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【暮らす街の哲学③】街と行動範囲の5段階

そもそも街ってなんですか?

地図アプリを開けば、市区町村ごとに線がひかれていますが、僕はその線を見たことがありません。当然ですよね、架空の線ですから。あれは人間が作り出した妄想です。だから、地図上の区切りに囚われる必要はなくて。街は自分で再構築できるんですね。

そしてそれは意識して作るものではなくて、行動範囲5段階によって勝手に決まります。行動範囲が広い人は街も広くなるし、逆も然り。

行動範囲5段階っていうのは、僕が勝手にそう呼んでるだけです。説明しますね。

人間って、だいたい行動する範囲って決まってくるでしょ?徒歩圏内、車で15分以内、みたいに。
それを僕の独断と偏見で線引きしたのが行動範囲5段階。具体的には

1.徒歩圏内=「庭」
2.車で15分以内=「街」
3.車で15分以上30分以内=「領地」
4.車で30分以上60分以内=「友好領地」
5.車で60分以上=「旅」

となります。まあ掛かる時間も名称もニュアンスだけ伝わればOKです。人によって感覚が変わるのでそこは自分なりに置き換えてもらえればと思います。

名前から分かる通り、自分のテリトリーとなるのは「領地」までです。だから街探しって、厳密には領地探しなんですよね。地図上の街が大事なんじゃなくて、行動範囲からなる領地が大事なんです。(まあ実際のところ、地図上の街は個人の認知するイメージに関わるのでかなり重要なのですが。その話はまた後日)。
昨日の選択肢と幸福度の話と絡めると、領地の範囲内に、自分が取りたい選択が取れる場所があれば満足度は高くなるわけですね。ちょっとずつ繋がってきましたね。

そして「友好領地」。これも大事です。明らかに自分のテリトリーじゃないし、普段行くわけじゃないけど、たまーに行きたい場所ってあるでしょ?それは、友達の領地内にあればOKなんですよね。
僕の場合だと、猫を飼っているので動物病院などになりますね。あとは漫画喫茶とか、空港もそう。
逆に、普段よく利用する図書館が友好領地にあると、ちょっと不便なんです。

こんな感じで、選択肢の重要度、それをとる頻度と行動範囲は密接に関係しています。逆を言えば、これを理解して整理すれば、住む場所をだいぶ決めやすくなると思うんですよね。


ではではここで、領地をイメージする実験をしてみましょう。
まずはマップを開いて自分の現在地をチェックしてください。そして、地図を縮小すると見慣れた施設や場所が出てくると思います。そしたら自分の中で「車でいくにはちょっと遠いけどでも苦というほどでもない」と思える場所をチェックしてください。
そこは領地になります。そしてここからが大事。
現在地から領地までの距離がわかりましたね。
自分の現在地を中心点、領地までを半径とした円をイメージしてください。その大きさを覚えててね。直線距離をメモしてもいいですよ。

あとは、その円を自分が気になる土地で適応するだけ。すると、その場所に行かずとも肌感覚でそこに住んだ場合どんな生活になるかがだいたい分かります。簡単でしょ?徒歩圏内、友好領地でもやり方は同じなのでぜひ試してみてください。僕はいつもこのやり方で住みやすい街を探しています。

もちろん、高低差や実際の雰囲気は見ないと分からないんですけど、物件探しや土地の絞り込みに使えるし、肌感覚で距離を測れるので大きな失敗はしずらいと思います。

というわけで、今日は行動範囲の分類について話しました。まあ当たり前っちゃ当たり前だけど、あらためて整理することで新しい発見があるかもしれませんね。

実は今高速バスに乗っていて。明日から東京です。住む街の話をしているので、なんだかタイムリーだなっておもどります。スマホで文字打つのも疲れたので今日はここまで。また明日〜

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