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BTN vs BB 1サイズ戦略におけるEVloss検討

皆さんこんにちは!Naokiです!
以前の記事内において、CBサイズの決め方は

サイズを決める→ハンドを見る

というお話をしました。

例えば、6-max Anteなし cash BTN vs BBのSRPでflopが

の時、まず初めにお互いのレンジからベット頻度が決まります。

このボードだと、33%という小さいサイズから、125%というポットオーバーまで使用しています。
こちらの頻度に、自分の持っているハンドを振り分けて、最終的にBTN側の戦略は以下のようになります。

6-Max BTN vs BB CB戦略

いや無理~~~~~~~~~~~~~~~~~!
4サイズ混合で戦略を組み立てるとかなり複雑になってしまい、自分の低スペック脳内では処理しきれません。。。
また、ターン以降も分岐が多くなってしまい、戦略が立てづらくなってしまいます。

そんな時あるnoteを読みました。

海外のポーカー記事を翻訳されているトルルさんの記事で、Patrick HowardのYouTubeチャンネルの内容をまとめてあります。
内容はざっとこんな感じです。(詳細は記事を読んでください)

①戦略をなるべく丸める。純粋戦略に落とし込んでも全体の頻度が同じなら相手から透けることはまずない。
②ベットサイズを簡略化する。多くとも1スポットで2サイズあれば足りる。
③レンジチェック・ベットを活用する。75%頻度以上あれば、レンジで行っても問題ない。

[翻訳]ソルバー戦略の簡略化-実践に取り入れる3つの方法 by Patrick Howard

この記事を読み、「各ボードでEVロスが少ないサイズを1つ持っておけば、戦略が組み立てやすくなるんじゃね?」と思い、記事を書くことにしました。
では実際に中身を見ていきましょう!

ピオソルバーの設定

集合分析の結果に入る前に、piosolverの設定を記します。
※読み飛ばしていただいても構いません

プリフロップのレンジ

BTN 2.5bb open
BB call vs BTN open

ベットサイズ

all size
30% only
50% only
80% only
125% only

allsizeと各サイズonlyのEVを比較して、EVlossが少ないsizeを調べます。
計算精度は時間の都合上0.5にしているので、ざっくりとした傾向としてとらえていただけると幸いです。

集合分析結果

下記に集合分析結果をまとめます。
まとめ方はEVlossが一番少ないサイズの個数を調べ、全体の個数に対する割合を示しています。
※最後に集合分析結果を公開しているので、詳しくはそちらを見てください。

Trips,Pair

Trips,Pair

Tripsは基本的に50%サイズが多いです。
Pairは7high以下だと大きいサイズ(50%~80%)、8high以上だと小さいサイズ(30%)が多いです。

Monotone

Monotone

・Monotoneは基本的に30%が多いです。

A high

A high

AT high以上だと大きいサイズ(80%~125%)、A9 high以下だと小さいサイズ(30%)が多いです。
次にAT high以上の方をもう少し細かく見てきます。

AK-AT high

AJ high以上では125%が多く、AT highは80%が多いです。
また、ハイカードが小さくなるにつれ、30%の割合が増えています。
しかし、BW3種(ストレートあり)だと125%の割合が減ります。

AK-AJ high Straightの有無

次にAT high以上のスートによる違いを見てきます。

AK-AT high スートによる違い

Rainbowだと30%の割合が高くなります。

K~J high

K~J highは傾向が似ているのでまとめます。
キーポイントは「上にストレートドローがあるか」です。

K high
Q high
J high

上にストレートドローがあると大きいサイズ(80%)が多くなり、上にストレートドローが無いと小さいサイズ(30%~50%)が多くなります。

次に上にストレートドローがある際に、スートおよびストレートの有無がどのような影響を与えるかを見ていきます。

KQ-K9 high スートによる違い
QJ-Q8 high スートによる違い
JT-J7 high スートによる違い

どれもツートーンだと大きいサイズ(80%)、レインボーだと小さいサイズ(30%~50%)が多くなります。
ただし、ハイカードが低くなるとレインボーでも大きいサイズが増える傾向があります。

KQ-K9 high Straightの有無
QJ-Q8 high Straightの有無
JT-J7 high Straightの有無

どれもストレートが無いと大きいサイズ(80%)、ストレートがあると小さいサイズ(30%~50%)が多くなります。
ただしハイカードが低くなると、ストレートがある場合に大きいサイズが増える傾向があります。

T high

T high

T highは50%か80%のサイズのみです。
T7 high以上で80%が、T6 high以下で50%が多くなります。

次にT7 high以上の時にスートおよびストレートの有無がどのような影響を与えるかを見ていきます。

T9-T7 high スートによる違い

スートによる影響は少なそうです。

T9-T7 high Straightの有無

またこれまでと同様に、ストレートが無いと大きいサイズ(80%)、ストレートがあると小さいサイズ(50%)が多くなります。

9 high

9 high

9highになると一部で125%が増加します。また30%は使用しません。

次にスートおよびストレートの有無がどのような影響を与えるかを見ていきます。

9 high スートによる違い

今までとは逆で、レインボーだと大きいサイズ(80%)が多くなり、ツートーンだと小さいサイズ(30%~50%)が多くなります。

9 high Straightの有無

またこれまでと同様に、ストレートが無いと大きいサイズ(80%~125%)、ストレートがあると小さいサイズ(50%)が多くなります。

8 high以下

8 high以下

8 high以下は50%の割合が高いです。また、125%は使用しません。

次にスートおよびストレートの有無がどのような影響を与えるかを見ていきます。

8 high以下 スートによる違い

9 highの時と同様、レインボーだと大きいサイズ(80%)が多くなり、ツートーンだと小さいサイズ(30%~50%)が多くなります。

8-7 high Straightの有無

6 high以下は絶対にストレートが存在するので、8,7 highのみで検討します。
これまでと同様に、ストレートが無いと大きいサイズ(80%)、ストレートがあると小さいサイズ(30~50%)が多くなります。

ドリル

ついでに簡易ドリルを作成しました。
①「次へを押す」

②「一番EVlossが小さいサイズを考え、答えを押す」

③「答えが表示されるので、確認をする。」⇒①へ戻る

よかったら勉強してみてください!

さいごに

今回使用したExcelシートを公開します。

いかがだったでしょうか。
今回の検証は、BTN,BBのレンジや計算精度等の変更で結果が変わるので、必ずしもこれがすべてというわけではありません。そのため、あくまでも参考として読んでいただけると幸いです。
ただ、自分の中でベットサイズを持っておくことは、戦略を立てるうえで重要なことだと思うので、ぜひ勉強されてみてください!
記事の感想やリクエスト、サポートはいつでもお待ちしております!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!!


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