見出し画像

[超分析速報]セレッソ大阪対ジュビロ磐田 J1第19節 

こんばんは!この記事では、2024年6月22日に行われた、セレッソ大阪対ジュビロ磐田 J1第19節 の試合で起こっている現象の分析をセレッソ目線で解説していきます。セレッソがなぜ、セットプレーやゴラッソでしかゴールを期待できない状況なのか、わかる内容となっています。

気になるところだけでも、ご覧ください!


スタメン


[セレッソ大阪]
先発
GK 21 キム・ジンヒョン
DF 14 舩木翔
DF 16 奥田勇斗
DF 24 鳥海晃司
DF 33 西尾隆矢
MF 7 上門知樹
MF 10 田中駿汰
MF 25 奥埜博亮
MF 27 カピシャーバ
MF 77 ルーカス・フェルナンデス
FW 9 レオ・セアラ
控え
GK 31 清水圭介
DF 23 山下達也
MF 4 平野佑一
MF 11 ジョルディ・クルークス
MF 19 為田大貴
MF 48 柴山昌也
FW 35 渡邉りょう

[ジュビロ磐田]
先発
GK 1 川島永嗣
DF 4 松原后
DF 15 鈴木海音
DF 36 リカルド・グラッサ
DF 50 植村洋斗
MF 7 上原力也
MF 14 松本昌也
MF 16 レオ・ゴメス
MF 37 平川怜
FW 11 ジャーメイン良
FW 99 マテウス・ペイショット
控え
GK 24 杉本光希
DF 3 森岡陸
DF 26 西久保駿介
MF 10 山田大記
MF 19 ブルーノ・ジョゼ
MF 28 鹿沼直生
MF 40 金子翔太

https://web.gekisaka.jp/news/jleague/detail/?409715-409715-fl  より引用


試合分析① カピシャーバが内に絞らないほうがいい3つの理由

前回の試合でも気になっていたのですがボール保持時、カピシャーバ選手が内に絞るようになっています。具体的には、


図1 初期配置


図2流れの中でこの配置になる

このように、左のハーフスペースへ入っていきます。

カピシャーバ選手が以前の試合まで位置していた、大外は、 舩木選手が
上がってきてポジションを取ります。ここが、最近のセレッソの変化です。
これが故意的な戦術か、監督コーチが攻撃をデザインできないことによる選手のアドリブ的な動きかは、わかりません。ただ、デメリットのほうが多いです。

まずこのメリットとしては、このチャンネルで指摘していたサイドフロントに
舩木選手がポジションとる機会が減った
ことです。
しかし、デメリットが複数あります。

①適材適所ではない

②上門の流れてくる位置と、カピシャーバが被り、スペース被る

③その結果、右サイドハーフエリアに人がいなくなり、
右サイドのビルドアップが手詰まりになる。


図3 デメリット



具体的にどういうことか。


理由①について具体的に

 カピシャーバ選手の特徴は何でしょうか?

皆さんもすぐに想像つくと思いますが、サイドで相手をはがす縦突破です。

しかし、中に入ることでそのサイド縦突破ができなくなってしまいます


利き足こそ違いますが、ブライトンの三笘選手もサイド突破を武器にしている選手なのに、今季中に入る形になり、せっかくの縦突破が減る同じ現象が起こっていましたね。


また、大外には舩木選手が入りますが、サイドバックの選手がここを取るのはあまり推奨しません。なぜなら、ウィングの攻撃的な選手に比べて縦突破ができなかったり、裏抜けがうまくない場合がほとんどだからです。(テオエルナンデスや、カンセロなどは例外)


さらに、高い位置を取る分、ボールを奪われたときにスタミナ消費したり、カウンターフィルターになれないというディフェンス面でのデメリットもあります。

理由②について具体的に


今日は、4-2-3-1の初期配置ですよね。トップ下の上門選手は、右利きという特性もあり、流れの中で左サイドのハーフエリアに降りてきます。

しかし、降りてきた先には絞ったカピシャーバ選手がいて、同じエリアにかぶってしまいます。

非常にもったいない現象です。


理由③について具体的に


どこかのエリアで人が被っているということは、11人対11人で戦っている以上、どこかで数的不利が生まれていることを意味します。
それは、右サイドのハーフエリアです。

ルーカスフェルナンデス選手も奥田選手も開くことで、右サイドの中の高い位置から人が消え、ビルドアップが手詰まりになる現象が起きていました。

3つの理由を改めてボードで表すと、このようになっています。ボール保持率が高いのに、なかなかチャンスが演出できなかったのは、このようなエラーがあったからですね。

前半、このような苦しむ形で折り返しました。後半、ある選手の投入で流れが変わったので、試合分析②でまとめます。

図3 デメリット

今日のスタメンでの最適解

監督コーチが初期配置、2次配置を考えられない以上、語るのは酷かもしれませんが、今日のスタメンならこのボードの役割を選手に与えることが最適解だと私は考えます。

図4 今日のスタメンの最適配置



試合分析② 状況を打開してくれた立役者


それは、交代で入ってきた柴山選手です。

柴山選手は、上門選手と交代で後半17分に入りました。

柴山選手は、ビルドアップ時に、要所要所で必要なポイントに顔を出してボールを前進させてくれました。
セレッソがビルドアップをこれからも続けるなら、この選手は絶対に出場機会を増やすべきです。

例えば、67:24のシーンです。

67:24のシーン


48番の柴山選手が、ポイント(ボールを持つ鳥海選手に近い、ジャーメイン選手と松本選手の間の少し後ろ)に立ち、松本選手が、舩木選手と柴山選手のどちらにプレッシャーをかけるのか戸惑っているのが、映像でもよくわかります。

そして、その後自分がボールを受け、カピシャーバ選手に出したり、その後の同じようなシーンでは、大外駆け上がる舩木選手にパスが出て、渡邉選手のチャンスシーンにもつながりました。
ボール保持は多いけどチャンスが作れないセレッソにとって、ポイントに立ち続けて正対し、効果的な個人戦術のとれる柴山選手は大切な存在です。

この記事のブエノ選手のところで触れているような、ポイントから降りすぎるというシーンもあったので、そこは動きすぎず、修正していってほしいです。



正対もできる良い選手だと思ったので、今後の出場機会が増えることを願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?