50代まで家を買わずに来た理由と、これから買うのか?買わないのか?~物を所有することで失うもの(4)
家を買わない、と決めているわけではないですが、
50代の今まで家を買わずに来たのは、
たまたま今住んでいる借家が駅に近い割に家賃が安く良い環境で、
あちこち家を見に行っても、今住んでいる所の方が良いと思えたから、
というのが一番大きいのですが、
他にも、家の設備のトラブルや近隣とのトラブルがあっても、
なかなかすぐには動けない、というのもあって、
実際には売ったりして住み替える場合もあるのですが、
何か、そんな感じがする。
そんな動けない状況は、
かつて自分がしていた旅から旅への生活とは正反対にある。
そもそも、家を買うことに魅力を感じない。
しかし、このまま老後を迎える、となるとそうも言っていられない。
年金で賃貸はきつい。
だから家をこれから買うことを検討はしているのですが、
あくまでそんな、どちらかというと仕方なしの消極的理由でしかない。
まあ、車も、ずっと買わずに来て、最終的に仕方なく買った部分もある。
しかし、家となると、もっと大きな買い物で、未だに躊躇していて、
もしかすると、今後も家を持たない人生もあるかも、
と考えたりもしている。
選択肢は、色々ある。
公営住宅に入るとか、アドレスホッパーになるとか、シェアハウスに入るとか。
公営住宅にはシニア向けのものがあり、上手く物件が見つかれば、
家を購入する、以外の最有力の選択肢のような気がします。
アドレスホッパーとかシェアハウスは、
まだまだ若い人達がやること、というイメージがありますが、
高齢者向けシェアハウスとか、ネットニュースで見た気もします。
アドレスホッパーとは1ケ所に定住せずに転々とする生き方で、
アドレスホッパー向けのシェアハウスもあり、
住民票を置かせてくれたりもするようです。
こんなことを考えるのも、
引退後には、以前していた旅行生活に近いことができないか、
との思いをずっと持っているからで、
家を買うと、ローンや固定資産税や修繕などでそれが難しくなるのでは、
との恐怖心があり、
さりとて、以前旅行していた頃は、日本に定住先や定職がないことの不安を常に抱えていたので、
引退後、住む所やお金の不安もなく、
行きたい所へ行きたい時に行ける生活をすることが望みです。
考えてみれば、とても贅沢な望みですが。