聴いてもらえていない若者たち。【2023年6月22日】
トヨタ自動車と共に取り組んでいる高校生向けのプログラム「project:ZENKAI」をやりはじめて、気がついたことがたくさんある。
その中でも、最も大きく、重要な発見は「聴いてもらえていない」と思う高校生が多いこと。
project:ZENKAIは12週間で行われる。週に1度の全体でのプログラムとは別に、TAと呼ばれるスタッフとの「1on1」を、週に1度行う。
「1on1」というより、雑談に近い。今日学校であったことでもいいし、過去の話でも、未来の話でもいい。その時に話したいことを、流れのままに、とにかく話してもらう。こちらは、とにかく聴く。
この、1on1の満足度が驚くほどに高い。アンケートでは、これまでの参加者の99%が「1on1が最高だった」と答えている。
なぜ、これほどまでに「1on1」が喜ばれるかというと、圧倒的に「聴いてもらえていないから」と、参加者は教えてくれた。
「学校には『面談』があるが、それは進路の話をする場であって、自分の話を聴いてもらえる場ではない。親と顔を合わせれば、小言を言われる。自分の話をしようとと思わない。」
「聴く」という行為は、自分の時間を相手に渡す行為で、ものすごく大きな価値を持つギフトである。聴いてもらえた、と感じると、うれしいじゃんね。
何か、ありがたい教えを伝えることも大切かもしれない。でも「聴く」のプレゼントが、たりてないかも。
「聴く」が目的であって、「アドバイス」とかしちゃダメよ。がまんがまん。
今日も読んでくれてありがとうございます。project:ZENKAI、来週まで、応募受付中です!
https://project-zenkai.jp
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