費用を把握して不安解消!体外受精の費用は?
2018年の統計によると16人に1人が体外受精で出産されたと発表がありました。今後も体外受精による子供の割合が増えていくことでしょう。
しかし、早い内に不妊治療を積極的にした方がいいとは分かっているものの、子育てにかかるお金に加え、高額な体外受精の費用が加算されることに不安を覚え、ステップアップを躊躇する方も多いのでは?
著者・楠本も体外受精で子供を授かることができましたが、少しでもお金が返ってくるように助成金についてすぐ調べました。
個人的には夫婦ともにフルタイムで働き、人生設計をきっちり考えている方ほど金額との兼ね合いに悩み、ステップアップするか悩む方が多いように思います。
色々な病院の体外受精の費用を調べてみましたが、治療を把握している私でもかかる費用が分かりにくいです。体外受精の費用が高額なことは仕方ないにしても、どれくらいかかるか知りたいところでしょう。
今回は体外受精にかかる費用、不妊治療の保険適応・助成金についてお話したいと思います。
【体外受精の費用】
体外受精は病院によって金額が異なります。ここでは成功報酬制度を取り入れ、自然周期で体外受精を行う加藤レディスクリニックと薬・注射を使用して採卵するリプロダクションクリニック東京の費用の概算をお伝えします。
※以下の体外受精の費用はHPに掲載されている費用を元に概算をだしました。治療状況・方針により金額が変わることをご了承ください。
〔加藤レディスクリニックの体外受精費用〕
加藤レディスクリニックは成功報酬制度を導入しております。成功報酬制度は体外受精にかかる費用を抑え、無事に妊娠した場合に追加費用がかかるシステムです。加藤レディスクリニックでの初回の治療は以下の条件に合う場合、成功報酬制度が適用されます。
成功報酬制度適用の条件
・年齢35歳以下
・1回目の治療周期
・良好な卵巣状態
・卵管機能に問題がない
・無精子症・高度乏精子症でない
<成功報酬制度:採卵と移植が同じ周期の場合>
基本的に加藤レディスクリニックでは1周期目は薬を使わずに採卵し、採卵の2日後に移植する方法が多いように思います。
その場合
採卵4万円+胚移植13万2000円=17万2000円
妊娠した場合、39万6000円が追加でかかり、総額56万8000円の治療費になります。
成功報酬制度の場合、顕微授精、一部の検査と診察費用は上記に含まれておりますが、上記の金額以外、診察や薬などの費用が追加されます。
<成功報酬適応外:採卵と移植が別の周期の場合>
成功報酬制度で妊娠しなかった場合、2周期目から通常料金になります。
その場合、採卵後は胚盤胞まで培養して凍結、翌周期以降に移植というパターンが多いです。この治療法では以下の費用になります。
採卵周期 42万8300円
※顕微授精の場合、3万3000円~5万5000円追加でかかります。
移植周期 12万1000円
こちらに別途検査、診察、薬の費用などが追加されます。
〔リプロダクションクリニック東京の体外受精費用〕
リプロダクションクリニック東京では採卵後、胚盤胞まで培養して凍結、翌周期以降に移植する方法が多いです。その場合以下のような金額になります。
採卵周期 33万円+α
HPには培養3日目までの費用が記載されておりましたが、胚盤胞までの培養費は別途費用がかかるという記載のみでした。そのため+αとさせていただきます。
その他費用
全身麻酔 6万6000円(上記は部分麻酔の場合の費用になります)
顕微授精 5個までで7万7000円、6個以上は1個あたり1万1000円加算
土日祝日の採卵 2万2000円
また上記に加えて薬・注射費用、診察・検査費用等が追加されます。
移植周期 14万3000円
その他費用
土日祝日の移植 2万2000円
SEET法 3万3000円
スクラッチング 1万1000円
慢性子宮内膜炎検査 4万4000円
これらはHPに記載されている料金から計算しましたが、治療された方のブログを拝見するともっと費用がかかった例も見受けられます。概算として参考にしていただけたらと思います。
【体外受精の保険適応について】
さて、このように体外受精はどうしても費用が高額です。そこで政府は2022年4月から保険適応外であった体外受精・顕微授精を保険適応対象にする方針が発表されました。
体外受精は病院によってやり方が違います。そのため、保険適応すると一言で言っても医療の標準化などまだまだ課題がおおいです。
厚生労働省から発表された今後の流れとしては
・助成金の拡充
・2021年夏ごろまでに学会ガイドライン完成予定
・2022年頭までに保険適用決定
・準備期間を経て2022年4月より保険適応化
となっております。
ではここから体外受精の助成金についてお話します。
【助成金はどう変わった?】
2021年より特定不妊治療費の助成制度助成金は以下のように拡充されました。
所得制限が撤廃され、助成金額が増え、2人目治療の時に回数がリセットされることは大きいですね!特に夫婦ともにフルタイムで働いていると所得制限に引っ掛かってしまう場合が多いので朗報です。
他には国の助成制度以外に自治体独自で不妊治療費助成制度を実施している地域もあります。
ご住まいの自治体で何か行われているか調べてみるといいでしょう。
【ある患者様の治療費に対する考え方】
以前治療費のことで印象に残ったお話があります。その患者様は20代後半にして体外受精を決意。20代半ばで結婚し、人工授精も6回行ったのでもう体外受精しかないと考えたのです。しかし、まだ若い夫婦であり、お金が足りないために治療費は両親に借りると話していました。
体外受精の費用を親に借りて工面する状況を聞き、私は鍼灸治療にお金をかけることに申し訳なさを感じてしまいました。それでも、患者様は必ず週1回鍼灸治療もされました。ある日こんなことをおっしゃいました。
「鍼灸治療を週1回通ったとしても月3万円前後ですよね。1年で36万円。これで体外受精の回数が1回でも減れば十分元が取れます!」
しっかりした考え方に私の方が恥ずかしくなりました。体外受精の費用は高額だからこそ、その1回1回を大事にして治療に取り組むことが出来たらと思います。
【まとめ】
病院のホームページを見るととても細かく治療に金額が書かれています。しかし、まだステップアップしていない方からすると何が何だか分からないというのが本音でしょう。
少しでも体外受精の治療費のイメージをもち、ステップアップの計画を立てることができたらと思います。
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