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【行政書士試験】独学合格した勉強法・市販テキストを紹介します


そうしおです。
今回は私が行政書士試験に独学一発合格した経験に基づいて、具体的な市販の教材や、その活用法等をお伝えします。

私の試験勉強方法をまとめると、
① 一般常識を「普通に」解けるレベルか確認
② 記述式問題を常に意識して学習する
③ 一問一答方式の問題集をフル回転、たまにテキスト読む
です。この記事では、上記3つの詳しい内容を触れます。



①まず一般常識科目を「普通に」解けるレベルか確認する

まず行政書士試験を勉強する前に、大事なことがあります。
試験科目の一般常識(正確には「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」)の過去問を「普通に」解けるか確認してください。「普通に」というのは、4割を下回らないという意味です。

行政書士試験は大きく分類すると、法律科目と一般常識科目の二つに分かれます。後者の一般常識は300点満点中の56点、14問配点されています。
つまり、行政書士試験の約18%は、予測不能な一般常識問題なのです。
しかも14問中6問以上取らないと、合格基準の要件を満たさなくなり、即不合格になります。合格に直結するので、ここで落とすわけにはいきません。
一般常識とは、世界情勢、情報通信、個人情報保護、諸法令、ニュース、政治経済等から数問。あと高校の現代文のような文章を読んで理解力を問う問題が出題されます。
正直なところ、受験者の今までの情報アンテナの張り具合、一般知識の蓄積量、読解力等が実力に出ます。一般常識が4割いかないなら、まず対策をして、「そこそこ取れる」というレベルになるべきです。一般常識の点数が基準点付近をうろうろしていると、どんなに法律科目が高得点でも、合格への道がブレブレになります。
対策とは、本や新聞を読んで理解する習慣をつけることが近道かなと思います。
このように安定的に一般常識の点数をとることが、この試験対策には先決で、法律科目はそのあとでも遅くないと思います。
まず自分の実力を過去問で確認してください。


②記述式問題を常に意識して学習する

私が考えるに、行政書士試験の一番の肝はこの記述式問題です。
300点中60点、20%配点されています。合格するためには絶対に捨てられません。
私の対策は、過去問や問題集を解くときに「この文章は記述式で出ないか?」と疑いながら、意識して学習することです。
行政書士試験の記述式の文字数は40字程度で、長尺に難しく論ずる必要はなく、法令や理論をもとに、40字に簡潔にまとめる回答方式です。
先述の「疑いながら意識する」こととは、この文章は40字に入るか入らないか、いわゆる出題されそうかどうかを吟味すること。自分で出題されそうと判定するなら、問題を解くだけでなく、しっかり暗記することを同時にしていきます。
ただ、出そうな問題を自力で網羅して吟味するのは難しかったので、市販の「ケータイ行政書士 40字記述」という薄い本を一字一句丸暗記しました。

本当に一字一句、丸暗記してました。
暗唱して、書いて暗唱してを繰り返し、頭に刷り込みます。
もちろん、これで完璧とはなりませんが、暗記した複数の定型文を元に、類推したり分解したりして、本番で対応しました。要は、たくさんの定型文を頭の引き出しに入れておいて、問われた問題に合わせてカスタマイズするといった感じの対策です。
もし、記述式対策で行き詰っている方がいらっしゃつたら、参考にやってみてください。


③一問一答方式の問題集をフル回転、たまにテキスト読む

主要な独学の市販テキストは、「合格革命シリーズ」に傾倒していました。条文や判例も網羅されていますし、優れているテキストだと思います。

この「肢別過去問集」と「出るとこ千問ノック」をフル回転しました。15回転くらいはしたと思います。どちらかというと「千問ノック」は問題が簡潔で難易度が標準的なので、千問を1セットで一日3セットくらいしたこともあります。とにかく高速回転しましょう。そこまで到達すると、いやでも知識が定着します。
そして、たまに基本テキストを読みます。不明点や周辺知識を確認するためです。
勉強方法に迷走している方は、この「問題集フル高速回転、たまに基本テキスト方式」で勉強してみてはいかがでしょうか。

少し補足で。科目別でいうと、商法はコスパが悪かったので、全捨てしました(笑)。
憲法や民法をしっかり学習した上で、そのあとはずっと行政法に力を集中させました。行政法は暗記が多いため、ここを重点的に対策することで、効率よく点数を稼ぐことができました。
時間、点数コスパ的に、特定科目の全捨てもアリだと思います。

令和元年の合格通知。勉強時間はトータル314時間16分でした。

行政書士試験を通じて得たもの

私の場合、行政書士試験は、FP1級試験が終了した直後で、勉強の習慣を維持するために、行政書士受けてみようかといった感じのフワッとした動機でした。
でも、一言でいうと、行政書士試験の勉強は楽しかったです。憲法、民法、行政法ってこんなんなんだって普通に学べましたし、行政法の判例で「なんやこれ?」みたいなヤバイ判例もあり、面白さもありました。
法律系の国家試験は初合格で、自信になりました。
独立の予定はないので、使うかどうかわかりませんが、行政書士資格と社労士資格の両方を取得したことで、それぞれの親和性を活かした幅広い業務が可能になるかもしれません。行政書士試験は独立開業のためだけでなく、キャリアの可能性を広げる選択肢としても有用だと感じています。


最後に

今回は、行政書士試験の試験対策を中心にお伝えしました。行政書士試験に挑戦される方の参考になれば幸いです!

社労士対策は、↓こちら


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