ポピュリズム
こんにちは。そーめんです。
今回のテーマは、「ポピュリズム」です。最近、この「ポピュリズム」というワードを政治の世界で目にすることが多々あります。この記事では、ポピュリズムとはどういう意味なのか、を私なりの解釈で解説していこうと思います。
結論から申し上げると、ポピュリズムというワードには明確な定義はありません。私の調べでは、様々な媒体によって定義が異なります。
weblio辞書では、「一般大衆の利益や権利を守り、大衆の支持のもとに、既存のエリート主義である体制側や知識人などに批判的な政治思想、又は政治姿勢のことである」と書かれている。
youtube FNNプライムオンラインでは、「一部エリートが国を動かすことに批判的で、一般大衆の利益や権利を守る考え方」とされている。
他方、youtube WhiteBoardChannelでは、「社会が究極的に"汚れなき人民"と"腐敗したエリート"という2つの均質な陣営に分かれること」と紹介されている。
これらの定義から共通して言えることは、2つの陣営に分けて考えるということです。しかし、私はポピュリズムは"一般大衆"と"その他エリート層"だけの区別になるとは思っていません。具体的には、"一般大衆"と"その他マイノリティ(少数派)"が正確な解釈になるのではないかと考えています。つまり、私なりのポピュリズムとは"一般大衆"と"その他マイノリティ"という2つの陣営に分かれ、前者を守り後者を批判する政治的思想なのではないかと考えています。
ポピュリズムというワードに関連して頻繁に取り上げられている人物がいます。それは、元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏です。では、なぜドナルド・トランプ氏がポピュリスト(ポピュリズム的思想を持つ人物)として取り上げられているのか。上記の「"一般大衆"と"その他マイノリティ(少数派)"という2つの陣営に分かれる」という解釈に至った経緯とともに、説明していきます。
トランプ氏がポピュリストとして捉えられる理由の一つに、「米国第一主義(アメリカ・ファースト)」という政治思想が絡んでいるからです。「米国第一主義」とは、孤立主義を強調するアメリカ合衆国の外交政策スタンスである。このスタンスが行動に移されたのが、TPP(環太平洋パートナーシップ協定交渉)の離脱である。これ以外にも、トランプ氏は「移民・難民受け入れの規制」を行っている。この背景には、白人を頂点とする米社会が関係している。トランプ氏のツイートでは、白人至上主義的な発言が多く見れられた。つまり、トランプ氏は"一般大衆=白人"とし、"その他マイノリティ=黒人・ヒスパニック・難民"としている。これが、トランプ氏がポピュリズム的な政治思想であると言われる所以であり、"一般大衆"と"その他マイノリティ"の2つの陣営に分かれるという解釈の経緯である。
また、日本人でもポピュリストの例として取り上げられる人物がいる。それが、れいわ新撰組の山本太郎氏である。山本氏は、"一般大衆=低所得者"とし”その他マイノリティ=エリート層”と捉えていると言われている。ポピュリズム(ポピュリスト)が、良いと捉えるか悪いと捉えるかは別として、2人をポピュリズムとするならば、「人民に対してどこかしらの線引きを行い、2つの陣営に分断させる」という共通項目が見られる。
実際に、例に挙げた2人の人物がポピュリストであるかは不明であるが、仮に2人の人物をポピュリストとして例に挙げるとするならば、私なりのポピュリズムとは「人民に対してどこかしらの線引きを行い、2つの陣営に分断させる」という特徴を持ち、"一般大衆"と"その他マイノリティ"という2つの陣営に分かれ、前者を守り後者を批判する政治的思想的を持つ人をポピュリストであると考える。
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