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ソビデ第10回「地域課題とリソースをかけあわせて、ソーシャルビジネス」

株式会社ニューロマジック、イノベーション担当執行役員の藤本です。
ニューロマジックでは、生産性向上のためのプロセス・イノベーション、ソーシャルビジネスデザインを担当。まちづくり中間支援組織のたまプラ・コネクト、猫と人間の共生社会を目指すコードフォーキャットとしても活動しています。

ソーシャルビジネスをデザインする、略して、ソビデ。今回は、あおばセカンドキャリア地域起業セミナーのお話です。

2017年から始まった、この講座は、ソーシャルビジネスの基礎を学び、地域の担い手として活躍する先輩起業家と出会って実践までのストーリーを聞いて、ソーシャルビジネスプランをつくるまでの半年間のセミナーで、関内イノベーションイニシアティブ株式会社が青葉区役所、次世代郊外まちづくり(横浜市・東急)から委託を受けて実施しています。

セカンドキャリアとして、横浜市内を拠点に起業を考えている人、起業分野や具体的なビジネスプランが定まっていない人、社会起業について学びたい人が対象です。

当初、得意なことで地域とつながる「シェアカル」(note連載7回目参照)をスキルマッチングの事例として紹介してほしいという依頼だったのですが、シェアカルに参加している人は、あくまでも趣味であって、必ずしも起業を考えているわけではないので、むしろ、ニューロマジックで開催している「共創イノベーションワークショップ」のフレームのほうが役に立つのではないかと提案しました。

共創イノベーションワークショップとは、ニューロマジックの企業価値創造が目的で、新しい付加価値の開発と価値観の共有化、 アイデア発想のトレーニングという意味もあります。

共創、つまり、多様な参加者とのインタラクションの中からイノベーションを創出しようとするもので、オープン、インタラクション、多様性がポイントになります。本来は、行政、企業、NPO、住民など多様な参加者で行うことを想定しています。

そもそも、ソーシャルビジネスデザインをどう捉えているか、ということから説明していきましょう。
Social>社会課題を解決するために
Business>持続可能な仕組みづくり
Design>価値のデザインを行う

4つの価値をどうデザインしていくかが重要だと考えています。
社会価値>社会的に意味がある
顧客価値>顧客がほしいもの
技術価値>技術的に実現可能であること
事業価値>継続可能なこと

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セカンドキャリア地域起業セミナーは、社会課題とリソースをかけ合わせて、解決アイデアを考えるワークショップです。自分ができること、自分のスキルやリソースを棚卸しします。

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ワークショップには、三次元マトリックスという言われる強制連想法を使います。これを最初に体験したのは、ミラツク西村勇哉さんのワークショップでした。 その後、Googleデザインスプリントや弊社サービスデザイングループによるサービスデザインスプリント(note連載4回目参照)を体験、フォーマット(ツール)をうまく使って、追い立てるように進めていく、手法をミックスしました。

では、ワークショップの内容を順を追って、ご説明していきます。

1)自己紹介シートをつくる

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2)社会課題を選ぶ

各自が関心のある社会課題を出し合うところから始めるのがいいとは思いますが、限られた時間のワークショップなので、あらかじめ、こちらで用意したものの中から、選んでもらうカタチをとっています。

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3)課題マトリックスでアイデア出し。

社会課題解決のアイデアをポジティブアプローチとネガティブアプローチの2方向で出し合います。
GAIN(挑戦)=こんなことをやってみたい
GAIN(希望)=こう変わってほしい
PAIN(困難)=こんなことが心配
PAIN(危機)=もっと大変なことになる

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3)アイデアを整理する

他メンバーが出したアイデアを含め、もっともいいと思ったアイデアを選び、20字に文章化する。20字なので、文章というよりは、コンセプトを整理するイメージです。

4)グループをシャッフルする

最初のグループは多様性がポイントだったのですが、今度のグループは共感性がポイントです。自分のアイデアに近い人、そのアイデアいいなと思った人、自分のアイデアにプラスになりそうな人を見つけて、一緒のグループをつくります。

5)アイデア×リソース

まず、リソース。自分の棚卸しをします。
・持っている技術(そもそも何ができるか)
・持っている資産(施設・商品・情報)
・余っているもの(使っていない技術と資産)
・人に関する資産(ネットワーク・スキル)
・外部からのイメージ(ブランド・テーマ)

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アイデアとリソースをかけ合わせて、さらに、アイデア出しをします。

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6)企画案にまとめる

グループで、一つのアイデアに絞り込み、企画案として、まとめます。

・参加メンバー
・取り上げた課題
・活用できるリソース
・アイデア
・ユニークなポイント
・評価ポイント

最後に、ワークショップの組み立てについてですが、個人ワークとグループワークをうまく組み合わせていくことがポイントになります。そして、アイデアの絞り込みなどには、投票スタイルをとります。

1)個人ワーク、そして、シェアする
2)グループワーク
3)一斉投票で決める

今年で、3回やったので、ワークショップとしては、練れてきたと思いますが、来年は、違うフォーマットに挑戦してみようかなと考えています。

ニューロマジックには、サービスデザイングループがあります。
サービスデザインスプリントで、フォーマットやツールを使って、追い立てられるようにアイデア出しをしたい方はぜひ。

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