この甜2024の感想
そばかわです
この記事はSSF07で頒布された「この甜花がすごいっ…2024」(モザイク友の会)の感想です。厳密にはこの中のarataさんの作品【いつかのふたご】に関するものです
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あらたさんの作品 【いつかのふたご】
お話の軸は、大崎家の思い出鑑賞会を事務所で283のみんなで行うというものでした。
作中では過去と未来と今の大崎姉妹が同時に描かれており、読者はこれを外から見ます。
当の本人たちにとっては過去と今は混ざりあっていて、過去を思い出しながらビデオを振りかえる姉妹の視点は、過去と今を行き来します。
事務所で姉妹の過去の録画を見る283のみんなの雰囲気は暖かく、甘奈はその真ん中で笑っていました。
甘奈が守りたいと言っていた「今」はここにあって、隣には甜花ちゃんがいます。
祈りの言葉
未来が怖いという考えは、しばしばenza版シャイニーカラーズの甘奈のお話の主題に近いところにありました。
時間が経てば、がんばる甜花ちゃんの世界は広がっていって、どこかに行ってしまうかもしれない。その時に甘奈は隣にいるのか、いられるのか、そういった不安が描かれていたように思います。
arataさんの作中の甘奈はこの怖さについて、「心配いらないよ」と言っています。
過去と未来は似ていて、甘奈たちは大丈夫。
甘奈の語りは甘奈自身に言っているようにも、甜花に伝えているようにも思えました。
そしてその言葉は、未来で形が変わっても、変わらないままそこにいる2人のための祈りのように聞こえます。
アルストの感謝祭シナリオで描かれた不安。
「アンカーボルトソング」や「ヒカリと夜の音楽、またはクロノスタシス」で描かれた願い。
その祈り、願いに、寄り添うことができるように。
あなたたちは大丈夫。
彼女たちにそう声をかけるこの作品を読めたことが、とても嬉しいです。
以下、読み終わった時の私の顔(見なくていいです)
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