長坂真護(MAGO)さんについて
初めてNoteを書きます。
私はブログなどを書いたことがありません。
物事を他の人に伝えるのも苦手で、避けてきました。
それでも今回、初めて筆を手に取ろうと思った理由があります。
長坂真護(MAGO)さんというアーティストがいます。
彼は、ガーナのスラム街「アグボグブロシー」で先進国が廃棄した電子機器のゴミを焼却処理することで生計を立てている人々に出会い、その壮絶な生活を目にして、ある決意をします。
私はMAGOさんを知った時、「またお涙頂戴・お金頂戴のチャリティか」とWebサイトを閉じかけました。
「アフリカでは1日100円で生活し、満足に食事を取れない子供がいます」
よくこういった文言を目にすると思いますが、決まりきった文言に私は疲れ切っていました。私は毎日コーヒーを飲みますが、次第にカフェインの刺激に慣れてしまうようにして、こういった宣伝の刺激が薄れてしまったのです。
「そうは言っても、自分には家族も子どももいるし・・・」
「自分がやらなくても、金持ちの誰かがイメージアップ・節税対策で彼らにお金を贈ってくれるだろう」
「日本はただでさえお金が足りなくなる未来が見えているし、自分が稼いだお金は自分の家族を守ることが最優先」
このように考えていました。
ところがMAGOさんは「ガーナのスラム街を撲滅する」という決意をするのです。
ニューヨークでは警官に追われながら、路上に捨てられた廃材を利用したアートを作成し、世界にアグボグブロシーの現状を発信し続けてきました。
さらにアグボグブロシーでは電子機器のゴミを利用してアートを作り、人々にアートを教え、アートを売って稼いだお金でアグボグブロシーにゴミ処理施設を建設することを目指しています。
アートの売上は驚くような金額で積み上がっていっています。
ゴミ処理施設は利益をあげ、雇用を生み、経済を発展させていきます。
どうです、驚きませんか?
ゴミがアートとして売れていく瞬間、金銭的価値が生まれ、アグボグブロシーに還元されていくのです。
これを「サスティナブル・キャピタリズム」と呼んでいます。
MAGOさんが電子機器のゴミでアートを作れなくなった時、この壮大な目標が達成します。
そしてなんと、MAGOさんのアートは最近流行のNFT(Non-Fungible Token)となって販売されることになりました。
私がMAGOさんを知ったのは、自分の家族を守りたい、もっとお金を稼ぎたいという厚かましい野心で仮想通貨コミュニティに入り浸っていた時でした。
NFTと言われれば、投機的にお金が投げ込まれ、値上がりを期待して、芸術的価値のよくわからない猿の画像がとんでもない価格で売買されていく世界です。
その世界に、本物のアートがやってくるのです。
私自身のように、お金の欲にまみれた人間たちの中にMAGOさんのアートが投げ込まれ、ガーナのスラム街へお金が届けられるのです。
どうです、世界最強にシニカルで痛快なNFTだと思いませんか?
私には家族がいて、子どもがいます。
子は親と生まれる場所を選べません。
それはガーナの子たちも同じです。
唯一、私もガーナの人たちも共通して子どもたちに与えられるもの、それは愛です。
私が家族に愛を注ぐように、ガーナの人たちが家族に愛を注ぐように、MAGOさんが生み出したアートという子どもたちが愛を受け取って、その愛は世界中に広がっています。
私は気づきました。
家族を愛していますが、愛の循環に無頓着だったのです。
自分の子どもにこういった世界の現状があることを教え、行動を変えていく愛が足りてなかったのです。
愛は主観的なものです。
他人から見て物足りなくてもいい。少しずつからでいい。
少しでもアグボグブロシーへ届く電子機器ゴミを減らせるように工夫しよう。
プラスチックゴミを減らそう。
アートにしてみて子どもと楽しみながら。
MAGOさんを知ってから、このように自分自身の考えが変わっていきました。
私の愛を子どもに伝えていき、孫が生まれた時に受け継がれていくようにしていきたいと思いました。
そしてできれば、このNoteを読んで下さった方が同じように愛を循環させていくことに願いを込めています。
少しでも興味を持った方は、MAGOさん公式へのリンクから、MAGOさんの愛を覗いてみてください。
https://www.mago-exhibit.jp/about.html
MAGOさんのNFTに関するDiscordコミュニティです。毎日サスティナビリティなどについて、わきあいあいと語り合っています。
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