第2回 大学2年生が初めてスーツを着た話
お久しぶりです。
前回に引き続きMeganeがお送りします。
新年度になり、また学校が始まりました。
わたしも一人暮らし再開です。
そこまで家族に依存しているわけではなく、一人暮らしを楽しんでいる方だと思うのですが、親が送ってくれてわたしを置いて帰っていく瞬間は何度経験しても寂しいですね。
これだけは慣れないです。
いずれは独り立ちする予定なので、その寂しさと上手く付き合っていけるようになりたいなと思います。
さて今回は、初めてスーツを着た話をします。
社会人の方や就活中の方はスーツを着ることなんてめずらしくもなんともないと思います。
わたしは大学2年生にして初めてスーツを着ました。
実は、ともったいぶって言うほどのことではないのですが、わたしはもう一つサークルに入っています。
そのサークルで最近自治体にお邪魔する用事がありました。
「服装はスーツですか?」
「いいね、みんなのスーツ姿見てみたい」
そんな会話があって、みんなでスーツを着ることになりました。
その前日、初めてスーツを着ました。
本来ならば大学の入学式に着られるはずだったわたしのスーツ。
某ウイルスの影響で入学式は行われませんでした。
スーツは日の目を見ることなくクローゼットの隅に掛けられていました。
ハンガーにかかった黒いカバーをそっとめくり、スーツを見ました。
本来ならば、これを着て入学式に行っていたのだろう。
電車の窓でちょっと前髪を気にしながら、心なしか姿勢をよくして、会場に向かっていたのかもしれない。
あったかもしれない出来事を惜しんでいるわけではないけれど、悲しんでいるわけではないけれど。
スーツを見てなんとも言えない気持ちになりました。
その気持ちは悔しさとか辛さとかではなく、なんというのだろう。
言葉で表すとしたら、パラレルワールドを見ているような気持ちでした。
あぁこんな世界線もあったのだろうな、という感じ。
実際に着てみると、新しい気持ちになりました。
自分自身がぴかぴかの新品になったかのような。
スーツって自分の殻を破るような感覚にさせてくれるんだなと思いました。
以上がわたしが初めてスーツを着た話です。
これから就職活動、社会人になってからもスーツを着る機会が増えることと思います。
スーツを着るたびに、新しくまっさらな気持ちにかえることができたらいいな。
今回はこのへんで。
それではまた。