エピソード4: 小さな勇気

文化祭の日、翔太は決意を固めていた。
「先生に感謝の気持ちをちゃんと伝えよう」

クラスの模擬店が忙しく、大勢の人で賑わう校内。翔太は隙を見つけて高橋先生を探し、屋外ステージ近くで一人で歩いている彼女を見つけた。
「先生！」
「翔太君、楽しんでる？」
「はい。でも、今日は先生に伝えたいことがあって…」と真剣な表情で切り出す翔太。

「勉強会で先生が励ましてくれたおかげで、テストで点数を上げられました。本当にありがとうございます！」
高瀬先生は驚きながらも微笑み、「翔太君が努力したからよ。自信を持ってね」と言い、そっと翔太の頭を撫でた。その瞬間、翔太は心が一気に温かくなるのを感じた。
(最終エピソードへ続く)