9.11の続き9
2001年9.13
「食べなさい!」
またキムおばちゃんの激しいノックで1日が始まる。いつものパンケーキ。
学校が再開されヨシたちは学校へと向かった。
僕たちは旅行者にはやることがない。
少しづつ社会が平常に戻っている空気を感じ始めたけど、相変わらず道路を走る車には星条旗が掲げられていて、道という道にはフル装備であろう米兵が立っていた。
航空会社に連絡しても一切連絡がつかない状況。いつ帰れるんだろうかとみんな不安だった。
「海にでも行ってみますか?癒されたいし。」
僕たち旅行組は夏だったし、なんか疲れが溜まっていた。旅行組みんなで海に行ってみることにした。
実はテロが起こる前、イツカたちと海で遊んだんだ。
結果海に行って見たのはズラッと並ぶ軍艦。全く癒されなかった。
異常な事態だとは分かっていた。でも衣食住の危機もなかったし、戦争状態の一般市民はそんなものかということは経験をした。できることは何もないのだ。