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外から見る日本と日本人~日本の中から見る世界と日本の外から見る世界(7)旅先で会う日本人、欧米人

(写真)インド・アムリトサル・ゴールデンテンプル。本来スィク教徒の巡礼地だが、外国人旅行者も泊めてくれる。現地スィク教徒との交流も、旅行者同士の交流もあった。床に布団を敷いて寝る。

一人旅をした人なら分かってもらえると思いますが、最初は一人で出発するのですが、旅先で次から次へと人に会い続けます。

自分と同じ旅行者に会うのですが、そのほとんど全員が、一人で出発しています。まれに、友達どうしや先輩後輩、親子、夫婦やカップルなども居ますが。

人と会う場所でもっとも多いのが宿で、一人旅の人が集まる宿は決まっているので、自分と同じ一人旅の人ばかりに会うわけです。

学生も多いですが、仕事を辞めて旅行している人が一番多かったように思います。

日本人で一人で旅行している人はとても多く、どこへ行っても必ず会います。

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   ↑宿の密集地・インド・デリー・メインバザール(パハールガンジ)

自分と同じように仕事を辞めて旅行しているのは同じですが、その(元の)職業は多彩で、恐らく日本国内で普通に生活していたら一生会わず接点のなかったような人にたくさん会ったのではないかと思います。

思い出すまま、旅行中会った日本人の職業を挙げてみると。

貿易商、薬剤師、看護師、パチンコ店長、カメラマン、文筆業、マッサージ師、自衛隊員、教員、大学教授、NGO職員、海外青年協力隊員、テレビ番組制作、気功師、原発作業員、調理師、警備員、タクシー運転手、モザイク職人、造園業、農業、歯科技工士、日本語教師、訪問販売、家具販売、飲食店、テレビ大道具、音楽関係、などなど。

当時の自分のように、旅費を貯めるために期間限定でアルバイトを渡り歩いている人も多く、上記の中にはアルバイト的にされていたものも含まれていますが、多岐に渡っています。

遠く離れた国の宿で、日本のその仕事ならではの裏話もたまに聞けたり。

同じく旅行中会った欧米人旅行者の職業も多岐に渡っており、

大工、医師、看護師、軍隊除隊後、銀行員、カメラマン、画家、タクシー運転手、教師、など。

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         ↑中東シリア・ハマの宿から。

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       ↑イラン・イスファハンの宿から。

色んな国を回りながら、色んな旅行者にも会い、会話を交わす中で、実際に訪問している国だけではない旅行者の出身国の社会の縮図も垣間見ているような。

または、日本に居たら知りえない日本社会の縮図を、外国に居て知らされているような経験を、旅行と同時進行的にしていたように思います。

ただ、旅先で会う人は仕事を辞めて旅行している人の割合が多く、そういう人は、特に日本では、社会の中の例外的かつ特殊な存在であるということを忘れがちで、

その人の話を聞いたからと言ってその職業の事を知ったことにはならないし、

欧米人旅行者の話を聞いたからと言って、フランスではこうなんだ、ドイツではこうなんだ、ドイツ人はこうなんだ、とは言えず、あくまで個人の見方でしかない、しかも特殊なスタンスからの、ということは忘れがちです。

欧米ではバカンスがある国があるとは言え、だいたい1ヶ月ぐらいで、それを逸脱して何年も旅行している人は、何年も旅行している日本人と同じく、社会全体から見れば特殊な存在で、その人が平均的な日本人、ドイツ人、フランス人ではない、ということには、旅行の途中で気付きました。

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 ↑インド・リシケシュのヨガアシュラム・ヴェドニケタン。多くの外国人旅行者が長期滞在しヨガを学ぶ。初めからヨガ目的でインドへ来る人も居るが、旅行中立ち寄る人の方が多い。

https://www.instagram.com/so6.travel90s/



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