わたしの、ナナシスとの2年間。

ども。そぼろです。

まだちゃんとした夏っぽさをそんなに感じられませんが、あっという間に8月に入ってしまいました。
今年は何をしていたのか…それは触れないことにしましょ?うん。

さて、表題の通りなのですが…私事で恐縮ですが、端末向け音楽ゲーム『Tokyo 7th シスターズ』(通称:ナナシス)を始めてから今月で丸2年になります。このゲームを始めてから人生が良くも悪くも劇的に変わったと、今になって思えてきている最近です。

人気コンテンツと言われることもあるみたいですが、お世辞にも大手とは言えない(←おい)ゲームにどうしてハマったのか、ナナシスを通じて何を感じたのか、どう変わっていったのかを、せっかくこういう場があるのなら少しまとめてみようかなと思ったので、備忘録的につけていきます。

ネタバレは極力回避する方向ですが、抑えきれていなかったらごめんなさい。それと、めっちゃ長いです。そこんとこご容赦ください。

ナナシスに出会うまで

わたしがナナシスと出会ったのは2年前の夏。ちょうど武道館でメモリアルライブを終えた直後くらいかな?
友達数人が武道館の余韻に浸るのを見て、「そんなに面白いコンテンツがあるのか」と思ったのは今も覚えています。話している顔が本当に楽しそうで楽しそうで、正直めちゃくちゃ羨ましかった。当時はそういうのが何にもない、趣味の話題も自分だけで完結してしまうor昔から好きなものをただ繰り返すだけの新鮮味が無いことが多かったので…。

話は少し前後しますが、2018年3月に20歳になりまして。
大人の仲間入りを果たした喜びに浸る間もなく新たな環境を迎え、諸々の事が重なり精神的にかなりのダメージを負っていた時期がありました。サークルに顔を出すのすらキツかったこともありましたね。あの時休みをくれた先輩には、今となっては感謝してもしきれないです。というか、3団体所属で2団体の副会長とかしんどすぎん…?

けど、めんどくさい性格なんですよね。端的に言えば「行き過ぎた完璧主義」だったんですよ。一点のツッコミも受けないような完璧なものを全てに求めてしまっていた時期で。それが上手く行かなくて自分の中でどんどんストレスが溜まって…それで塞ぎ込んで周りに迷惑かけていたことすら気付けなかった。最悪ですよね。
そんなのはさすがに自分でもわかるので、「どうにかして打破したい」と思っていたのです。言い方は悪いですが、何か新しいものに手を出して少しでも快方に向かいたかった。そんな時に出会ったのが『ナナシス』だったわけです。

正直、最初に勧められた時はどんな世界で何がコンセプトなのか全然分かりませんでした。大手様のそういうコンテンツって良くも悪くもビジョンが凄く明瞭で、初心者には取っつきやすいなと思っていたんですよ。それゆえに、パッと見では殆ど見えてこないナナシスにはあまり…と思うのがセオリーなのですが。

「へぇ、面白そうじゃん」

何故かこういうときだけ冒険心が働いてしまったのでした。これが、恥ずかしながらわたしのナナシスとの出会いです。

さあ始めよう

こういうのは勢いにノッちゃうのが大事だよ。ということで、8月に入ってちょっとしてからインストール。
始める前に友達の画面を見せてもらいながら、どんな子がいるのかを確認。今でこそ全員分かりますが、最初に触れる時はやっぱり覚えるのに時間がかかりますね。どの子もそれぞれに魅力があって、最初に誰を選ぼうかと少し悩んでいたのですが…ここで運命的な出会いをしてしまったわけですね。

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瀬戸ファーブ。

茶髪でショートボブ、ボーイッシュさを見せる表情に、何と言ってもベースを背負っている特異性。ギターをやってる子なら他のコンテンツでもたまに見かけますが、まさかのベース。うん、これだ。
こうしてファーブちゃんを選択し、今に至る「支配人そぼろ」の物語が始まりました。

そして、ゲームを始めてみた第一印象は、「何かが違う」という嬉しさでした。

元々アニソンをよく聴いていたオタクなので楽曲については抵抗はありませんでした。ただ、曲の良さはもちろんですが、それ以上にストーリーを読んだ時の衝撃たるや。本当にこれはアイドルゲームなのか?と疑うほどの設定と、最初の最初に発せられた「アイドルなんてだいっきらい!」というセリフ。まぁ、最後にはアイドルになるんですけどね。
そこに至るまでの描写は、始めたての人間を引き込むには十分すぎました。
(→"ノッキン・オン・セブンス・ドア" 第1話「アイドルなんてだいっきらい!」

その後、初心者ミッションを進めるうちに、完治していなかった完璧主義な点が「音ゲーはやり込んだ分だけ成果に現れるのでは」というポジティブ思考に転換され、楽曲を覚え始めたこともあり、完全に治療薬としての効果を超えて「ハマった」状態に移ったのでした。
この時好きだった曲はSparkle☆Time!!(セブンスシスターズ)、ワタシ・愛・forU!!(4U)、Fire and Rose(The QUEEN of PURPLE)でしたね。
あと、何かのラジオで初解禁されたMELODY IN THE POCKET(777☆SISTERS)を聴いたときは訳も分からず泣いていました。

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ただ、これで順調にいけばこんな記事を書くこともなかったんですけどね。

自己嫌悪と、照らしてくれた希望の光

ゲームを進め、ミッションをクリアし、シナリオを読んでいくうちに気付かされてしまったことがありました。

「わたしなんて誰かの真似ばっかで全然輝けてないじゃん」

気付きたくなかったことでもありますし、薄々勘付いていました。でも、たとえゲームのシナリオだとしても、一人一人が自分と向き合って「何がしたいんだろう」って悩む姿を見てると、それが強く自分に訴えられているような気がしちゃうんですよね。

別に自分が輝かなくたっていい人生だってあることにはあります。それを選ぶことだって出来た。だって、そっちの方が楽だもん。

けど、それを選んでいた人生ならナナシスに出会う環境すらなかったと思うんです。

出会ってしまったからにはもう戻れない。一度でもこの作品に向き合ってしまったら、その選択は出来ない。
というよりは、自分が昔から「輝きたい!」って思っていたからこんな壁にぶつかったんだな、と思います。ダメージを負いすぎて塞ぎ込んで腐りかけていた自分には強烈すぎるビンタを喰らった感じでした。

でも、それに気づいたからって今からどうすればいいんだ?今の自分には何が出来るんだ?そう思ったとき、何も出来ない自分しかいなかったことに気付いてしまい、極度の自己嫌悪に陥ってしまったのでした。

しかし、ここでまた塞ぎ込んだら今までの繰り返しでしかない。じゃあ何をすればいい?思い出せ、ここにいる意味は何だ?
そんなタイミングでふと聴いた時、胸に沁みわたった曲がありました。

777☆SISTERSの『スタートライン』。

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”どこかの誰かと比べたりすんなよ 君が君でいること 空に歌えばいい”

なんでこんなことが歌えるんだろうね。そっか、これがナナシスなんだ。
気付いたら涙がボロボロ流れていました。これでやっと『MELODY IN THE POCKET』の意味が少し分かったような気がして、そして777☆SISTERSの光の強さを理解できたような気がしました。

アイドルが流行遅れと言われる時代にアイドルをやる自分と向き合い、悩み、「何がしたいのか」と答えを探すためにもがく。その姿はアイドルではなく「一人の人間」でした。どこまでも人間味にあふれる、下手すればアイドルゲームという定義すら揺らぎかねないレベルで「人間の物語」を描いているな、と思ったのです。
だからこそ、少しでもそれぞれが自分なりの答えに出会えたことで「アイドル」になるのか、誰かの背中を押す、そして「輝く」というのはこれだけのことを乗り越えて初めて出来ることなんだな、と思いました。

それを描きたいためにゲームの背景の設定がなされていたのか、と気付かされた時は鳥肌が立ちましたね。
しかも、ライバルの設定も絶妙で。EPISODE.4Uなんてまさに序盤戦最初の山ですよね。「自分が自分でいること」がどれだけしんどいことか。
憧れってなんだろう。仲間ってなんだろう。九条ウメという女の子の苦闘に、777☆SISTERSというアイドルが出来ることはなんだろう。この先、自分の足で歩かなきゃいけないのなら、その背中を押すことの意味は何なのか。押される側の心情は?
明確な正解が存在しない問題に、一つの道筋を示してくれた。そんな感想でした。そして、これを読んだことで気付かされたんですよね。

周りの顔を見ながら”普通”の道を選ぶくらいなら、とことん自分に向き合って壁にぶち当たりながら、やりたいことを探したい。

良くも悪くも、自分本位で生きていこうと思ったんです。こう思えるまで時間はかかりましたが、多分間違いではないだろうと、根拠はありませんがそう感じました。

すぐ影響されがちって意見も否定はできませんが、そんだけの力があると思うんです。ナナシスって。

好きを表現するために

こうしてナナシスと本気で向き合っていこうと決意できたわけですが、プレイ歴の浅い人間が今後「ナナシスが好きです」と公言できるには何をしたらいいのか?ただ言いふらしていればいいのか?そんな浅いものじゃ魅力は伝わらないでしょ。
こんだけ自分を変えてくれた大切な作品の魅力を、自分の認知の甘さで伝えきれないのは本当に嫌だったんです。

なので、真っ当に狂っていこうと思いました。これが大体5周年あたりの話。
何したかと言えば…うーん、プレイ状況をTwitterアカウントに投げまくったり、「これカワイイ!!」みたいなのを口うるさく言い続けたことくらいか。あとはストーリーに対してしょーもない考察をTwitterに書いてみたり。半年はプレイしたんだから少しくらいは発言できるだろうと思っていたので、ようやくTwitterに流せるようになったって感じですかね。
あと、何だかんだで毎日続けることは大事だなと思えてきたのもあります。イベントも少しずつ参戦するようになり、そのたびに自分の手持ちを理解できたこと、カードが拡充されて少しはまともに見えてきたことも大きかったです。

あと、やっとナナシスの曲がストーリーに密接に関わっているんだなと気付けたのもこの時期ですね。それ以来曲を聴くのが、エピソードを読むのが凄く楽しくなりました。

ちなみに5周年の目玉イベントがEPISODE 4.0 "AXiS"。この時点では全く展開が想像できませんでした。きっととんでもないことが起きる、それくらいしか分からなかったです。
そんな「駆け出し支配人」から卒業できるかなと思い始めたタイミングでの告知が、一生ナナシスについていくと決めたのでした。

The QUEEN of PURPLE 1stアルバム「I’M THE QUEEN」5月22日リリース決定!

The QUEEN of PURPLE 初の単独ライブ詳細公開!

えっ、マジ?QOPワンマン!?目を丸くしました。

実はこれ、4thライブで告知されていたものなのですが、恥ずかしながら参戦していなかったので…これを見た瞬間、気が狂ったように喜んでいましたね。
それと、トレーラー映像が本当にカッコよかったんですよね。この時に(最後の部分だけとはいえ)聴いた『DAYS』の衝撃ね。これをフルで聴くまで死ねない。そんくらいには楽しみでした。
そして、同時にあることを思います。

新曲ってことは絶対イベント来るじゃん。

QOPの新曲イベントで全国と戦おう。この時点で腹を括りました。

The QUEEN of PURPLEに、付いていく。

2019年5月22日。1st フルアルバム ”I'M THE QUEEN”の発売日。
店頭で買ってきたアルバムを開封し、頭から再生。初めの一音で一気に引き込まれました。そして、一曲目の最後の "I'm queen, and you? Bitch?" というセリフ(?)からMajesty,THNDERBOLTと続く暴力的な流れ。新しいQOPをこれでもかと見せつけるかのような強烈なサウンドに酔わないわけがない。
続いてそれぞれのソロ曲。ファーブの歌う『Purple Raze』で「よかったな…」という謎の拍手を送ったっけね(笑)。
『Clash!!!』が終わってからの『I AM』の歌詞を読みながら聴いていたら、最後の「立ち上がって誓う 絶対 誰でもない僕になるって」というところで確信を得ました。「自分らしく生きたい」と思っていたことは間違いじゃなかったと。それを大好きなQOPに歌ってもらえたこと、本当に嬉しかったです。

そして、最後の曲『DAYS』。
今までのどの曲とも違う、渾身のロックバラード。聴き終えて最初に出た言葉は…「ありがとう」でした。
ナナシスに出会えたこと、QOPを好きになれたこと、ダメな自分を少しでも前向きにさせてくれたこと、そしてこの『DAYS』という曲に出会えたこと。全てが感謝しかありませんでした。

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今までのダメダメだった日々も、その中でもがいていたことも、全部「自分にしか歩めなかった道だ」と思えた。やっと自分の気持ちに折り合いがついた。生きる希望が、理由が、目標が見え始めた瞬間でした。

迎えたイベント。まずは「第40回 "Try The New Number!!"」、対象曲は『THUNDERBOLT』。
イベント報酬がファーブの復刻Gカードだったこともあり、目標は大きく「全国1桁」。QOPに人生を助けられたんだ、そんくらいはやらないと。
そんな意気込みで挑んだイベントでしたが、結果はポイントランキングで12位。途中まで1桁を維持していただけに非常に悔しかったです。

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その後、6月に開催された第41回のTry The New Number!!は『Majesty』で報酬がムラサキの復刻Gカードでしたが、さすがに2回連続走る気力もなく449位止まり。500位以内だっただけマシ、と割り切りました。

そして6月14日。The QUEEN of PURPLE 1st ワンマンライブ "I'M THE QUEEN, AND YOU?" の豊洲PIT公演。この日の事を忘れることは出来ません。

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開場前から胸は高鳴り、入場して開演までの時間のワクワク感、そして始まってからの盛り上がり。今自分の目の前には"瀬戸ファーブ"が、そして "The QUEEN of PURPLE" というバンドがいるんだ。それだけで胸がいっぱいでした。
そして、ライブの終盤戦、『Clash!!!』が終わった時にこんなことを思ったのです。

この時間がいつまでも続いてほしいなんてエゴなのかな。

流れを読めばもうこの後に来るのは予想がついちゃうんですよ。だから終わりを悟って、それに対して素直に思ったんですね。ならば最後の最後まで目に焼き付けよう。そうして流れた『I AM』で、音源ではなくムラサキの声で、The QUEEN of PURPLEとして歌い上げられて、本当に感謝しかない。やっと真の意味で「誰でもない自分になる」と決意出来た瞬間、堰を切ったように涙が溢れました。そうか、これがずっと欲しかった答えだったんだ。

そして、ムラサキのMCで始まった最後の曲『DAYS』。
最初の合唱から想いが溢れてしまい、涙も止まらず泣きすぎて立っているのすらキツかった。でも、生きる意味を教えてくれた大事な曲を、一番大事にしたい場所で歌ってくれるこの会場を目に焼き付けるんだ。声が枯れても、僕らの歌なんだから…全身でDAYSという曲を浴びるんだ。それが自分の果たす勤めだと、本気で思っていました。

終演後、心の底から「楽しかった」という感情で満たされました。そして、こんなことを思ったんですよね。

The QUEEN of PURPLEに付いていく。

冗談でもなく、本気で。生きる意味を教えてくれたQOPに感謝し、一生ついていこうと本気で思ったのでした。

1年かけて得た、ナナシスへの想い

2019年7月5日。EPISODE4.0 "AXiS"の最終話がリリースされました。
ネタバレ回避のため詳しいことは書けませんが、この物語の主題の一つは「目の前の現実に対して自分が本当にしたいことを探すこと」だと思います。だからこそ、「君は、何がしたい?」というナナシスきっての名セリフが本当に重い言葉なんだと痛感させられ、この言葉がナナシスを唯一無二の存在にしたんだなと思えました。
主題歌である『Star☆Glitter』で歌われていることの意味を知れたかな、この物語をちゃんと正面からぶつかったからこそ少しはナナシスを理解できたと言っていいのかな、そう思えたのもこのタイミングでした。

その後、QOP単独ライブの豊洲公演のちょうど1か月後である7月14日には幕張メッセでの5th anniversary ライブ "SEASON OF LOVE"の2日目の公演にも行きました。
17:00開演という不思議な時刻を見ながら、これから起こることに期待し、自分の座る席の目の前をトロッコが通ることを知り狂喜乱舞したんだっけ。それと同時に、こんな淡い期待を抱いていました。

「幕張でDAYSやってほしいなぁ…」

ただ、QOPの単独とは違って「ナナシス」という大きな括りの中のステージなので、どういう文脈でDAYSをやるのか…それが不安でした。有名どころでまとめてくるのも大いにあり得るだろう、そう思っていたのも事実。ただ、どうしてもDAYSは聴きたかった。さあどうなる?
そして開演。

開幕の演出に胸が躍り、1曲目のFUNBARE☆RUNNERでナナシスの夏を感じ、2曲目のMELODY IN THE POCKETで号泣。うん、4.0を乗り越えた777☆SISTERSが歌うメロポケで泣くなってのが無理だと思う。
その後、泣いて笑って叫んで、あっという間に時間は過ぎていき、最後のユニットとしてQOPのステージ。DAYSをやってくれるだろうと信じ、サウンドに身を任せ、叫び、拳を振る。MCを挟んでムラサキのソロ曲『KID BLUE~裸の王様~』が始まり、ファーブのベースがエロい音を奏で…終了。ここで気付いてしまったのです。

あれ、普通に終わって曲間が静かだ…もしや!?

予想は的中。あの音とともに始まったのは『DAYS』でした。
本当に幕張でやってくれた。嬉しさが爆発し、涙腺決壊。問題はその後ですね。

幕張の1万人がDAYSで合唱してくれている…!

これが本当に胸を打ったんです。この会場にいるすべての支配人が一つになってDAYSで合唱。この光景が見たかったんです。豊洲でのDAYSが「人生最高のDAYS」だと形容するなら、幕張でのDAYSは「一番望んでいたDAYS」と言えましょう。
その後『I AM』で締めくくり、777☆SISTERSへバトンタッチ。感情がごちゃ混ぜになりすぎてどうしようもなかったですが、最後の最後まで最高でした。
その後、4時間半という史上最長の公演時間を記録したところで終演し、会場を出てから駅に向かうまでの道のりで色々考え、確信を得たのです。

ナナシスを好きになれて本当によかった。

これが、プレイして1年経って得られた答えでした。
人生を見直したい、そんな想いから始めたナナシス。思っていた以上に自信と勇気を、そして生きる活力をくれたこの作品に、どれだけ感謝したらいいのだろうか。何より、飽き性な自分がこんだけ新しくドハマリ出来たことに驚いています。

それと、ナナシスを始めてから少しずつ「感情」が戻って来たような気もします。
今までは感情表現するのはダサい、自分勝手で醜いことだと思っていました。だから人に気持ちを見せられずに塞ぎ込んでいったのもあります。それを解きほぐしてくれた、「好きなものは好き!」と言ってもいいと思えるようになった、感極まった時もしんどくなった時も涙を流していいんだと思えた、そんなナナシスに出会えて本当によかったです。

この頃からリア友にも「笑顔が戻ったね」とか「顔色明るくなった」と言われるようになったので、多分間違いではないと思います。恐るべしナナシス。いや、自分だけだと思うけど。

ともかく、真面目にコンテンツに向き合ったことで自分の感情も変わるんだと思えたのは大きかったです。これ、他のことにも通じると思ってて。
何かに対して真面目に向き合うことってバカにされがちじゃないですか。「もっと楽に生きればいいのに」とか「何ムキになってんのw」とか「ダサい」とか。でも、周りがどう言おうが自分はこうするんだ、と決意して歩き続ければ、自分にしか歩けない道を進める。これって「君は、何がしたい?」ってセリフに対して胸張って言える答えになると思うんですよね。

他にゲーム内で触れられた色々なことも、ちょっと考えればリアルの自分が向き合うであろうことに繋がると思ってます。だからこそ、真剣に向き合えたことで自分と向き合う訓練になったと信じています。

「依存」とか「ゲーム脳」とかみたいな言葉で片づけることもできますが、それも他の誰かからの視点でしかない。自分を信じるのが難しいからこそ、どんだけ向き合えるかが大事だと思っています。

これが、たった1年とはいえナナシスに真剣なオタクをやった答えです。

2年目の矜持

さて、すっかり支配人業も板についてきたわけですが、当然ステップアップしていかなきゃいけない。止まっているわけにはいかないんです。だってそれが自分で出した答えだから。

じゃあ何をしよう。
単純に言えば、規模を拡大していくことにしたのでした。

今までやってきたことに上乗せする、逆に今まで出来なかったことにトライする。それが2年目の目標でしたね。
リアルイベントに顔を出し、ゲーム内イベントは出来る限り走る。そうすれば前よりもっと確固たる自信を持って支配人を名乗れて、ナナシスの魅力を発信する力も付くのでは?と考えたんです。それに、昔からやってる人に追い付くにはそんくらいの覚悟は必要だろう、と。

ただの自己満足と言えばそこまでですけど、ゲームなんて自己満足でしかないでしょ。それに、今の時代は自分からドンドン発信していかなきゃ取り残されると思うんです。受け身じゃダメ、ウザいくらいに自分を出さないと。そんなある種の危機感に駆られながらってのもありました。

その結果と言いましょうか、2019年12月のアニONカフェでたくさんの支配人さんと関わることが出来て、気付けばフォロワーに支配人が増えていきました。ありがたい話です。イベントも一応(同業他社と比べれば簡単とは言われますが)3桁前半順位は狙えるくらいになり、やる気と自信に繋がっていました。たまーにですが2桁順位も獲れて、2年目で確かな手ごたえを感じましたね。

今年入って3月のアニカフェはそれこそ自分が「このイベで達成したいこと」を成し遂げられたので本当に嬉しかったです。プレイ前と比べて、多分人間的にも強くなったんじゃないかなって思えました。
(→参考:2020年3月 アニメイトカフェ×Tokyo 7th シスターズ)

しかし、それと並行してQOPのアルバムが発売されて1年弱が経つ間に思っていたことがありました。

DAYSはゲーム内に実装されるんですか…?

アルバムの全10曲(実質9曲)のうち6曲は実装されたのですが、どうもDAYSはその気配がなく…忘れられたんかな?とか入れ方に難儀しているのかな?とか、要らぬ心配をしていました(笑)。
しかし、その時が来たのです。

頼むからDAYSを聴いてくれ

2020年5月。アプリの大型アップデートが行われ、賛否両論渦巻く中で「第53回 "Try The New Number!!"」の開催が告知されました。その対象曲が『DAYS』だったのです。ついに来た。

ついに雪辱を果たす機会が巡ってきた。

ちょうど1年前、『TUNDERBOLT』で全国を狙った結果12位に終わった悔しい過去をここで昇華させる最高の機会。しかも、ナナシスの中で一番好きな曲でのイベント。さらに、イベントは同じ "Try The New Number!!"。

今度こそ全国1桁に載ってやる。

こうして、2年目の集大成として1週間にわたる壮絶な戦いに身を投じることにしました。
それと同時に、ちょっとした願いも込めてイベントに参戦したんですよね。

想像で話すのでもしかしたら現実は違うかもですが、QOP以外の支配人さんって多分QOPの曲を聴いたとしてもアルバムの最後まで聴いてるか分からないと思ってたんですね。それに、幕張の時もあまりDAYSへの感想も見られなくて。「こんなにいい曲なのにもっと聴いてほしいな…」という思いから、豊洲公演の日以来こんな言葉を投げていました。

頼むからDAYSを聴いてくれ。

ずっと思い続けた、心の底からの願い。そして、そのDAYSがイベントに登用された。なら、この曲の良さをアピールする機会は今しかないのでは?
そんな想いから、自分が好きだと思うポイントを自動ツイートにして口うるさく言い続け、ユーザー名も「DAYSを聴いてくれ」と変えましたね。少しは聴いてくれる人も増えたかな、と思いたい(笑)。それ以上に「DAYSが好きすぎる人」という認知を受け、それきっかけで話すことも増えたり…
で、肝心のイベント成績ですが。

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ポイントランキング9位!

ついに全国1桁獲った…!こればっかりは自分を褒めてやりたい。
やっと大きな目標を、今までだったら目指すことすらしなかった目標を、自分でクリア出来た。やっと胸を張って「頑張った」と言えることが出来た。
こんなに達成感を得られたのはもちろん初めてです。今までの軌跡は無駄じゃなかったんだ、と強く思えた。これも『DAYS』のおかげです。

それと同時に、自分の現時点での限界を知ったような気もしました。自分に出来る最大限のことをし尽くし、リソースも限界まで割いて走った結果が9位。これをもっと高められるなんて思えないし、コンスタントに1桁を取る人は自分なんか比にならないくらい情熱を捧げているんだろうと思ったんですよね。
でも同時に、イベントの順位だけが愛の度合いを測るものでもないだろうと思いました。どんな形であれ、コンテンツに「関わる」ことと「触れ続けること」が最大級の愛情表現だと信じています。

とどのつまり、人は人。自分は自分。

”誰かと比べての倖せ?不倖せ?”

DAYSのイベントを走り終えてから、DAYSの2番Aメロの歌詞がストンと胸に落ちた気がしました。

終わりに

長々とごめんなさい。ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございました。1万文字とか大学のレポートでも書かないぞ…💦
こう見ると、22年生きたうちの2年でどんだけ影響受けたんだよって自分でも突っ込みたくなるし、それまでの20年は何だったんだとも思います。でも、多分出会うタイミングがずれていたらこんな気持ちにはならなかったんじゃないかな。それに、人生の節々で思ってきたことが自分を形作ってきて、別のコンテンツに触れてきたタイミングで多かれ少なかれ影響は受けてきました。それは間違いなんかじゃない、そういう土台があったからこそナナシスに真剣に向き合えた。それはハッキリ言えます。

ナナシスに、いや、この世の各種コンテンツに対する向き合い方なんて人それぞれでいいんです。別にこれが正解なわけがないし、あくまでただのオタクがハマっていったプロセスなだけで参考にしてくれなんて言うつもりは全くありません。元々これだって備忘録みたいなもんだし。

だけど、もし何かを感じ取ってくれたら、もし何かのきっかけになってくれれば、これ以上嬉しいことはありません。

何かまとまりそうにないんでここらで終わりにしますね。
ここまで乱文をご覧くださいまして、本当にありがとうございました!

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