武蔵野で見上げた「蓮の空」【1stライブツアー東京公演感想① 蓮ノ空との出会い】
先週の末、11/18・11/19にラブライブのバーチャルアイドルプロジェクト「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」の1stライブツアー東京公演が行われました。
本当にコンテンツの魅力が詰まった公演で、気持ちの発散・共有の意味を兼ねての記事を書こうと思い至りました。
ようやくストーリーとFes×Liveを最新まで追いついた歴2週間の新参者ですが、オタク特有の自分語りとライブ後の熱い想いを、アーカイブを聞きながら文字数も気にせず書きなぐりたいと思います。
コンテンツとの出会い
元々無印ラブライブの頃、μ’sの活動が一番熱かった5thライブ~Finalライブを追っていました。それ以来は声優を追っかけたり、地下アイドルに潜ったりして、また地上に戻ってきました。が、ラブライブはいかんせん一度離れたもので、サンシャインや虹、スーパースターもアニメは見ていくらかはライブに行ってもいましたが刺さりきらず。
蓮ノ空についても、今となってはとても恥ずかしいことですが、流行りのVtuberに乗っかった新企画が始まったな程度にしか思っていませんでした。
今から一か月ほど前、SNSを見ているとどうやら蓮の空の1stライブが福岡で行われたようです。他にも毎週配信がコンスタント行われたりFes×Liveなるものの同時視聴イベントが行われているようでなにやら精力的に活動しているのが分かりました。
ライブ参戦の決意
蓮ノ空の活動を追っている人を見ていると、ストーリーもかなり面白そうなことが伝わってきました。ただ、私生活も忙しく追うコンテンツも固まってきたオタクにとって、新規コンテンツに手を付けるのはきっかけがないと中々厳しいものです。
蓮ノ空のツアーは東京公演が一般販売がまだ購入可能で行ける余裕もあり、ライブイベントは自分にとって一番とっつきやすい入口でちょうどよく、曲も全然聞いていないのに、そこを目標にして二週間で準備していくことに決めました。
自分は他のVtuberコンテンツにもいまいちのめりこめなかったため、リアルイベントから入れるのはありがたいことです。
ストーリーを読む
公式アプリ「Link!Like!ラブライブ!」で更新されているストーリー「活動記録」はYouTubeでも6話まで配信されています。しかし、1話から1時間。長い。
アニメを見るときも腰を据えないと見れないタイプですが、昨今の過剰共有されるコンテンツたちを取り込んでいくには多少ながら見でもいいかということで、適当にゲームをしながら聞くなどしていきます。
当然というか映像はちょっと動くギャルゲという感じで、ながらでもいいなと。ここ割り切れるのもありがたいですね。
入りはいかにもラブライブ!を感じるもので、初々しい演技、それでいて素晴らしい声色、ラブライブ感のある劇判に熱い魂を呼び起こされます。とても良い。
最初に魅力を感じたのは花帆とさやかがバスの中で話すシーン。ここは蓮全体の雰囲気が感じられてとても良いと思っているのですが、天真爛漫で元気な花帆と話すも全然聞いてもらえないさやか、会話のなかで挟まれる軽口。こういった絶妙な軽口を挟んだ(ストーリー的には)意味のないやりとりは大抵定尺のある映像作品だと省かれるところですが、うまくやればテンポ感や抜けた空気感を生み出します。ここの花帆と「す、すっごくしゃべりますね…」でなにやら心を掴まれた感覚がありました。ミームっぽいんですかね?ともかく花帆のラブライブ主人公感とさやかの幼いながらも世話焼きというキャラ感が伝わりました。
でも、このシーンでさやかは「蓮ノ空ではあまり人と仲良くしようとは思ってない」というようなことも言っていて、裏がありそうだというのも仄めかせており残りを見続けるには十分なフックでした。
このあとのストーリーについて深く語ることはしませんが、花帆が初めてライブをするまで、その後の猪突猛進していく姿、梢センパイとのやりとりで互いの魅力を見初めあう展開。そしてスリーズブーケの始動。
1話1時間の長尺で丁寧に語られる心情描写。視聴者の映像リテラシーに頼らない分かりやすさ。簡単に蓮ノ空のみんなの良さを理解できました。
Fes×Liveの魅力
毎月行われるバーチャルライブ「Fes×Live」。こちらはストーリーの時系列を合わせての展開で、見るべきタイミングがあります。私はサブスクで先に曲は聞いていたのでラインナップは知っていましたが、背景情報のあるなしはやはり違ってきます。
※順序を気にしすぎるより見たいものから見ていくのが人によっては確実に良いです。自分はそういった体験も含めて作品を楽しんでいきたいタイプなので、できるだけ守ります。
これはアニソン全般に言えますが、歌詞を書いているキャラの人となりや何の感情を歌った曲なのか、その情報がストーリーで深く語られるので、解像度が高まりますね。
作中で語られる経緯と合わせて視聴するライブは、琴線を掻き鳴らします。
ストーリーと合わせての展開で記憶に残っているのは、やはり「103期6月度Fes×LIVE@撫子祭」でしょう。
そもそも蓮ノ空に文化祭が三回あることすら知らないで必死に見ていた自分ですが、去年度の心のしこりを解消し、新入生を加えたリベンジとして臨む撫子祭。ストーリー上では初の4人舞台、そこで披露される曲として超難度の「DEEPNESS」を持ってくる覚悟。
そして行われた圧巻のステージ。2年生組の圧倒的な華やかさ、食らいつく1年生。曲調から生み出される彼女たちの新たな魅力の一面。悩み進んだ先のカタルシス。刺さらないわけがなかったです。
その後
ここまでくればもう完全に蓮ノ空の魅力にハマっているのですが、まだみらくらぱーく!の二人が加入していないではありませんか。
当然すぐにストーリーを見ていきます。みらぱの二人も元気系ユニットながら描かれるバックボーンはやはり丁寧で色濃く、早く加入してその魅力を教えてくれ!!!とずっと思わされました。
彼女たちのことをもっと知りたい。参戦するライブを楽しむために追いつかねばという動機はとっくに消えていました。
そしてあっという間に活動記録は追いつき、過去のFes×Liveも一通り拝見するに至るわけです。
6人が揃ってからの竜胆祭、ラブライブ予選は触れないわけにはいかないのですが、長文になってしまうし自分はリアタイもしておらず浅いのであえて触れないでおきます。
で、ライブの感想は?
すまん
ライブの感想を語るのに、駆け足ながら凝縮して歩んだ「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」への気持ちは語らざるを得ませんでした。
翌日仕事もある日曜日におバカなことをしている自覚もあり、今タイトルに①と付け足しました。
蓮ノ空の魅力をしっかりと浴びたこの2日間、②として別記事でまとめたいと思います。分割しないと結局公開しないで終わってしまうので。
せめて蓮ノ空の魅力だけでも
周辺コンテンツを追えていないながら、語ります。
半年の展開を追体験する形で最低限の範囲に追いついて、蓮の空の魅力はやはりリアルタイムで彼女たちの軌跡を見守っていく、それが真髄であると感じます。
アイドルとは夢も楽しみも不安も悩みもあれど、すべてひっくるめた感情を歌にのせてメッセージとして表明する。それが人に与える元気と熱量は素晴らしく、尊い存在です。
そこに二次元コンテンツであるが故の神視点で、日常生活や活動の裏での衝突を見て、アイドルの人となりや関係性をより細かに知ることができる。
さらに中の人の努力の様子を重ねて、2重のバックボーンを生み出すのがスクールアイドルプロジェクトの面白さであると思います。
こういったコンテンツは本来展開される流れを受動的に享受していくもので、それは作中時間に縛られたものが当たり前でした。
ラブライブ!はそこに作中での卒業という制限をリアルの活動にも真面目に加えたところが画期的でした。リアルアイドルでも卒業はありますが、明確な期限が最初から仄めかされることはないでしょう。
ラブライブ!が「限られた時間の中で、精一杯輝こうとするスクールアイドル」の美しさを語るものであるというのは、無印劇場版で言われている通りで、卒業というタイムリミットが迫るなかで何を考えて活動するか。どう結論付けるかに、感動があります。
バーチャル発であることで、中の人とキャラクターの境界線が曖昧になっていること。活動の過程を作中と同じ時間をかけて、より深く緻密に追っていくこと。
現実とのリンクがより強固に、キャラクターを追っていることが限りなく現実のアイドルを追う感覚と近づいたことで、より自分ごとに思え「蓮ノ空」に圧倒的な愛着を感じる…と思います。
こんな気持ちになるのは「蓮ノ空」だけでしょう。
With×MEETSやせーはすなど、蓮ノ空特有の魅力に寄与するコーナーを全然追えていない自分でさえも、ストーリーとFes×Liveがリンクしただけでこれだけ強く愛着を感じます。
同じ時間を歩んだ先にはどのような感覚が待っているのでしょうか。今からとても楽しみです。
・・・②へ続けたい
↓②がございます。