナを注いで手札増強

  3. 「微小術師」で「密輸人の驚き」をサーチし、耐性付与or手札増強

流石に重い?
1回で5マナ、2回で9マナ、3回で13マナ
1回で7マナ、2回で10マナ、3回で13マナ
サーチ先は「密輸人の驚き」

他にアイデアがあれば、是非私に教えてください。その際にはブログを更新します。

全体修正カードの比率

今回の全体修正カード(ロードを除く)の内訳は以下の通りです。

  1. 踏み荒らし×2

  2. 月揺らしの騎兵隊×1

  3. 猛打者、タイヴァー×2

  4. 親族旗×2

となっています。
1と2はブロッカーをある程度無視できますが、3と4はチャンプブロックされてしまいます。
また、2と3は「大ドルイドの魔除け」でサーチできます。
それぞれ長所と短所があるため、比率を検討する必要があります。

今後の展望

「葉冠の幻想家」のスタン落ち

このデッキは44枚がファウンデーションズ産のカードであるため、スタン落ちの影響が少ないです。
しかし、次のローテーションで「葉冠の幻想家」がスタン落ちしてしまいます。
現状のエルフは「葉冠の幻想家」への依存度が高いので、手札補充のアイデアと、新しい2マナ域のカードが必要となります。
やはり「ビビアン・リード」なのでしょうか?

ローウィンへの再訪

2025年のパックでローウィン次元への再訪が決まっています。
ローウィンにはエルフが存在するため、ほぼ確実に強化されると思われます。
「葉冠の幻想家」がスタン落ちしますが、きっと代わりになるカードが収録されます!

最後に

今回はスタンダードのエルフデッキの解説でした。

普通のエルフのフリをしながら、チャンスを見極めてフィニッシュができるのは面白いです。是非使ってみて下さい。

ちなみに、このデッキの60枚のうち、44枚がファウンデーションズのカードで構成されています。
集めやすくて良いですね!
ファウンデーションズ以外のカードだけで1万円くらいするのでそんなに安くは無いです。

読んでくださりありがとうございました。

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