岸岡智樹のNZ留学第2弾 Week3
前回2月1日から8日までの約1週間に引き続き今回は、2月20日から3月21日までの約1か月間NZにラグビー留学にきています。
この期間の模様は以下のマガジンに1週間単位で毎日の日記として綴っているのでぜひ見てみてください!!
このWEEK3では3月1日~7日までの1週間を綴っていきます!
〇Sunday
3月1日は試合の次の日なので本来であればリカバリーデイです。
ですが、試合のためにNapierまで行っていたので帰り道も車で4時間かけWellingtonまで帰ってきました。
昼前に出発をし、15時ごろに宿につき少し休んだ後、アクティブレストということでWaitangi Parkという公園でりんぺいくんを誘いラグビーをしようと予定していました。
一番左の中の真ん中がりんぺい君です。
前回1週間ほどNZに来た時に知り合った日本人留学生です。
この写真の中には知っている!!という顔もあるかもしれませんが、その他は全員留学でNZに来ている高校生でした。
りんぺい君に話し、日本人でラグビーをしている子を集めてもらい実現しました。
NZでは土曜日に試合があるので日曜日は予定がないことが多いそうです。
こうした異国の地でも楕円球のつながりは本当に大切だなと感じました。
初めは1対1の抜き合いなどをしていました。
30分ほどゲーム感覚でラグビーボールで遊んだあと、タッチラグビーを行いました。
ニュージーランドでは15人制のラグビーはもちろんですが、タッチラグビーの有名だということで知られています。
ただの公園でラグビーをしていたので、散歩をしている人たちの目線が僕たちに多く集まりました。
いつ乱入してくる人がいるのかなと思っていたその矢先、ガタイの良い2人が入ってきました。
おそらくラグビーはかじったことのある程度ではあったと思いますが持ち前の運動神経の良さでかなりトライをとっていました。
そんなことが起こりうることも日本ではないのでとても面白い経験になりました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、気づけば3時間もたっていました。
前日の試合ではバテバテだったはずなのにも関わらずこの日は走りまくっていました。
〇Monday
月曜日になると1週間が始まるという感覚になります。
試合2日後からトレーニングは再開なのでこの日もジムでトレーニングを行いました。
種目としては一番体がフレッシュなこの日に上半身と下半身の一番大きな筋肉に刺激を与えました。
また今日は夕食に力を入れました。
この記事が入っているNZ留学第2弾のマガジンに食事についても入っているので覗いてみてみてください。
ちなみに今日はチヂミを作りました。
前日はお好み焼きだったので異国の地に来てまで日本食を作りその中でも粉ものを好んで食べているのは出身が関係するのでしょうか、、
〇Tuesday
今週の150周年記念試合に向けて練習も本格的になってきました。
グラウンド一面が用意され、Hポールもたちました。
普段はソフトボールを行っていたりとかなり制限されたグラウンド状況での練習でしたが、今週は大きな試合に向けた準備がおこなわれています。
練習の始まりは坂道ダッシュからでした。
先週の試合の反省としては走れていないということと、今がシーズン前ということも含めフィットネスから始まりました。
練習内容に関してはフィットネスの後、コンタクトの練習がありチームとしてのコネクション練習があり、最後の締めとしてフィットネスがありました。
ここにきて新たな発見がありました。
●自主性
です。
フィットネスに関してはどこからどこまで何秒かけて走ろうというルールはあるものの、全体的な雰囲気としてはルーズです。
ですが、自主性を問われています。
自分自身をどこまで律することができるのかを問われているように感じました。
しんどければさぼればいい。
ですが、自分が高みを目指している以上その目標に向かって自分と戦っているのです。
〇Wednesday
チーム練習のない水曜日です。
いつものようにジムでトレーニングを行いました。
月曜日に上半身下半身の一番大きな筋肉のトレーニングを行ったのでこの日はもう少し小さい細部の筋肉のトレーニングを行いました。
水曜日は1週間でも最も自由時間のある日だということがわかりました。
チーム練習がないことと、試合3日前なのでウエイトトレーニングはしまうが、疲労が溜まりすぎて試合に悪影響が出ないように、、などを考えていると大きい筋肉ではなく、小さい筋肉など体のメンテナンスを重視することや瞬発系のトレーニングを行うことを心掛けています。
そうした結果、体に疲労を蓄積するわけではないので比較的、体も元気ですし時間にも余裕があります。
人間だれしも共通するところでもあるのではないでしょうか。
自由な時間がある日こそその時間を浪費してしまう事。。。
一番よくないことはその事実は浪費した後にしかわからないこと。
いかに今の自分と向き合い、後悔のない今を過ごすことができるのか。
そんなことにも気づき、考える時間をくれるNZ留学です。
日本でなんとなく生活していては気づけても向き合うことはできなかったでしょう。
今自分自身にとって一番大切なものはなんなのか。
なにをすべきなのかを考えて行動していきます。
〇Thursday
Team Training Day
1週間の中でも限られているチーム練習の日です!!
僕自身はこのチームで長く過ごすことはできないのでいかに1回ずつのセッションを大切に行うかが重要になってきます。
ひいては1年間プレーするとしても1回の重みに変わりはないのでこの経験はとても良いものになっていると思います。
日本と違い週に5~6日も練習はありません。
そんな中なので1回のパスにも責任が重いように感じます。
1回のフィットネス。
このタイミングを逃すと次できるのは1週間後です。
個人でパスやキック、走り込みはできますが、チームとして行う練習は限られています。
この環境だからこそ、1回ずつのプレーに集中しているように感じます。
練習としては全体でのストレッチから始まり、戦術の確認を行いました。
このシーズン前の期間で重要視しているフィットネストレーニングも行いました。
練習の最後は全体でストレッチを行い締めます。
練習通して感じることは絶対にタッチフットを行います。
練習として取り入れていることもありますし、練習前、5分休憩といわれている隙に勝手に始める選手がいたりと、とにかくタッチフットは好きです。
FWやBK関係なくスキルフルなのはここからきているかもしれません。
緩急つけて走りこんでくるPRや、巧みにボールを操るPRまで人それぞれですし、そのスキルをこのタッチフットの場で磨いているように感じます。
決して練習のための練習ではなく、常に試合で使えるスキルを練習しています。
この部分は日本で見受けられがちなミスではないでしょうか。
いかにその練習メニューに対してうまくスキルを使うのか。
また、その練習によって得られるスキルはこれだという固定概念から練習の連続性が生まれてこない。
という負の連鎖を感じることも指導者の方々は多いと思います。
結果的に練習のための練習になってしまっているのです。
なので敵役がついたりと、プレッシャーのかかった状態ではうまくいかないことが多々あると思います。
僕自身もたくさん経験し、失敗したことです。
そんなキーポイントがこんなところで発見できるということは留学にきたからこそ得られる経験でしょう。
〇Friday
金曜日!!
試合前日です。
僕のSNSで最近出てくるりんぺいくんの試合があったので観戦に行きました。
試合が行われるWellington Collegeに行くまでのクリケット場がありました。
こんなにも良いスタジアムがあるなんて羨ましいですね!!
Collegeにも人工芝でグラウンドがあり、ラグビーをする環境はかなり整っています!
NZでは日本とシステムが異なり僕自身も詳しいことはわかりませんが、1年の自分自身のカテゴリーを占うトライアルマッチだそうです。
試合後の日本人留学生です。
ラグビーというスポーツを通じて異国の地で頑張っている人はすぐにつながることができます。
ちなみにこのポーズは「W」を表しています。
僕自身は早稲田の「W」。
高校生はWellington Collegeの「W」です。
こんなところにも共通点がありました!!
早稲田大学進学を目指してくれると僕は嬉しいです。
帰り道に日没寸前のビーチの写真です。
ニュージーランド夜の8時30分ごろまで日が沈みません。
日本の体内時計だと日が沈まないのでおなかがすかなかったり、眠くなるのが遅かったりします。
という悪い面もありますが、自然豊かなウェリントンの街並みは本当にきれいです!!
日曜日の試合に向けたメンバー表です!!
先週の試合に続き2試合連続でFB(15番)で試合に出ます。
SOとして試合に出場したいという思いもありますが、僕自身がラグビー選手としての伸びしろである部分もFBでは経験することができるのでいろんなことに挑戦します!!
またこの試合はチームにとってとても大切な試合です!
〇Saturday
Game Day!!
NZにきて3試合目となります。
このチームでの3試合目はチームの150周年記念試合となりました。
NZでのこの地、ウェリントンでは最古のクラブチームだそうです。
今まで多くのオールブラックスを輩出してきた名門クラブです。
そんなクラブに僕は今在籍し、試合に出させていただいています。
異国のこの地で新たなラグビーに触れるだけでなく、伝統のあるクラブだからこそ感じることも多くあります。
僕自身は前半40分をFBでプレーさせていただきました。
試合内容
21 - 32
トータルスコア対する前後半のスコアの推移です。
●前半
0-7
3-7
6-7
6-12
11-12
前半は1点差という接戦の中折り返しました。
先制トライは奪われるものの、PGで3点を確実に食らいついていきました。
トライ数では2つ取らましたが、自分たちのトライ後のゴールキックを決めていれば逆転していたスコアです。
試合内容としてはかなりの風上でした。
ですが、試合のプランとしてキックよりも攻めて勝とというプランだったためボール継続を優先しました。
試合を振り返れば空いているスペースをいかに効率よく攻めるの考えるべきだったかもしれません。
●後半
11-15
11-18
16-18
16-25
21-25
21-32
後半立ち上がりは風上である相手チームがキックを使いエリア的に優位にたっていました。
そんななか反則を立て続けにしていまい、PGを2本与えてしまいました。
2点差に追い詰める時間や、1トライで逆転という時間があり、後半37分あたりはどちらにもチャンスが訪れたので興奮の中でした。
結果的に相手チームが最後1分でダメ出しとなるトライを決め勝利しました。
(完全に裏切り者になってしまったかもしれません。)
僕たちのチームとしてはかなりの収穫があったの感じています。
自分たちがなにを武器にして試合に挑むのか。
そこがはっきりしました。
2週間後のシーズン初戦に向けて良い試合だったと思います。
Instagramにはこんな投稿をしました。
試合前の円陣の風景です。
各チーム各々の掛け声ですが、とても心振るう瞬間であることには違いないです。
こんな風に試合が終わると1週間終わったなという感覚になります。
こうして新たなまた1週間が始まるのでしょう。
人生とは、、、
を異国の地、ニュージーランドで考えさせられています。
試合後はスーパーラグビーの試合でHurricanes vs Bulesを見たのでその感想もどこかで出します!!