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XLRケーブルの組み立てやら

 ビデオカメラにつけるXLRアダプターを手に入れました。コンデンサーマイクを接続するためのXLRケーブルで手元にあるのは3メートルと10メートル、それから20メートルとちょうどいい長さのXLRケーブルがありません。
そこで、30センチメートルぐらいのちょうどいい長さのXLRを作ることにしました。
オヤイデ電気のHPを参考にしながら、あくまで自己流で作りました。基礎知識のある人から見ると邪道かもしれませんが、とりあえずの機能ははたせそうです。

といいうことで、

材料は、

ノイトリックのXLRコネクターで最もベーシックなもの(XX)のMとFをそれぞれ2個。
ノイトリックのXLRコネクターは作業性が良く、値段も納得価格なのでおすすめです。
カナレのL-4E6Sケーブルを30センチメートル×2。
カナレのケーブルも作業性が良く、価格も安い。カナレのほか、モガミも同様に好きなのですが、手元にあったものを使いました。なお、オヤイデ電気のHPではモガミを使っていました。
オヤイデ電気で購入したすずメッキ軟銅線を適当量。
コネクターのグランド(GND)とシールドを接続するもので、導体であればなんでもいいと思うが、軟銅線を使うと作業性が格段に上がります。
あとはダイソーのハンダです。

最近は、ヘッドフォンで高音質を楽しむ。理論上聞こえない音を楽しむといったことが様々なHPで紹介され、これまで気にしたこともないバランス接続やアンパランス接続といったことも紹介されいます。実際にバランス接続に対応した製品も販売されていて、趣味の世界がどんどん広がっています。バランス接続についてはインターネットで検索するとわかりやすく説明されているサイトが多くあります。ザックリとした私の理解では、音声信号をホットとコールドに分離し、コールドの信号のプラスとマイナスを反転させてケーブルに流し、再生機で元に戻してホットと合成します。それにより、ケーブルで仮にプラスのノイズを拾っても反転した信号上のノイズが再生機でマイナスになるので合成した信号ではノイズが打ち消されるというのが仕組みだと思います(かなり適当な説明ですが)。その基本となるコネクターがXLRです。その起源は、米国のITT社で開発されたものと聞きます(同社のXLRコネクターは一時期、MADE IN JAPANであることなど、インターネットで検索すると興味深い話が出てきます。しかし、米国のものづくりって、ものすごいなと改めて思います。)。その特徴は、信頼性に尽きるかと思います。ヘッドフォンに使うシールドのコネクターは小型化を優先した普通のジャックの形をしているようです。

マイクの世界もカラオケでよく見かけるダイナミックマイク以外にも高級なコンデンサーマイク(高級でなければ、ラジカセに内蔵されていたなど、身近なものですが)が様々なHPで紹介されています。有名なところでは、AKGの414やソニーのC38(漫才マイク)といった本来は業務用と思われるマイクを趣味に活用している例も多く紹介されていて、趣味の世界では、こうした高級マイクが一般化しているのでしょうか?
一方、高級マイクとセットで使われる高級なマイクアンプやコンプレッサーはあまり紹介されていません。発展途上なのでしょう。いろいろな分野で趣味の世界がどんどんディープになっていますから、今後、趣味の世界がさらに深堀されるとマイクアンプやコンプレッサーなどの気の利いた新製品が出てきて、どんどん普及するのかもしれません。

私事、ラジオ局の中を見せてもらったとき、高級マイクの414やコンプレッサーの1176が置かれていて、その印象が今も残っています。ラジオが聴きやすいのは、しゃべる人の技術とともにエンジニアの技術とそれに見合った機器類にあるのでしょう。

私は、そんな高級なものは持っていません。また、使うスキルも永遠になさそうですが、あこがれはあります。

早速、作業をしてみました。

1 ケーブルを必要な長さに切りました。その時にコネクターの部品をケーブルに差し込むことを忘れないようにします。

2 外側の被覆を剝きました。


3 シールドや芯線を揃えました。

4 予備ハンダをシールドや芯線につけました。

5 コネクターのグランドとシールド(1番)を接続しました。

6 シールドとコネクター(予備ハンダをつけて)をハンダで接続しました。

7 通電するか確認しました。

市販のマイクケーブルに比べて長さの自由度があり、かつ、値段も少しばかり安くなります。