君に恋して
青い髪をなびかせる君は、私を何処かへ連れて行った。
11月のあの日、彼に出会わなければ
私の人生が180度変わることは無かっただろう
あの夜彼と出会って、私は変わった。
それまであまり気にしていなかった
自分の骨格やパーソナルカラー
髪型 前髪 カメラ映え ……
彼と出会ってから全て気にするようになった
簡単に言えば、女子力が上がったと言うことだ
MOAみんな綺麗で可愛らしい見た目だったうえ
整った顔とスタイルをしている彼と並んでも恥ずかしくないように
もし、運に恵まれて
彼と話すなんてことになったら
たった一瞬でもかわいいと思ってもらえるように……
「自分を変えたい」「変わりたい」
心からそう思ったのはあの時が初めてで
国も言葉も文化も何もかも違う人に
こんなに夢中になって
こんなに本気になったのも
あの出会いが初めてで
小学生の頃の
「あの子が好き」「〇〇君のことが好き」
そんなものと比べ物にならないほどに
スビンに対する「好き」が溢れてきて
彼に対する「好き」に気づいた時
他の人に対するものとはまた違う「好き」だと分かり
簡単に会えない環境に
顔も名前も知られていない現実に
“ アイドルとファン ” と言う覆せない事実に
距離の遠さを痛感して何度も涙を流したこともある
ステージ上で輝く姿
エンディング妖精で見せる笑顔、キメ顔
やる気がなくだるそうな顔
メンバーと戯れて楽しそうな顔
いろんなスビンを見るたびに
「好きだな」と思い
「会いたいな」と思う
エンディング妖精の笑顔や
コンテンツで見せる少し彼氏っぽい雰囲気
特に私の胸を締め付ける
「好き」と言う感情を再確認するだけでなく
少し、思わせぶりだなと感じることもある
『もし、私以外と付き合ったら?』
そんな考えが時々、頭をよぎる
自己中で、考えたくもない
でも100%に近い可能性
私以外の誰かにこの笑顔を向けちゃうのかな
私以外の誰かに本気の好きを伝えるのかな
私以外の誰かに涙も見せるのかな
私以外の誰かしか知らないスビンを見せるのかな
そんなことを考えてしまう
こんなに恋に悩んで
泣いて
苦しんで
恋を楽しもうとしたことはあっただろうか
そう、スビンは
私の心を何処かへ連れて行った
美しくて儚くて可愛らしくて思わせぶりな
そんな青い君に私は恋をした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?