可動橋
橋梁は、当たり前なのですが、海や湖沼、河川により隔たれた陸地をつなぐ道路(陸橋もあるけれど)です。これにより、私たちの生活に利便性や安全・安心をもたらします。
一方、海や湖沼、河川は船舶による物流などで重要な役割を果たしています。
橋梁は、海などを堰き止めるわけではないので、船舶の利用が完全に妨げられるわけではないのですが、橋の水面からの高さにより、通過できる船舶が制限されてしまいます。
最近、世界的に豪華客船の大型化が著しく、日本を代表する国際港湾の横浜港に入港する際、ベイブリッジの高さによって制限され、入港を断念する例やベイブリッジの下を通過できる時間が制限されると話を聞きました。
それでも、ベイブリッジは我が国を代表する長大橋の一つで海面からのクリアランスは55メートルもあるそうです。
これだけのクリアランスを確保する橋梁を建設するためには莫大なお金と高度な技術が必要となるようです。そこで、可動橋が登場します。世界で一番有名なのはロンドン橋でしょう。
日本も昔から水運が盛んだったことから、いくつか可動橋として整備された橋梁があるようです。
その一つが、東京の銀座からほど近い場所にあります。昭和初期にかけられたアーチ構造+跳ね上げの可動部分を持つ「勝鬨橋」です。
可動部分は50年ほど前を最後に動いておらず、その後、固定化されているとのことです。現在は稼働のための電源も撤去されています。
可動橋には、とても原始的なものもあります。
写真の外国の橋なのですが、橋の部分は複数の船により構成され、1つの船が走ることにより開閉する仕組みの橋です。
こちらは、今でもしっかりと船舶の通行のたびに稼働しているようです。