見出し画像

ラグビーを辞めたかった話

こんにちは!社員兼ラグビー選手兼ブロガーの岸岡智樹です。

いきなりですが、みなさまはこれまでに何かをやめたという経験はないでしょうか?

少なからずこれまで人は絶対に自分自身の判断で何かを辞めるという選択をしています。


ここでは言い切ってしまいましたが、あくまで僕の憶測です。
何一つやめたことはないという方は僕まで連絡下さい…


なぜ、こんな話をするのかというと、
人は思考する生き物だからです。

継続と中断

は常に隣りあわせだと僕は考えています。

そんな中で僕は10歳から始めたこのラグビーというスポーツを23歳になった今でも続けています。
小学5年生になるときに始めた当時、13年間も続けるとは思ってもいませんでした。
まして、これからも続くて行くなんてことを当時の僕が想像できるでしょうか。。。


余談はこのあたりにして本題に入っていきたいと思います。


〇まずはじめに

記事冒頭の自己紹介の1文に「ブロガー」と掲載させていただいたのですが、いかがでしょうか…

記事数に関しては100を越えましたし、開始から1年が経過しました。

数で競うものでもありませんが、何か役職のような名称をいただけるとモチベーションに繋がるなと思い、自分勝手につけました(笑)

勝手ですが、この自己紹介に並べられる肩書をなぜか増やしていきたいという欲が最近出てきたので記録としてここに書かせていただきます。

これも独り言ですので、早く進めていきます!


ということで本文に入っていきます。
かなり僕自身も考えが偏っている人間なので、そんなこと思ってたのかと思って読み進めてください。



〇本文

画像1

遡ること12年前の2008年。

当時10歳の僕は毎日のように母とこんな会話をしていました。

母:「あんた暇してないで勉強しなさい!!」

僕:「はいはい、するよ…」

と言いながら全く勉強はしませんでした。

そんなある日

とある地元の地方誌のスポーツ体験コーナーにて「ラグビー体験」を見かけた母の一言。

母:「ラグビーやる?」

僕:「え、、、ラグビー??」

これが僕のラグビー人生の始まりでした。

平穏な日々に亀裂が入った瞬間です。


ラグビーのイメージは全くなく、楕円球ということも知りませんでした。

そんな少年の僕は、運動することはなによりも好きでした。

母の巧みな言葉に乗せられ体験に向かうことになりました。


体験を終えた日

母:「どうだった?」

僕:「うん。まあまあ」

だったそうです。


おそらく可もなく不可もなくという印象だったのでしょう。

僕はかなり人見知りをするので小学生だった僕が新たな環境に飛び込むことはかなりハードルが高かったのです。


そんなラグビーの第一印象だった僕がここまでラグビーを好きになり、時には大嫌いになっていく過程を見てもらいたいと思います。


なんとも言えない印象だったのですが、始めることを断る理由がどこにもなかったため毎週日曜日に練習が行われているラグビースクールに入ることが決まりました。

また同時にほとんど同様の流れと理由から陸上教室にも通うことになりました。
土曜日は陸上、日曜日はラグビーという生活スタイルが小学生高学年で確立されたのです。


こうして小学生であれば待望の休日に、スポーツをするという元気っこだった僕でした。


ラグビーは10時くらいからの練習だったので日曜日の8:00~10:00といえばアニメが連続して放送される日です!!

その当時やっていたのは9:00~「トリコ」、10:00~「One Piece」でした。

家から練習場まで近かったこともありトリコを見てワンピースの途中でいつも家を出ていました。


毎週のように練習に行っていた僕ですが、本当はこの頃から練習に行くのが嫌だったのです。
すでにやめたいという気持ちが芽生え始めていました。

なぜならば、入ったばかりで友達がいないからでした。

(初めからラグビーに対するイメージはよくないですね…)


僕は陸上でも100mという短距離を走っていたのですが、小学生の僕はかなり足が速かった方です。

あと、学校の昼休みに行うドッチボールが好きでした。

運動の中でも球技はかなり得意でした。


という理由からラグビーを始めたての僕はWINGというポジションになりました。

小学生はまだ楕円球を投げることができても、キャッチすることはかなり難しいです。


なので、今考えても「足が速くて、ボールを捕れる」僕に最適なポジションはウィングだったなと思います。


今でも忘れないラグビーの初試合でなんと僕は3トライをしたのです。

陸上の試合は覚えていないのですが、ラグビーの試合は今でも覚えています。


このトライで僕はラグビーのすばらしさを実感することができました。


そして新たな友達ができたのです!


ボールをキャッチし、一生懸命走り、ゴールラインを越えてボールを置く。

そうすると、チームメイトが駆け寄ってきて褒めてくれる。

一緒に喜んでくれる。


こんなにもうれしい瞬間は当時の僕にはありませんでした。


そこからラグビーの魅力にのめりこんでいきました。


小学生だった僕のラグビーのイメージはかなりひどいです。

第1.前に落としてはいけない
第2.ボールを捕ったら全力で走る
第3.触られたら負け
第4.ゴールラインを越えたらいち早くボールを置く

ラグビーのイメージはこの4箇条に集約されていたのでした。

僕の中でこれ以外はラグビーではありませんでした。

なんて幸せだったんでしょうか。

今考えれば僕のために内側で体を張ってボールを供給してくれている仲間がいることをこの時は知る由もなかったのです。


知らず知らずのうちに月日が経ち、

小学生を卒業するころには難しいオフサイドを覚えたりしていました。


小学校を卒業し、中学校へ進学する際人生の中での最初のターニングポイントを迎えます。

地元校区の中学校に進む または ラグビー部のある学校に越境する

という選択肢でした。
(地元校区の中学校にはラグビー部がありませんでした。)
この選択の裏側にはかなりの背景がありますが、ここで僕は後者を選んだのです。


またしても、ラグビー漬けの毎日が訪れます。


中学ではCTB(センター)というポジションから始まり、気づけば今のSO(スタンドオフ)をやっていました。

中学1年生の記憶はあまりありません。

いつの間にか一番外にいたはずの僕が、みんなにパスを供給する内側の選手になっていたのです。


この時、ラグビーが辞めたいなんて思ってもみませんでした。


ですがある日、顧問の先生からこれでもかというほどの檄が飛んできたのです。

2回目にラグビーを辞めたいと思ったのがそのタイミングでした。


2回目は1回経験しているということもあるのか、辞めたいと感じていた期間はかなり長かったです。

放課後練習に行くことも嫌でした。
練習をさぼって行かないということはありませんでしたが、毎日集中して高いクオリティを追い求めている理想とは程遠い日々を送っていました。


これではうまくなるはずがありません。

そんな日々が続き気づけば中学2年生が終わり、先輩が引退し自分の代がやってきたのです。


自分の代になればなるほど、このやめたいという気持ちは強くなっていきました。


というより、こんなことに時間を割いて意味あるの?


という疑問が僕の頭からは離れませんでした。


同期や後輩が一生懸命練習している姿を見て、どこかその場にいるだけという状態がありました。

そのころにはチームの中での中心選手という立ち位置にいたので、周りの選手に指示を出さなくてはいけません。


ふと感じた違和感。

みんなが指示を聞いてくれない。無視されてる?

といった感情に陥ったのです。


チームメイトの本心を聞いたことがあるわけではないのですが、僕はそのような受け取り方をしたのです。

この関係性でラグビーを辞めたいとは思いませんでしたが、これがラグビーと真剣に向き合うようになったきっかけでした。


簡単にまとめると、

お前がそこにいる意味がない

と言われたように感じたからです。


チームに所属しているだけで、端っこにいる人間。
日の当たらないところでさえ、自分自身何がしたいのかもわからない状態。

現実を実感したことによって火がついた僕でしたが、このせいでまたラグビーが辞めたくなりました。


上には上がいる。
自分にできないことが多い。
試合には勝ちたいけど、そのための練習量が試合に勝った時の喜びと比例していない。

などの感情が常にありました。

特に3つ目。
このせいで、練習中に何度手を抜いてしまったか。。。

手を抜いたときほどうまくいかない。

試合には勝てない。

そんな時期が訪れます。


最終的に中学3年間を振り返ると、
どこか楽しかったね。
で完結します。

もちろん頑張りました。

一生懸命頑張りました。

だけどもっとできた。


高校進学は府内の公立高校に進学するつもりでいました。

なぜならこれ以上ラグビーを本気で続ける意味が見いだせなかったからです。

公立高校で大学のようなサークル活動の延長線としてラグビーを楽しめればいいなと思っていました。
(今思えばこの選択肢もしっかりと考えるべきだったのかもしれません)

ですが、これもまた縁なのか進学した仰星高校の監督が直々に話をしにきてくれたのです。

この時はあまり考えることもなく、勧められたからという感情のまま高校進学を決めました。


なんのためにラグビーをしているのかなんて考えたこともありませんでした。

ただ楽しいから。

自分を表現できるからといった理由でラグビーをしていました。


そのまま高校に進学すると、より先輩との上下関係が厳しくなりました。

またここでもラグビーが辞めたくなります。


なぜ楽しくないことをやらなければいけないのか。

それがわかりませんでした。


義務教育を終え、自分の手で自分の進路を選び、その軸に選んだのがラグビーでした。

なのに、そのラグビーがなによりも楽しくない。


なぜラグビーを続けなければいけないのか本当にわかりませんでした。

高校1年生の頃はさぼって練習に出ないこともありました。


スタッフからの期待値が高かったからなのか、1年生ながら先輩たちと一緒に試合にださせていただきました。

そこでもラグビーで悩んだのです。


緊張している僕を励ますどころか、「おい、なにやってるねん!!!」と罵倒が飛んできます。
(そんなに悪い高校ではないですよ…)

そんな言葉を聞いた僕は余計に縮こまり、ミスを連発します。


練習や試合後に先輩や監督に「何が悪かったのですか?どうすればよかったのですか?」と聞くことができていればどんなに楽だっただろうと後悔しています。


ですが、ある種のこういった理不尽な被害があったからこそ自分は成長できたと思っています。


Instagramのストーリーズを使いみんなのラグビーを辞めたいと感じたエピソードを募集したところ、要因として挙げられることをまとめてみました。

画像2

いかがですか?

かなり当てはまる項目があるのではないでしょうか。

実際のエピソードと、それに対する僕の意見を書いているのでこちらも是非覗いてみてください!

この画像をすべて見ていただければわかるのですが、今では僕の考え方は超ポジティブです。


なぜこんな考え方になったのかは僕もわかりまん。


人は自身の成長を望む生き物だと思います。


唐突ですが、

「人」

という漢字がひとが2人支え合っているように見える。
という語源があるそうです。

「支え合う」の裏返しが、僕が今まで感じてきたラグビーを辞めたいと思う理由だったと気づけたことを大きかったんだと思います。


伝え方は違えど、皆考えていることは似ています。

●監督から見た自分
⇨うまくなってほしい、成長してほしい
●先輩から見た自分
⇨うまくなってほしい、成長してほしい
●自分から見た自分
⇨うまくなりたい、成長したい

だということに気づいたとき、叱られたり、殴られたり、理不尽なことを受けたとしてもそれは「成長のチャンス」なのだと捉えることができるようになったのです。


期待を抱かない人とはおそらく関わっていないともいます。

あなた未来は無いと思う人にアドバイスしますか?


おそらく誰もが先輩という立場を経験したことがあると思います。


その時に、どんな後輩であればアドバイスをしたり、声かけをしますか?


という逆の立場から考えれば今まで自分に何かをしてくれている人は、全員が自分のことを思ってしてくれている可能性が高いのです。


こう考えると、未来は明るいとおもいませんか?


僕がなぜこんな記事を書くのかについても少し触れたいと思います。

僕自身もそうだったのですが、これまで自分自身に嫌というほど付きまとって嫌なことを言ってくる人がいました。

なぜその人はそんな行動をとるのだろうか。
と考えたのです。

そうすると、単純な答えにいきつきました。

それが「期待」、だったのです。


今までラグビーを辞めたいと思った瞬間は数えきれないほどあります。
ですが、それはあくまで僕の勘違いでした。

ラグビーを辞めたいと思った瞬間こそ試されていたのです。


そのことに今になってですが、気づくことができたのでこうして文章として1人でも多くの人にシェアしたいと思い書くことにしました。



〇僕からの投げかけ

みなさんはなんのためにラグビーを続けていますか?

また、なぜ今の仕事や好きな事を続けていますか?


また、そのことを通じてなにがしたいのですか?何を成し遂げたいのですか?


そのことについて考えてほしいなと思います。


何かを始めるときは必ず意味があります。
継続するとき、辞めるとき、それぞれ絶対に意味があります。

その意味を今一度考えてみてほしいです。


また、今続けることができているのであればなぜ続けることができているのですか?
そのモチベーションは?
手助けしてくれている人は?

決してここまで来るのには一人ではなかったと思います。


気づいていないだけで本当に多くの人が自分自身のことを気にかけてくれ、陰ながら応援してくれています。

そのことに気づくことができれば、いやな過去の記憶の意味を理解できると思います。


決してあなたは一人じゃない。


それがこの記事を通して僕が伝えたいことです。



〇最後に

結果的に今だからこそ言えますが、「本当に辞めなくてよかった」

周りの人に感謝しています。

僕一人ではここまで来ることはできませんでした。


これからの僕はこう思える人を増やしてきます。

辞めたいという気持ちがモチベーションに変えられる人って本当に素晴らしいと思いませんか?

続けていれば絶対に良いことが訪れます。


もちろんナーバスな時もあります。

気合が入らないこともあります。


でも、なぜ自分がラグビーをやっているのかを考えればそんな悩みは無かったも同然です。


僕自身、今後ますますラグビーが好きになると思います。


その分ラグビーが嫌いになると思います。


その中でいろんな人に支えてもらいながら、一人でも多くの人を支えながら、自分らしく頑張っていきます。


これを最後まで読んで下さった方の明日が明るいことを願っています。

                岸岡 智樹

いつも読んでいただきありがとうございます。 一人でも多くの方に読んでいただき、ラグビーをより楽しんでいただけるようこれから頑張っていきます。 コメントお待ちしています!! よければスキもお願いします。