天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会 決勝 サンフレッチェ広島戦 レビュー
小さな地方クラブが日本一に。
クラブ消滅の危機を乗り越え掴んだ頂点。
天皇杯の決勝は広島と相見えた。
その死闘を振り返ろう。
1.スタメン
甲府
予想フォーメーションは3-4-2-1。準決勝からのスタメン変更は1人。宮崎が外れ、鳥海が入る。
広島
予想フォーメーションは3-4-2-1。準決勝からのスタメン変更は1人。野上が外れ、塩谷が入る。
2.試合の流れと結果
前半16分
【甲府】関口が右サイドの敵陣中央で相手のタックルをかわしてペナルティエリア右へラストパスを供給。長谷川が抜け出してワンタッチからシュートを放つ。しかし、大迫にセーブされてしまう。
前半26分
【甲府】左CKを得る。キッカーの長谷川はショートコーナーを選択し、味方からのリターンパスを受ける。クロスを入れずにペナルティエリア左で縦に走り込む荒木を使い、荒木はゴールライン付近からマイナスの角度へクロスを入れる。最後はニアサイドで三平がタイミングよく合わせてネットを揺らす。
後半29分
【甲府】ウィリアンリラが抜け出してチャンスを迎える。ペナルティエリア右角付近からペナルティエリア内へ進入して鋭いシュートを放つ。しかし、クロスバーに当たってしまい、惜しくもゴールならず。
後半39分
【広島】エゼキエウが左サイドの敵陣深くでDFと対じ。股を抜くパスをペナルティエリア左へ送ると、川村が受けて左足を振り抜く。強烈なシュートをゴールネットに突き刺して同点に追い付く。
延長前半2分
【広島】キッカーの満田は直接狙って右足を振り抜く。しかし、シュートはクロスバーに当たってはね返る。その直後に味方が触れ、主審の笛が鳴る。
延長後半11分
【広島】満田がペナルティエリア手前の右からペナルティエリア右へ縦パスを送ると、山本の腕に当たる。判定はハンドとなってPKを獲得する。
延長後半13分
【広島】PKのキッカーは満田。右足を振り抜き、ボールはゴール左隅に向かう。しかし、河田のビッグセーブに遭って惜しくも得点ならず。
PK戦
【広島】1本目:○Pソティリウ。右足で蹴ったボールは、ゴール左に決まる。
PK戦
【甲府】1本目:○ウィリアンリラ。右足で蹴ったボールは、ゴール左に決まる
PK戦
【広島】2本目:○松本。右足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる
PK戦
【甲府】2本目:○ジェトゥリオ。右足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる
PK戦
【広島】3本目:○Nベンカリファ。右足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる
PK戦
【甲府】3本目:○松本。右足で蹴ったボールは、ゴール中央に決まる
PK戦
【広島】4本目:×川村。左足で蹴ったボールは、GKのセーブに遭う
PK戦
【甲府】4本目:○石川。右足で蹴ったボールは、ゴール左に決まる
PK戦
【広島】5本目:○満田。右足で蹴ったボールは、ゴール右に決まる
PK戦
【甲府】5本目:○山本。右足で蹴ったボールは、ゴール左上隅に決まる。
PK戦終了。1-1(PK5-4)で甲府の勝利。
3.MVP
2本のPKストップで、甲府にタイトルをもたらしたベテランGK。クラブの闘将、山本英臣との絆もあり、見る人に感動を与えるプレーとなった。
4.勝利の星は俺らの胸に(あとがき)
ヴァンフォーレ甲府、初タイトル獲得!
来季はエンブレムに星が着く。
だが、昨日吉田達磨監督の退任が発表された。天皇杯こそ優勝したものの、リーグ戦は残留争いに巻き込まれる事態が大きな要因だったようだ。
しかし、達磨さんが甲府にもたらしたものはとても大きかった。大きな夢を見せてくれた。
今週末のルヴァンカップは広島を応援しよう!