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ファシリテーションの火加減理論(仮)

これは、「ファシリテーター Advent Calendar 2023」の18日目の記事です。

最近、ファシリテーターが(いい意味で)強めにリードをしている場に、連続で出くわした。

ひとつは、経験の浅いメンバー向けに、営業に関するふりかえりをする場。営業経験の豊富なリーダーがファシリテーターを担い、自身の知見を交えながら、どんどん進行していった。

もうひとつは、学生と社会人が一緒に場作りをしていく場。社会人のファシリテーターがアイデア出しを積極的にしながらイベントを進めていった。

僕は、参加者ひとりひとりの思考や感情を場に出していけるようなファシリテーションをすることが多い。一方、上記の場を作ったファシリテーターは、意図的に個人にフォーカスしすぎないようにしていた。

この、個人の内面をどこまで深く見ていくのかを、火加減に例えられるのではないかと考えた。

ファシリテーションの火加減(仮)

冒頭の2例はとろ火。参加者が受け身かつ、解決力が発揮できない場面にあった、ファシリテーターが積極的にリードしていくスタイルだ。自分の意見を述べられる知識や経験、関係性があまりないシーンをイメージしている。

次は弱火。参加者には積極的に関与していく心持ちはあるが、解決力がない。そんな場面では、ファシリテーターがある程度の道筋を示し、目的を達成できるようにする。

参加者が積極的かつ解決力もある場合は、その人たちが自分の言葉で対話ができる場を作り、ゆだねる。これが中火。僕のいつものスタンスだ。

最後に強火。イメージとしては、参加者の中に対立構造がある場面だ。この場合は、お互いの信頼感を積み上げていき、異なる意見を受け止めていけるような設計をするなど、中火よりもより丁寧に場作りをしていく必要がある。

自分の得意なスタイル一辺倒ではなく、こうしたツマミを心に持っておき、ファシリテートするといいのかもしれない。

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