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「今」を大切にするお金の使い方:子どもの「体験」に投資する
お金を使う目的は生活費、貯蓄、趣味など多岐にわたりますが、子どもを育てる親にとって、小学生の間は特別な時期であり、この時期に子どもが持つ好奇心や興味の幅を活かし、どのようにお金を使うべきか考えることが重要です。ここでは、私が「子どもの未来への投資」として、小学生の期間をどう過ごし、どのようにお金を使うかについてお話しします。
子どもの「今」を逃さない理由
大人は何歳になっても新しいことを始めたり、やり直したりすることができます。しかし、子どもの成長には、その時期にしか得られない貴重な経験があります。特に小学生時代は、好奇心が旺盛で「これやりたい!」「あれ行きたい!」と新しいものに興味を示す時期です。この時期に親がそれをサポートすることで、子どもは価値観を広げ、将来の選択肢を増やす基盤を築くことができます。 今、我が子は「宇宙」「宝石」「お金」に興味津々です。関連の博物館に行く計画を立てています。親も勉強になるし、共通の会話ができ、しまいには、こどもに色々教えてもらうようになります(笑)「人に教える」能力はすごく大事ですよね。
一般的に、大学進学以降になると教育費の負担が急激に増えますが、小学生時代などの義務教育期間の費用は比較的軽いです。「貯める」ことを優先しすぎると、子どもが好奇心を示した瞬間を逃し、「もっと小さい頃に体験させてあげれば良かった」と後悔する可能性があります。例えば、科学や自然に興味を持っている子どもが、中学・高校で興味を失ってしまうこともあるでしょう。そのため、子どもの「これやりたい!」という声に耳を傾け、その瞬間を大切にすることが親の役割だと思います。
戦略的なお金の使い方:具体例
具体的には以下のような取り組みを行っています。
1. 体験にお金を使う
博物館や動物園、美術館など、子どもが興味を持つ分野に関連した体験ができるように本人と話をします。例えば、科学好きの子には科学館やプラネタリウムを訪れる機会を増やします。我が家では、「自然」「アート」「人(歴史上の人物含む)」には惜しみなくお金を使う方針です。その時に感じる感性はその後の財産になると考えているからです。実体験として自分を振り返り、そう結論づけてます。
2. 興味を広げる習い事
スポーツ、音楽、プログラミングなど、まずは試してみることを重視し、興味の幅を広げる習い事に投資します。非認知能力を養うためにも、知能以外の習い事は大切ですよね。
3. 家族旅行
年1〜3回は家族で遠出し、現地の文化や自然に触れる体験型の旅行を計画します。例えば、漁村で魚釣りをしたり、農場で収穫体験をすることで、子どもの記憶に残り、後からのプラス財産になります。
4. 本や教材への投資
子どもの興味を深める本や教材を購入し、探求心を育てます。我が家のルールは、月1回は好きな本を買ってOKと伝えています。公序良俗に反しない限り、感性で本を選んでもらえたらいいなと思ってます。頑張って、図鑑のような値段が高い本でも買ってます。
お金の使い方を変えると心も変わる
お金を「貯める」から「使う」に意識を変えると、親子関係にもポジティブな変化が生まれます。
コミュニケーションが増える
子どもの「やりたい」に応えるためには日頃から興味を把握し、会話を深める必要があります。その結果、親子の絆が深まります。
子どもの笑顔が増える
興味を持った体験を通じて、子どもが楽しみ、感動する瞬間を共有できることは親にとって何よりの喜びです。
まとめ:貯めるだけが正解ではない
将来のために貯金することは重要ですが、子どもの成長には「今」という限られた時間しかありません。好奇心を最大限に引き出し、可能性を広げるためには、今の瞬間にお金を使うことが必要です。
小学生の期間は、6年ほどの貴重な時期です。この時間をどう活用するかが、子どもの未来に大きな影響を与えます。「貯める」だけでなく、今を大切に使うことで、子どもとのかけがえのない時間をより豊かなものにしていきたいと考えています。