褒められることで精神を安定させようとする働き「ホメホシタシス」
「誰かに褒めてほしい。」
そんな夜が定期的に訪れる。
僕が褒めを欲する時は決まって「人間関係についてこんなに考えている僕を褒めてくれ」といった主張であることが多い。
僕は自分でもビックリするくらい人間観察が好きだ。観察どころか、人間”洞察”と言っても良いくらい好きだ。
1日中考えていても全く飽きない。
それゆえ組織の中で起きる人間関係トラブルの原因と結果、さらには解決策までイメージできてしまうことがある。
経験上、僕の思い過ごしだったことはあまり無い。
むしろ精度は年々上がっていると思う。
でもこの能力には難があって、「心配しすぎ」や「考えすぎ」の人たちと同一に扱われてしまうことがある。
そして悲しいことに、一般の人にとってこの違いは、どうでもいいことなのだ。。
この場で小さく断言する。
僕たちのようなバランサーがいることで人間関係が保たれている。これは紛れもない事実だ。
このことを正確に言語化して評価してくれる人は非常に少ない。
「周りの状況を見て適切な判断をしている」等のお言葉を頂くことはあるが、正直そんな次元では無いレベルで考えている。
「一般的にはこういう風にするけど、この人だから”あえて”こういう風にしたんだよね?」と言ってくれると、頚椎を痛める覚悟で何度もうなずくだろう。
そういう、自分にぴったりのお褒めの言葉が欲しくなる現象を「ホメホシタシス」と読んでいる。
これは造語で、人体が常に一定の状態でい続けようとする働きを「ホメオスタシス」と呼ぶところから名づけた。
適切な「褒め」をしてくれるAIが実装されれば、僕のようなめんどくさい人たちの心も癒されるだろう。
そしていつもホメホシタシス状態の僕に付き合ってくれる優しい奥さんに心から感謝を。