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お待たせしました、我が女神。
花神誕祭 DAY3
旅人のみなさん、ごきげんよう。
10月27日がなんの日か……もはや言うまでもありませんね?
クラクサナリデビ様のお誕生日じゃーいっ!!
SO!(そう)花神誕祭の最終回なのだ!!
この歴史的祭日を未来永劫記録し記憶するために、今回も生気溌剌と原神日記をやっていく所存であるッッ!!
(初日はこちらから👇)
思わぬ再会
というわけで、パルディスディアイでサプライズの準備を進める旅人たちであったが、しかし時間になってもニィロウが姿を見せないという。
そんなスメール随一の踊り子を心配した旅人たちは彼女の行方を確かめるべくスメールシティへと向かい、なんやかんやあって郊外の遺跡へとたどり着いた。
そして無事ニィロウを見つけて安堵したところにやって来たのは――
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花霊のソルシュである。
めちゃくちゃ久しぶりだな……。甘露花海の世界任務で一緒にあちこち駆け回ったのがずいぶん遠い昔のように感じる。(というかリアルで1年以上前のことなのでほとんど忘れている)
そんなソルシュの話によれば、砂漠で不届き者を懲らしめていたところ偶然セトスと出会ったという。スメール随一のコミュ強である彼に案内されスメールを観光していたおり、花神誕祭の話を耳にして「ぜひお祝いせねばならぬ」となり、そこからニィロウに伝統的な花神の舞を伝授することになった――ということのようだ。
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そしてキャンディスを悩ませていた謎の宝石の正体も判明する。
なんでもその昔、〈砂漠の王キングデシェレト〉と〈花神ナブマリカッタ〉がクラクサナリデビ様にプレゼントした宝石なのだというが――
(――しかし旅人は知っている。その宝石を贈られたのはクラクサナリデビ様ではなく、マハールッカデヴァータだということを……。)
話し合った末、宝石はクラクサナリデビ様へ返還するのではなく、沈黙の殿で保管するということになった。
そしてソルシュらが砂漠で懲らしめていた不届き者は、先日砂漠で出会った強盗の被害者であり、その正体は遺跡や霊廟を荒らしていた盗掘屋だった。
もしかしたら、件の宝石もそういった者たちによって持ち去られた秘宝の一つなのかもしれない。
と、こんな感じで、一連の不可解な事件は一件落着し、全ての不安が払拭された我々【草神様を祝い隊】は再び集合し、サプライズの最終仕上げに入るのであった。
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***
そしてついに……
ついにこの日がきた……
花神誕祭のフィナーレ……
花神誕日:当日
逸る気持ちをなだめ、花の騎士とその従者はスラサタンナ聖処へと向かう。
そして――
神よ、やっと見つけました。
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皆お会いできるのを楽しみにしています。
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―――――――あっ、だめだこれ、
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――――――――――――やばい、
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ああ―――――――――――――――――――――――
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あ――――――――――――――――――――――――
あ――――――――――――――――――――――――
あ――――――――――――――――――――――――
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――(滂沱)
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涙゙ で 画゙ 面゙ が み゙ え゙ な゙ い゙ っ゙ !!
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――気がつけば打ち上げが始まっていた。
思い返せば2年前の同じ日、我々旅人の横っ面をひっぱたくような衝撃を与え、そしてそれを怒りを燃やす薪として焚べることを決意させた例の動画が投稿された。
あれから2年を経た今、同じ台詞で始まった誕生日はけっして夢などではなく、スメールの民たちによる心からの祝福と喝采の中でついに実現したのである。
それはクラクサナリデビ様自身の夢であっただけでなく、旅人である我々もずっと夢に見てきたものであり、待ち望んでいた現実だった。
やっと全てが終わった、という気がする。
――そう、我々は〈祝福されなかった神〉を救うために力を合わせて立ち上がったのだ。だから、この物語は彼女が 〈祝福された神〉として救われることでしか終わらないのだ。
いまようやく、我々旅人の物語にもエンディングが訪れたのだと思う。
これからもスメールではいろんな楽しいイベントが開催されるだろうし、ふたたび危機が訪れるかもしれない。
その時はきっと、我々は旅人として此処に戻って来るのだろうけれど、それでもたぶん、スメールという国は今までよりもすこし遠くなるのだと思う。
だがそれでも、旅人はきっと忘れないだろう。
覚めても忘れられない夢を――
この瞬間を永遠に――
誕生日おめでとう、ナヒーダ。
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