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子どもが楽しめる環境とは?(麻雀編)

前回は、子どもがサッカーを楽しめる環境についてnoteに書きました。

前回の記事はコチラ→https://note.com/soccer_jong_life/n/n5cf9f97b1b79

今回は、サッカーに並ぶ私の2大ライフワーク(?)のもう一つである「麻雀」をテーマにお話しします。

9/16から2024-25シーズンMリーグが始まります。

今シーズンでMリーグは7年目に入りますが、Mリーグの影響もあってか、どんどん麻雀に対する印象が変わっているように感じます。

私事ですが、先日地方のプロアマリーグでゲストに来られていたプロ麻雀連盟A1リーガーの杉浦勘介プロと対局させていただきました。

対局が終わった後に、杉浦プロと私と同卓していた大学生の方がお話ししていました。

その中で「前よりか麻雀業界も良くなってきている」と杉浦プロが話していました。

その言葉がキャリアに裏付けされていて、説得力があるように感じました。

その影響は、子ども向けの麻雀の教室やイベントなどにも現れています。
参加者も以前より増え、関心が高まっています。

また、プロ麻雀協会関西本部では「関西こども雀王決定戦」ということで、決勝戦をYouTubeで配信していたりします。

→関西子ども雀王決定戦の動画はコチラ→https://www.youtube.com/live/4O0H6qntxp8?si=tHQpc8A7dGlb_AOw

しかし実際のところ、子どもが麻雀を楽しめる環境の現状はどうなのか?

子どもが麻雀を楽しめる環境について

  1. そもそも、子どもに麻雀ができる場があることはいいこと?

  2. どのような場所があるのか?

  3. これから子どもの麻雀ができる環境はどうなるのか?

ということをお話ししていきます。

子どもが麻雀ができることっていいこと?


世間一般的にはまだまだ、麻雀へのイメージはダークなものが強いと思います。

まだMリーグを始める準備段階の話ですが、Mリーグチェアマンの藤田晋さんにも、ご苦労があったようです。

Mリーグに参戦するチーム集めの際に、自身のコネクションがあるIT企業などに声かけをしていたところ

さすがに僕からのお願いは断られないだろうと思っていたのですが、軒並み断られたんです

https://www.asahi.com/sp/articles/ASS7D2V8RS7DUTNB00KM.html
(朝日新聞デジタル:令和6年7月15日16:00発行)

ということがあったようです。
その要因についても

「『麻雀のリスクがある』ということでした。関わると自分のイメージが悪くなるということで、『想像以上に麻雀は嫌われているな、難しいかな』と思いましたね」

https://www.asahi.com/sp/articles/ASS7D2V8RS7DUTNB00KM.html
(朝日新聞デジタル:令和6年7月15日16:00発行)

ということでした。

この状態からMリーグができて、イメージがかなり改善されたとは言え、麻雀をしない人からしたらダークなイメージは払拭しきれていないと思います。

その中で、子どもたちが麻雀できる環境は必要なのか?

私は必要だと思います。

まず、麻雀は「頭脳スポーツ(マインドスポーツ)として普及していく」という想いがあります。

Mリーグや各プロ団体、麻雀段位審査会などの健康麻雀に関係する団体もその方向性を推進しています。

こども麻雀教室を実際に見学して


先述したプロ麻雀協会関西本部では普段、「子ども麻雀教室」を行っていて、以前に見学に行かせていただいたことがあります。

その時に数多くのお子さんがいて、ほぼ男女が半々(むしろ女の子の方が少し多い)であることに驚きました。

その中で、女の子だけの卓がありましたが、非常に印象に残る場面がありました。

状況としては、1人がかなり点数が沈んでいて(Aちゃんとします)トップ目(Bちゃん)と跳満ツモで逆転できる2着目(Cちゃん)という状態でオーラスを迎えていました。

Aちゃんは、かなり掴まされることが多いなかでも、マナーよく振る舞い、果敢に攻めていました。

そこでCちゃんがリーチをかけました
ドラが全く見えておらず、「ひょっとしたら跳満あるかも?」と思わせるような河でした。

そうこうすると、Cちゃんがツモ。
開けると見事「(たしか)リーチ、ツモ、タンヤオ、平和、ドラドラ」の跳満ツモで逆転トップ!

Cちゃんはニコニコ笑顔ではありましたが、過度に喜ぶことなく、相手を気遣う様子が見えました。

逆転されたBちゃんも、表情は悔しそうでしたが、対局後の「ありがとうございました」というあいさつもしっかりできて、その後の点棒整理もしていました。

特に印象的だったのがAちゃんでした。

対局の最後のあいさつをしっかりした途端に、顔をクシャっと歪ませ、声を押し殺して泣いていました。

何度も掴まされて、攻めても放銃して、という物凄く辛い半荘で結果も箱下ラスで、対局中も途中で投げ出したいくらい辛い気持ちだったと思います。

そんな中、対局の最後までしっかりプレーしてました。

その後に堪えきれずに感情が溢れた時も、対局した相手になるべく気を遣わせないようにしているようにも見えました。

当然、Aちゃんはこの日に初めて会って、どんな性格の子とかもわかりませんが、この振る舞いだけで、非常に人間的に素晴らしい振る舞いをしているように感じました。

また、本気で麻雀に向き合い、プレーしているな、と感じました。

講師の協会プロの方にお話しをお伺いしても、麻雀の技術はもちろん、人間的に成長していると感じることは他のお子さんでもあるようです。

麻雀は相手への気遣いがより求められるマインドスポーツだと思います。

またどれだけ実力があっても、先ほどのAちゃんのように理不尽な目に遭ってしまうこともありうる競技でもあります。

こういったことから、麻雀は子どもの心を育ててくれる競技だと私は考えています。

子どもが麻雀ができる場所とは?


結論としては、子どもが麻雀ができる場所はなかなか見当たりません。

特に都市部にはあるけど、地方ではなかなか見かけないのが現状です。

その中で、何個かを紹介します。

こども麻雀教室(プロ麻雀協会関西本部)

先ほど紹介した麻雀教室です。

大阪にある麻雀卓や用具の販売を行う「マツオカ株式会社」のショールームで行われています。

紹介する麻雀教室の中で、唯一見学させていただいた教室ですが、

協会プロの講師の皆さんが子どもの習熟度や年齢を考慮して、寄り添って教えられている様子が印象的でした!

こども麻雀教室についてはコチラから!
https://x.com/npmk_mjschool?s=21&t=jlckcPUB02Jk8PEBGX0bFA

ニューロン麻雀教室

カルチャースクールの中でも、麻雀に特化した教室です。

全国に提携校が157校あり、1都1道2府16県で麻雀教室が開講されています。

麻雀教室で一番有名なところと言ってもいいのではないか、と思います。

その中で、子ども向けの教室が東京(大井町)、神奈川(川崎)、愛知(名古屋)、長野(松本)、大阪(東成区)、福岡(福岡市中央区)の6ヶ所で行われています。

また、子どもの大会やニューロンや提携団体が主催するイベントもあるようです。

中には、Mリーガーの特別教室もあるみたいですよ!

ニューロン麻雀教室についてはコチラから!
http://npo-neuron.com/page/junior.html

JEUGIAカルチャーセンター

音楽関連事業を事業としている「株式会社十字屋」がカルチャースクール運営事業として行っているのがJEUGIAカルチャーセンターです。

1都2府16県で展開されており、メインの音楽だけでなく、語学やダンスなど幅広いジャンルの教室が展開されています。

その中に麻雀教室もあり、子ども麻雀教室も12件ヒットしています。

JEUGIAカルチャーセンターの子ども麻雀教室についてはコチラから!
https://culture.jeugia.co.jp/news_detail_0-15696.html

これからの子どもが麻雀ができる場所はどうなる?


紹介してきた教室以外にも、他にも子どもが麻雀ができる場所はあるかと思います。

しかし一般的に麻雀ができる場所は、風俗営業法の関係で18歳未満が入れないということが多いです。

今まで紹介してきた教室は、文化教室として行われていて、風俗営業法の範疇ではありません。

そのため、教室ができています。

ただ現状としては、まだまだ子どもが麻雀ができる環境は少ないです。

そして、都市部にはあるけど、地方には特に少ないという傾向も顕著にあります。

じゃあ、これから増えていくのか?
それも、すぐには増えないように感じています。

先ほどお話しした風俗営業法の関係で、子ども向けであっても麻雀教室として新規に開くのは大変なように思います。

実際にあるノーレートフリーのお店も文化教室の形で開くために警察と何度も協議をしたと聞いています。

しかし一方で、子どもたたちの潜在的な需要はあると思います。

今は、雀魂やニンテンドーSwitchのアソビ大全などのゲームで多くの子どもが麻雀をプレーしています。

なので、「ゲームで麻雀をしたことあるけど、実際の牌を触ったことがない」という子どもが多くいると思います。

そういった子どもが安心して麻雀をプレーできる環境があれば、子どもも麻雀を楽しめて、保護者も安心なのではないか、と思います。

そのためには、麻雀の楽しさなどの価値をどんどん発信して、地道な普及活動が大事になるのかな、と思います。

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