読者として、筆者として「物語が行動を引き起こす」力を感じること/小山和之(ライター) #soar応援
こちらの記事には、ウェブメディアsoarの2周年に向けて、soarメンバーやサポーター(寄付会員)がsoarへの思いを綴ったコラムを掲載してます。
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<書いた人のプロフィール>
◆小山和之
フリーランス編集者・ディレクター。1989年生まれ。大学卒業後、建築の意匠設計を経て、Webコンサル会社でディレクター・編集、フリーライターを経て現職。inquire所属。Twitter
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読者、そして筆者として、「ひとつの物語が、行動へとつながる」と身をもって実感できた。そんな話をしようと思います。
僕がはじめてsoarを知ったのは、リリースしてまもなくの頃。副代表を務めるモリジュンヤさんのSNSがきっかけだったと思います。
それからタイムラインに流れてくるsoarの記事を見る度に、いままでさまざまなメディアで記事を見る中では感じたことのない感覚に気づきました。
soarの記事には、その人の苦労や悲しみだけでなく、暖かい想い、未来への希望が語られている。そして、最後にはとても穏やかな気持ちになれる。そう感じてから、僕は次の更新を楽しみにするようになっていました。
最初に頃で印象に残っているののは、「やる気あり美」太田さんの記事。その後だとLetibeeの榎本さんの記事、志賀夫妻とトリトンの記事は特に好きで今でも時々見返す記事です。
ただ、僕のsoarに対する意識を大きく変えたのは、もう少し後。2017年2月に出た、ビッグイシューの記事でした。
誰かに必要とされることが本質的な自立につながる。ホームレス支援のビッグイシューが目指すのは”何度でもやり直せる社会”
詳しくは是非記事を読んでいただきたいのですが、僕はこの記事を涙無しには読めませんでした。
この記事にはとてもたくさんのエピソードが盛り込まれています。ビッグイシューが人の可能性を広げる活動をしていること。その活動を支える運営側の想い。そこで努力し着実に社会復帰を遂げはじめている人がいること。そして、販売員の方のエピソードなどです。
一方記事全体を通して「ビッグイシューが挑んでいる問題は社会全体の課題である」と、とても強いメッセージを伝えている。こんなに心が動かされた記事は今まで僕が読んできた中ではありませんでした。
それまでsoarをいち読者として見ていた僕が、何かしらsoarの力になりたい。そう思ったのはこの記事を読んだ頃からです。
ある日、父が文字を読めなくなった。力になりたい息子の熱意が”読む”をサポートする「OTON GLASS」を生んだ
そのあとしばらくして、soarではじめて携わらせていただいたのがOTON GLASSの記事でした。編集長の工藤さんと何度もやりとりをしつつ書き上げた記事で、僕がこれまで関わった記事ではベスト5に入るくらい力と時間をかけた記事だと思います。
記事がリリースされてから数ヶ月後、僕は10月16日に開催されたsoarが主催するイベント「メディアとテクノロジーは社会の”ウェルビーイング”の向上にどう貢献するか」に参加しました。
もともとテーマに興味があり参加したイベントだったのですが、その場で僕は「OTON GLASSの記事がきっかけでsoarを知り、このイベントに来た」という方に出会います。
ちょっと話は脱線しますが、僕はもともと全く違う仕事からライターになりました。そのきっかけは当時の仕事が誰のためになってるかわからないというもの。ライターであれば書いた記事のリアクションを見れる。そう思っていました。
イベントでOTON GLASSの記事を読んでくれた方に出会えたのは、筆者としてこれほど嬉しいことはありませんでした。
自分の心が動かされた体験を、例え小さかったとしても、どこかで同じように提供できたのかもしれない。そう思うと胸が一杯になりました。
soarには、そんな心を揺れ動かす記事がたくさんあります。個人的には、車椅子ダンサーのかんばらけんたさんの記事や、手編みバッグブランド「Beyond the reef」の記事、そしてシングルファーザーになった木本努さんの記事など。どれも、とても素敵な記事です。
soarはポジティブな心の動きを生み出してくれる。「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく」というミッションの通り、普通の人も、苦労している人も、あらゆる人の可能性が広がる瞬間を捉えている。
この活動が、より多くの人にポジティブな連鎖を起こしていけるよう、微力ながら力になりたい。そう思えるプロジェクトです。
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soarはNPO法人soarが運営するウェブメディア。「人の持つ可能性が広がる瞬間を捉え、伝えていく」ことを目指し、障害者や高齢者、LGBTなど様々な人の生き方やサポート事例について紹介しています。
2017年12月22日に迎えるメディアオープン2周年に向けて、読者のみなさんの応援の声を集め、より多くの人にsoarのことを知ってもらえるキャンペーンを実施中です!
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