ウィスキーとおつまみ②:ゴーダ&ゴルゴンゾーラチーズ、しめ鯖、ポテトチップスのり塩
ウィスキーとおつまみの組み合わせ研究の第2弾として、ゴーダチーズとゴルゴンゾーラチーズ、しめ鯖、そしてポテトチップスのり塩味を対象に調査した。とりとめのないおつまみの選択と思われるかもしれないが、単純に食べたいものを選んだだけなのでご容赦いただきたい。
合わせたウィスキーは、ボウモア12年のロック。ボウモアもラフロイグと同じくスコッチのアイラウィスキーの中でメジャーな銘柄である。私のお気に入りのウィスキーの一つで、ラフロイグほどくせが強くなく、それでいてアイラらしさはしっかりとあると思うので、ちょっと変わったウィスキーを試してみたいけど、薬臭いのは無理という方に是非おすすめしたい。
ゴーダチーズとゴルゴンゾーラチーズ
ゴーダチーズはくせがないマイルドなチーズだからか、そのまま食べても、ボウモアと一緒でも、あまり味に違いがなかった。ボウモアの側から見ても、ボウモアの味を抑えることはしないが引き立てもしないという感じであった。そのため、ボウモア12年とは合わないという結論になった。
ゴルゴンゾーラチーズは、ご存知の通り青カビ系チーズなので、ゴーダと違いくせがある。くせある同士でボウモアと合うかと思ったが、ゴルゴンゾーラの味がボウモアの個性をはるかに上回り、ボウモアの味を消してしまったので、ゴーダよりも合わないという結論にせざるを得ない。
しめ鯖
これは合う。しめ鯖単体でも十分おいしかったが、しめ鯖を口に入れて少しかんだところでボウモアを一口飲むと、しめ鯖の酢のおいしさが引き立てられ、それでいて魚臭さを際立たせることは一切ない。しかも、ボウモアの控えめなスモーキーさがしっかりと、かつ強すぎない程度に感じられるようになり、ボウモアのおいしさも増した。しめ鯖はスーパーで売っていた普通のしめ鯖で、特別なものではない(ノルウェー産の鯖を国内で加工したものとのこと)。正直これほど合うとは思っていなかった。
しめ鯖をおつまみにアイラウィスキーを飲めるお店はあまり多くないかもしれないが、家でなら自由にできると思うので、ぜひ試していただきたい。
ボウモアやアイラウィスキーは酢の効いた料理と合うのかもしれない。マリネやピクルス、和食なら鯵の南蛮漬けやきゅうりとタコの酢の物、北国名物でいうと鮭やニシンの飯寿司あたりとも合うのではないかと思うので、今度調べてみたい。
ポテトチップスのり塩
残念ながらこれは全く合わなかった。ポテトチップスはどんな味でもだいたいウィスキーに合うだろうと思っていたが、のり塩の場合、のりの香ばしさとボウモアのスモーキーさがぶつかりあい、両方の味が消えてしまって、誇張ではなく何を味わっているのか分からなくなった。塩味など他の味なら合うのかもしれないが、やはりポテトチップスにはビールやマイルドなウィスキーのハイボール、酎ハイを合わせてがぶがぶぱくぱくいくのが至高だろう。
まとめ
ボウモア12年にしめ鯖がとてもよく合った。今後他のウィスキーとの相性も調査する必要がある。
一方、ゴーダチーズとゴルゴンゾーラチーズはどちらもボウモアと合わず、ポテトチップスのり塩も予想外に合わなかった。
今まであまり意識していなかったが、ウィスキーとおつまみの組み合わせはかなり奥が深いようだ。