正確なキックを蹴るには?を物理的観点から考える #2力の加えかた
#1では、ボールの構造を解説していきました。
ボールの構造が分かったところで次はどようにボールに力を加えたらいいのかを解説していきたいと思います。
みなさんは正確なショートパスと聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
「真っ直ぐ転がってくるバウンドのないパス」
おそらく、ほとんどの人がそんなイメージをもっていると思います。
では、パスを蹴るときにボールにはどんな力が加わっているでしょうか?
答えは下の図のようにボールの中心に地面と水平な力が加わっています。
上を蹴ると力がボールに伝わず弱いパスになってしまい、下を蹴ると弱いうえに浮いてしまいます。
なので、最も力が伝わって、その上でバウンドのないパスはボールの中心を地面と平行な力で蹴るということになります。
このショートパスの考え方は真っ直ぐ飛ぶシュートにも応用できます。
先ほどのショートパスから分かるように、ボールの中心を蹴ると基本的にボールは力の方向に真っ直ぐに飛んでいきます。
つまり、ボールの中心に対して力の加わる方向を変えればボールの飛ぶ方向を変えることができます。
中心に対して斜め上に蹴れば斜め上に、ボレーなどの場合中心に対して斜め下に蹴れば斜め下にシュートは飛んでいくということです。
これらのことから、飛ばす方向に対して真っ直ぐ力を加えることでボールは真っ直ぐ飛んでいくことが分かったかと思います。
では、実際のキックで考えるとどうなるか?
力をボールに加えるのはキックの場合足になり、力の方向は蹴る足とボールがどの向きで当たるかになります。
つまり、真っ直ぐ飛んでいくキックの場合以下の3ポイントを意識することが大切です。
1.ボールの中心を蹴る
2.キック時にボールと接している部 分を蹴りたい場所に向け続ける
3.足のボールと接する部分をボール と接する瞬間からボールが離れる まで、同じ方向に向け続ける
以上を意識することで、真っ直ぐ飛んでいくキックは蹴ることができるようになると思います。
#2では力の加えかたを解説してきました。
ですが、今回の解説にはボールの回転(カーブ、バックスピン)などが入っていません。 というわけで、#3ではボールの回転について解説していきたいと思います。
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