2022明治安田生命J2リーグ第41節 FC町田ゼルビア戦 レビュー
前節の敗戦から1週間と中2日。
今節はアウェイ町田に乗り込んだ。
約2ヶ月勝利がない甲府。
結果はどうか。
1.スタメン
町田
予想フォーメーションは4-2-3-1。前節からのスタメン変更は3人。深津、太田宏、平河が外れ、高橋、翁長、太田修が入る。
甲府
予想フォーメーションは3-4-2-1。前節からのスタメン変更は8人。須貝、浦上、関口、石川、山田、荒木、長谷川、宮崎が外れ、大和、北谷、レナトヴィスキ、松本、飯島、米原、野澤英、イゴールが入る。
2.試合の流れと結果
前半5分
【町田】太田修はボールから離れ、笛が鳴ると平戸が鋭いボールをゴール前に供給。ドゥドゥが頭で合わせるが、枠をとらえられない。
前半11分
【甲府】右サイドの敵陣中央でスローインを獲得。大和が前方のウィリアンリラに入れると、ウィリアンリラはDFと入れ替わってペナルティエリア右に進入し、折り返す。イゴールが詰め寄るが、奥山の体を張った守備に阻まれてしまう。右CKを獲得。
前半21分
【町田】ドゥドゥが前線でボールを受けると、DFと入れ替わってペナルティエリア左に進入。折り返すが、戻ってきた相手にブロックされてしまう。それでも、回収して後方の平戸に送ると、平戸はペナルティエリア手前から右足でシュートを放つ。しかし、GKに防がれる。
前半26分
【甲府】大和が右サイドの敵陣深くから高くクロスを上げると、大外で待っていた野澤陸が頭で折り返す。最後は中央のイゴールがシュートを放つが、枠を外してしまう。
前半42分
【甲府】河田が前線にロングボールを送ると、ウィリアンリラが抜け出す。ペナルティエリア右でボールを収めると、上がってきたイゴールに展開。イゴールは走り込んできた勢いそのままに右足を振り抜く。強烈なシュートはGKに触られるも、ストレートでクロスバーに当たってゴールネットを揺らす。先制に成功。
前半44分
【町田】右サイドの敵陣深くでFKを獲得。笛が鳴ると、平戸がクロスを入れる。中央で高江が反応して松本と競り合い、この時に倒されてしまう。PKを獲得。
前半46分
【町田】キッカーは髙江。助走をつけて右足を振り抜くが、シュートはクロスバーに当たってしまう。決定機を逃す。
後半7分
【町田】髙江が左からボールを受けると、縦パスを入れる。ペナルティエリア内の長谷川はワンタッチでマイナス方向へ落とすと、最後は平戸が合わせる。しかし、シュートは枠をとらえられない。
後半14分
【甲府】左サイドの敵陣深くでFKを獲得。キッカーのイゴールが右足で中央にクロスを入れると、北谷が飛び出す。混戦となるが、味方がファウルを取られてしまう。
後半21分
【町田】長谷川からボールを受けた太田修がペナルティエリア左に進入すると、低く鋭いシュートを放つ。これは河田に阻まれるが、平戸がこぼれ球に反応。しかし、再び河田のセーブに遭う。
後半23分
【甲府】荒木が敵陣浅い位置でボールを奪うと、右の味方に展開。味方はワンタッチでスルーパスを送り、野澤英が抜け出す。しかし、オフサイドを取られてしまう。
後半40分
【町田】キッカーの平戸が右足でファーサイドにクロスを送ると、DFの頭上を越えたボールは大外の太田修の下へ向かう。太田修は体に当ててから左足でクロスを入れる。これに反応したのが鄭大世。ゴール前で頭で合わせると、ジャストミートしたヘディングシュートがゴールネットを揺らす。同点に追い付く。
後半50分
【甲府】浦上がペナルティエリア右角付近へ駆け上がって攻撃参加。内側に入ってDFと競りながら浮き球を前方に送ると、松本が体を張って体勢を崩しながら折り返す。すると、最後は中央のウィリアンリラが力強くヘディングシュートを放つ。これが決まり、土壇場で勝ち越しに成功する。
後半52分
【町田】右CKを獲得。平戸がクロスを入れ、中央の味方には合わないが、こぼれ球からドゥドゥがシュートを放つ。しかし、DFに阻まれる。味方がもう一度セカンドボールに合わせるが、これも得点には至らず。ここでホイッスルが鳴る。
試合終了。1-2でアウェイの甲府が勝利。
3.MVP
決勝点はもちろんのこと、天皇杯決勝から中2日となったこのゲームでフル出場し、FW、ストライカーとして点を取ったことは大きかった。
4.遠くの空に届けたいもの(あとがき)
8月6日、琉球戦以来の勝利を掴んだ。
天皇杯で日本一に輝いたものの、リーグ戦は18位で低迷していた。そのため、この勝利は大きい。
吉田監督がインタビューの際、「遠くの空に届けたいものがあって。」と言った。教え子の工藤壮人選手へのエールだ。
しかし、その思いは叶わず10月21日に息を引き取った。
最終戦、達磨さんのメンタルも心配だが、サポーターからいい雰囲気で、選手、監督を後押ししてシーズンの幕を閉じよう。