110円分の錘
本当に情けない話なのだ。110円を無駄にした話。
今日、コンビニで口座に入っているお金を見ようとATMを利用した。普段は利用しない場所だった。と、まあここで、残高の見方が分からないのでガチャガチャいじっていると、後ろに男の人が並んだ。焦る焦る。焦りに焦った挙句、必要もなくお金を預け入れしてしまった。
手数料、110円。
画面には確かにそう表示された。あほか自分は。なんでなけなしの3000円をわざわざ必要もないのに110円もかけて預け入れしている?
元からなかった元気がさらに失われた。自分の愚かさを憎み、同時に110円をいつまででも引きずっている自分に嫌気がさした。
きっと自分は、お小遣いをたくさんもらっても、バイト代が出たばっかでも、月収120万でも、この110円の出来事を思い出して再び悔やむのだろうな。110円分の錘を心につけたままなのだろうな。“とびだせどうぶつの森”のリサイクルショップでなにがなんでもリサさんにゴミを買い取らせなかったわたしだ。きっとそうだ。
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