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等身大の、君の歌


スンミンさんの作る曲、「スンミンさん」みたいなところが好きです。

SKZ-REPLAY 「stars and rain drops」を聴いた時に思ってて、その後日本アルバムTHE SOUND のNOVELを聴いて「やっぱり」と思ったんですが、彼の作る歌って、どうしてでしょう…本当に彼そのもの、ですよね。

ということで、ちょっとだけ彼の作る歌について話させてください。



彼の作る歌、基本的に「え、なんで?」とか、「うん?どういうこと?」って思わせるところがあまりなくて、そういうところが、曲全体の、純粋なイメージに繋がってる気がします。

そして、そういう部分が、普段私たちが感じている、「彼の性格」とのギャップをあまり生まないのもあって、総じてこの曲、「スンミンさんぽいな〜」たらしめてると思いました。

日本アルバム、The soundより、スンミンさんが作曲した、「novel」の歌詞を見てみると…

眠れそうにない→今夜も
真っ白な紙に→思い描く
真っ白な紙が→君で色づく
星が君に→輝きますように
風が→この思い届けますように
novel

この、矢印の前と後が全く別物になったりせず、全部綺麗な文章になっているのが、とても彼らしいなと感じたのですが、どうでしょう?

国語のテストで、「正しい組み合わせを選んで線を引きなさい」っていう問題が出たとしても、全問正解できるレベル。

スンミンさんの中で、夜は眠らなくてはいけない時間であり、紙は書いたり、色づいたりするもの。星は輝くものであるし、風は何かを運ぶもの、なんですよね。

優しい瞳で→傷だらけ、みたいなことを、言わないんですよ。
スンミンさんは。
(日本アルバムTHE SOUND より:DLMLU作ヒョンジン)

DLMLU、ヒョンジンさんという人が伝わってきて、本当に大好きなんですけど、同じアルバムに並んで入った時に見える、スンミンさんとの、真逆の個性が面白いです。

「うん、そうだよね」って頷きながら聴くのがスンミン節だとしたら、「え?なんで…」って考えずにはいられないのがヒョンジン節って感じ。
どっちも大好きです。

そんな二人が同じグループで活動してるっていうんだから…もうほんと、どこを食べても美味しい、ストレイキッズ。(話の脱線)

話を戻して、

じゃあnovelは、全部が当たり前の文章を歌っているの?って聞かれたら、そうとも言えなくて、独特の言葉の使い方をしている部分もあります。

夜空に見透かされたよう
小説の恋のよう君へと旅立って
小説の主人公のよう彷徨って
novel

こういう言葉選びをできるのは、きっと彼しかいないのに、そこで歌詞だけが飛躍しない。

「私には見えない世界だけれど、君の目には、そういう風に映るんだね。」と聴く側が納得できるほどに、全部丁寧で、ひとつひとつを説明してくれてるみたいじゃないですか?

まさに、スンミンさんの「日記」に自分の思いを綺麗に文章で書いているみたいな歌だと思いました。



スンミンさんが作ったもう一つの曲、stars and rain dropsの歌詞は、正しい「順番」の要素も加わっていて、こちらもまた、とても綺麗な文章に感じます。 
(和訳は、リンク先を引用させていただきました。)

결국 혼자 남겨진 이 밤
結局1人取り残されたこの夜
우리의 추억이 별들이 되어
僕たちの思い出が星となり
머리 위로 내려요
頭の上に降ってきます
함께했었던 아름다웠던
一緒に過ごした 美しかった
순간들이 반짝이며
瞬間がきらめきながら
나에게 들어와요
僕の中に入ってきます
맘속에서 빛나요
心の中で輝いています
https://ameblo.jp/sullun114/entry-12780479873.html

こんなに丁寧なことありますか?というくらい丁寧…。

まず自分がいるのは夜で、
思い出が星に変わる。
それが頭の上に降り注ぎ
僕の中に入る
そして心の中で輝く。

夜空(スタート)から僕の心(ゴール)に向かう道筋を、状況含めて、一つも取りこぼすことなく歌詞で描写しているのが、ものすごく彼の作る歌詞の個性じゃないかな、と思いました。

その後の

빛나던 기억 끝엔
輝いていた記憶の最後には
먹구름이 몰려와
暗雲が押し寄せてくる
우리의 마지막 장면이
僕たちの最後のシーンが
빗방울이 되어
雨の雫となり
머리 위로 내려요
頭の上に降ってきます
https://ameblo.jp/sullun114/entry-12780479873.html

スンミンさんの書く歌詞、急に雨が降ったりしないんですよ。星が輝いていた夜空に、まず暗雲が立ち込めて、その後雨が降る、そこで降ってくるのは、僕たちの最後のシーンだし、雨の雫だと。

ものすごく秀逸に、星(美しかった思い出)が雨の雫(悲しい最後のシーン)に変化する様子を描きながら、ひとつも逃すことなく文を作っていく。

何がどういう風に、どうやって、どの順番で動くのか、全部綺麗に説明しながら、そこに感情を乗せて、情緒的な歌詞を作るから、うわぁ、スンミンさんの作った歌詞だなぁと感じるのだと思います。

だからかわからないのですが、私がスンミンさんの作った歌を聴くとき、その歌を歌っている「彼」の姿が思い浮かんでくるんです。

歌詞の中の時間でも、歌詞の中の情景でもなく、「今この歌を、心を込めて歌っている彼」を想像します。それくらい、彼の歌は、等身大。

(これがカバーになると、私の中で全く別の感想になるので、それも語りたいのですが…また…)


あともうひとつ、私がstars and raindropsを等身大だな、と感じるのには理由があって…。

それは、kspoドームで行われた、ソウルコンのメントで、彼が言っていた言葉と、この曲がとてもリンクしているような気がしたからです。

(talkerには実際にこのコメントを話しているシーンはありませんが、一応…)

コンサートでの、幸せで大切な思い出を持って帰ると、部屋に1人で戻った時に、すごく苦しいことがあるんです。だから今日は、思い出を少しここに置いていきます。


(公式な動画やコンサートレポを見つけることができなかったので、正確ではないです。Twitterから、マスターの方のお写真を載せさせていただいております。ご了承ください。)

ステージの上に立つスンミンさんが感じた、歌を歌うことの楽しさだったり、ファンとの思い出は、「星」になって、彼に降り注いで、彼を幸せにする。

けれどそれが終わって1人取り残されると、そこには、だんだんと暗雲が立ち込めて、「苦しさ」となり、それもまた雨になって彼に降り注ぐ。

でもきっとまた、幸せを感じることができる日が来るから、この苦しさを糧にして、進んでいこう。
そのステップを踏み出すために、少しだけ気持ちを置いていくね。


完全に憶測ですが、そんな気持ちを歌った曲のように思えて、この曲を聴くといつも、このコメントを思い出します。

彼自身の「考え方」に少し触れられたような気持ちになりました。

幸せはずっとは続かないし、どうしたって、悲しい別れは来てしまう。
それでも、この苦しさを経験できてよかったよ。
全てを自分の心の中に一度入れて、向き合おう。


悲しさだけじゃなくて、少しの前向きさを感じる。
そんなところが、とても彼らしい気がして、大好きです。


以上、スンミンさんの作る歌について、簡単ではありますが、考えたことを書いてみました。


序盤に書かせていただいた、novelは、3年ほど前にすでに作っていた歌みたいですね。(下記動画内でヒョンジンさんと話しているシーンがあります)

3年前のスンミンさんの思いが、こうやって日本アルバムの中の一曲として世に出てくれて本当にありがとう、という気持ちです。


スンミンさん自身が、リリース特番内で、「童心に返ったような曲です」とおっしゃってるので、今の彼的にはもう次のステップを踏み出しているご様子…。

ニューフェーズに突入したスンミンさんの作る曲も、いつか聴くことができますように…

最後まで読んでくださった方がいたなら、ありがとうございます…!

以上でした。

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