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2024年11月5日|人手不足の時代に

突然ですが、日本社会は人手が足りなくなる未来に歩みを進めはじめているらしいです。

この前、新潟の長岡でラーメン屋に行こうとしたら「人手不足のため、21時に閉店します」と張り紙がありました。Googleで見たら、「23時まで」と書いてあったのに。少しだけ落ち込みながら、「人手不足かぁ」とため息をつきながらつぶやいた記憶があります。

人手不足のことを「労働供給制約」と呼ぶらしいです。買いたい人はいるのに、売る人(働く人)がいない、と。ラーメン屋の前でたたずんだ自分です。

そんな労働供給が制約される時代に、私たちはなにができるのかというのを、地元企業のみなさんと、教員のみなさんと、学生のみなさんとが集まって、みんなで考えようじゃないか、という企画をはじめました。

「とよた未来共創塾」といいます。豊田市と豊田市雇用対策協会さんが共催です。その第1回目が今日でした。ゲストはリクルートワークス研究所の古屋さん。まさに、労働供給制約社会について、日本の最先端、つまり、世界の最先端で研究されている方です。

古屋さんによると、労働供給の制約は、少子化によって、ではなく、高齢化が理由なようです。たとえば、病院の平均利用回数は20代〜30代は年に9回ほど?で、80代を超えると年に40ほど?になるみたいです。(詳細はあいまいですが)そうなることで、必然的に医療や福祉はパンクしてしまう、と。

これ実は、自分たちにとってもものすごい関係ある話なんです。例えば、医療がパンクすることで自宅で介護をしなくちゃいけないとか、バスの運転手さんが足らないことで、出勤時間が倍になるとか。見えない仕事や、無駄なことがいろんなところに大量に発生してしまうらしいです。

そうならないためにはどうする?というのはを、企業、学校、地域、みんなで悩み考えアイデアをひねり出し、行動実践しよう、といった場が「とよた未来共創塾」です。

この企画を思いついたときから、初回の授業は古屋さんにお願いすることを決めていました。これから学んでいくための地図を渡してもらったような気持ちになっています。古屋さんには、感謝しかありません。

第1回を終えて飲み会を開催しました。平日のど真ん中の居酒屋さん。数人しかいないのに、提供スピードも申し分ない。この人たちがいるから飲み会ができるんだなぁ、としみじみ思いながらビールを受け取りました。

飲み会を少し早く抜けて、東京への帰路についています。初回で緊張していたこともあって、どっと疲れがでています。

「22時かぁ、疲れたなぁ」と思いながら、新幹線の改札を通ろうとすると、窓口の向こうで駅員さんがにこやかに仕事をしていました。毎日、こうして遅くまで働かれている方がいるから、僕たちの生活は成り立っています。

「お金もらってるんだから、ちゃんとやれよ!」という時代ではなくなっているんだと思います。お金をいただくことだけを目的にするなら、ここじゃなくてもいろんな仕事の選択肢があります。

だから「仕事だからやって当たり前」ではなく、「仕事としてこれをやってくれてありがたい」の気持ちで関わりあうことが本来なのかもしれないです。

お金を稼ぐだけじゃない仕事の本来的な価値を考えなおす、すばらしい機会をいただいたような気がしています。

こんな機会があと4回も続きます。楽しみです。

今日も読んでくれてありがとうございます。関心、感謝、敬意が大事だと、あらためて思い直しました。

いつも応援ありがとうございます!!!