懲りずに自作意味怖:第2弾【ストーカー】


【ストーカー】
俺はプロサッカー選手。ポジションはFW(フォワード)
その日の試合は、激しい密着マークにあい苦しんでいた。
『くそ、あいつ俺のストーカーかよ?!』
どこへ行っても付いてくる。ハーフタイムではトイレも一緒になった。そしてチラッと横で俺のを覗き込んでるように見えた。
(おいおい)
そして後半開始、密着マークは更に激しくなった。どころか無用と思えるボディタッチが多い、尻とか胸とか。
(おいおい勘弁してくれよ)
俺の気のせいか?いやまさか、しかし――
結局、試合に集中出来ず無得点に終わった。
『やれやれ、今日はいつもより疲れたぜ』
疲労困ぱいで駐車場に向かうと……
『!!?』
誰かがいた?俺を見るなり、そいつは猛ダッシュで逃げて行った。
『もしかしてアイツか?こりゃ思い過ごしじゃないぞ』
今帰ったら家がバレちまう……そう思った俺はホテルに泊まることにした。
『一応家に電話しとくか』
俺は妻に事情を説明した。俺が帰らないのを不安がっていたが仕方ない。
『よし、暇だからA美でも呼ぶか』
いい口実ができて俺は内心喜んでいた。
『来れない?ふざけんな!今行くから待ってろ!』
そうだ、わざわざホテルじゃなくてもA美の部屋に泊まれば良かったんだ。
『ち、余計な散財したぜ』
俺はようようと車を走らせた。後方からつけて来てる車があるとも気づかずに。
(あ、そういえば、あいつもストーカーにあってるみたいなこといってたよな?よし俺がいれば安心だろう)
程なくし、俺はA美のアパートに着いた
”📱トゥルルルルル…..……もしもし、今相手のアパートに入って行きましたハイ……ハイ”

―――そうして俺は全てを失った。



【解説】
主人公を尾けてた車は、主人公の奥さんが雇った探偵。更に浮気相手のA美は別れたがっていて主人公をストーカーとみなし始めていた。浮気の証拠を握られ、浮気相手からも愛想つかされた主人公。試合でボディタッチの多い選手と結ばれればいいかもしれませんね。

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