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忘れられない言葉

このページを開いてくださりありがとうございます!



以前書きましたが私は高校2年の冬に全治6〜9ヶ月と言われている怪我をしました。


膝の手術から4ヶ月が経ち、引退が2ヶ月後に迫った頃の出来事です。

その日はたくさんの学校が集まって練習試合をする日でした。
私は病院の先生からアップまでは参加していいと言われていたので、アップまで参加しその後はボール拾いや会場設営などをしていました。

引退まであと2ヶ月という時期でここまでしか動けないのかという焦りはもちろん感じていましたが、それと同じくらい少しでもバレーボールが出来ることが嬉しく、順調に回復していると感じていました。


しかしその日私は、自分のチームの外部コーチから一生忘れられない言葉をかけられました。

甘えてんじゃねぇよ。


怒鳴り声でした。

耳を疑いました。

これは自分にかけられた言葉なのか。
この人は何を言っているのか。
甘えってなに。


一瞬で頭の中がぐちゃぐちゃになりました。

その人に目を向けれず、その時準備していたタイマーに目を落とし、必死に操作しました。

その後も怒鳴り声は続いていたと思いますが、全く覚えていません。
他校の大勢の顧問の目が向けられ、頭は真っ白に、涙は止まりませんでした。

しばらくしてから顧問の先生が声をかけて助けてくださり怒鳴り声はおさまりました。

その人は怪我したときのことを知りません。
まして怪我をする前のことも全く知りません。
なぜなら2ヶ月前から来ていた人だからです。

なぜそんな人に怪我のことを言われないといけないのか。

痛みを我慢してコートにいることよりコートを離れる決断の方が勇気がいることをなぜ知らないのか。

我慢しきれないほど我慢してコートに立てなくなった姿を知らずに何を言っているのか。

全て自分本位ですが、その時も今もこの気持ちは変わりません。


怪我をしたとき、手術をしたときに自分がどれだけぼろぼろだったのか、戻らない部分もあると知りました。最後にコートに立つためにはコートから離れないといけないことも知りました。
自分をもっと大切にしなさい。と病院の先生から言われた言葉を今からでも守りたいと思いました。


怪我を治す時間は甘えなのでしょうか。
休むという選択は甘えなのでしょうか。



一瞬でその人への信頼はゼロになりました。

そして最初は怒りだったのが恐怖に変わり、その人の前でプレーすることが怖くてまともなプレーができなくなりました。

引退後もフラッシュバックに悩み、常に他のことを考えておかなくては怖くて仕方がない。そんな状態のときも、怖くて寝れないときもありました。

今でも変わらない部分もありますが、気にしないようにできるようになりました。

この記事はnoteを始めたときから書きたかったことですが、公開できるまですごく長い時間がかかりました。

それだけ私にとって大きくて辛い出来事でした。


今回このnoteで何を伝えたかったのかと言われると正直分かりません。

ですが、時間が経った今からでも書くことで自分が楽になれるかもしれないと思ったので書きました。

そして、このnoteを読んでくださった方に自分の言葉で思いを伝えたいと思いこの出来事を共有させていただきました。 



スポーツにおいて怪我はつきものと言っても過言ではないほど、怪我は選手の近くにあります。

怪我をするとパフォーマンスは下がります。
思ったように体を動かせずに悩みます。

それでも選手には我慢をしながらでもプレーをし続ける理由があります。

痛くてもしんどくても目指すものがあって、その競技が好きで楽しいからです。

楽しくて楽しくてしょうがない場所から離れる決断は痛みを我慢しながら走ることよりも辛いことです。


選手は全員闘っています。

甘えだなんて絶対に言わないでください。




最後まで読んでいただきありがとうございました!

また次も読んでいただけると嬉しいです🌱

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