正確なキックを蹴るには?を物理的観点から考える #1ボールの構造を理解する
みなさんはサッカーをしていてキックの蹴り方を考えたことがありますか?
よく
「軸足のつま先を相手に向ける」
「シュートのときは上体を被せる」
「ボールの中心を蹴る」
などと聞くと思いますが、どうしてそうすると正確なキックができるのでしょう?
今回はそんなキックの仕組みを物理的な視点から#1、#2、#3の3章に分けて解説していきたいと思います。
正確なキックを知るためにははじめにボールが球体である事を理解しておく必要があります。
「え?当たり前でしょ。」
そう思われるかもしれませんが、円型ではなく球体であることで力の加わる面が2Dではなく、3Dになるということを理解しておく必要があります。
冒頭で「ボールの中心を蹴る」ということがありましたが、2Dつまり円の場合ボールの中心は次の図のようになります。
3Dつまり球体の場合ボールの中心は次のようになります。
「どういうこと?」
そう思われるでしょう。もう少し掘り下げます。
キックのときにボールの中心を蹴るところを考えてください。
ボールの中心はこうなります。
「言っていることと違うじゃないか!」
そう思われるかもしれませんが、これは球体の中心ですので、ボールの表面に中心はありません。
ですので、ボールの表面上の中心は次のようにボールの表面からボールの中心までの直線となります。
すると、正面から観るとこうなります。
どうでしょう?
ボールの形が球体であることを理解しておく必要性を分かってもらえたでしょうか?
#1ではボールの構造を解説してきました。
#2ではボールの構造を踏まえてボールにどのような力の加え方をすれば良いかを解説していきたいと思います。
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