最近みた映画の記録
最近見た映画の感想を自分のために記録しておきます。
短いし、大したことは言ってないです。
1.夜が明けたらいちばんに君に会いにいく
ずっとみたいと思ってたので、配信をきっかけについにみたらすごくいい映画でした。
見た後すぐ書き残した感想がこれ。
自分も、もしかしたら誰しもが感じたことのある痛さみたいなものの描写に容赦がなくて、切れ味鋭く心に突き刺さる。
見ない方が良かったって思う人もいるんじゃないかな。
でも、そういう痛さのツギハギで作られる生活の疎密が、遠くから見ると、キラキラ反射しているように見えたりするんだろうか。
100分ほどの中に、優しさで入れる説明セリフはあっても、正直そのセリフがなくても全部伝わるように構成されてて、無駄がない。
だけど全部を画で説明してくれるので余白はあるっていうバランス感が心地いい。
この映画、恋愛映画としてみるには怖すぎる画角があったり、ゆっくりぐるぐるカメラが回り続けるシーンがあったり、そういうちょっと気持ち悪い表現が、この映画全体の綺麗な構成に緊張感を持たせていて好きでした。
映画を観た上で聴く主題歌の解像度、すごいのでぜひ。
2. アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
これもずっと見たかったけど観たことなかったので観れて嬉しい。
タイムリープものだけど、特になんの大義とも戦わないんですね。
やりたいことたくさんあるはずなのに、最近仕事が休みだと何をしたらいいか悩む時あって、そういう時に人生って暇つぶしだったんだ〜。って感じるけど、いくら無限に時間が過ごせたとしても、今日と同じ日を明日も過ごせるということは、すごく幸せなことなんだって気づける映画。
毎日同じような日を過ごすって、側から見たら暇つぶししているようだけど、そのなかにある微妙な違いを感じながら生活できることが、豊かであるということで、人生ってそういうものの積み重ねかもしれない。
物語の本質とは直接関係ないけど、お父さんが、「息子は優しい人だから、結婚して欲しかった」(うろ覚え)みたいなセリフを言った時、自分の人生のことを考えて、ちょっと泣いた。
3.エターナルサンシャイン
黒いゴミ袋に入れてガチャガチャと音のなるもの。
そういうガラクタたちのことを記憶と呼んでいた時があった。
20年ほど前の映画というだけで、大切な人の記憶を消す過程に、デジタル関係が大きく取り扱われて出てこないのが衝撃すぎる。
今って、消そうと思っても、ネットに一度載せてしまったら消えないものにすらなるのに。
この映画を見て、自分の部屋には、自分の記憶をしっかりと辿れる何かがあるだろうか、と不安になった。
生活に直接必要のない物、効率的でないもの、捨てたって困らないもの。そういうものこそ、大切な思い出だったり、大事な人につながっているのかもしれない。
これからは、もっとたくさん残して、そうやって集めた物たちのことを「記憶」と呼んで生きていきたいと思った。
映像の面白さとか、脚本表現の凄さとかは説明してくれてる人がたくさんいるから気になる人は調べて欲しい。
4.哀れなるものたち
ベラが世の中の不条理を知った時に、お金を船員に渡して、それがそのまま有意義に使われると信じているシーンが1番心に残った。
幼児期の何も知らないベラより、現実を知った後のベラのほうが、純粋に感じられる。
純粋であるということ、邪気がないということ。
それは、物事を知らないということではなく、知った上で自分の意思を表現できるということなのかもしれない。
こちらの作品は映画館で観たが、途中途中で「あ、この言葉いい言葉だ。」と思ったものが全部頭をすり抜けていった感覚で悔しい。
多分抽象度が高い文学的なセリフ回しだったから、文章ベースで見たほうが私にとってはもっと理解できたかなと思う。原作小説を読んでみたいと思った。
補足
特に意識してなかったんですけど、アバウトタイムとエターナルサンシャインは、ストレイキッズのヒョンジンさんが、絵に残していたみたいでした。たまたまだけど、同じ映画を観ていて嬉しい。
以上。
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