外から見る日本と日本人~日本の中から見る世界と日本の外から見る世界(3)日本人宿
(写真)インド・デリー・メインバザール(パハールガンジ)入口に早朝到着。安宿が集まる。中に、数軒の日本人宿があった。(1998年5月)
今もあるようですが、90年代当時も各地に「日本人宿」がありました。
単に宿泊客に占める日本人の割合が多い宿(9割以上)もありますが、日本人しか泊めない宿もありました。
僕が旅行した国・地域の中で「日本人宿」があった街は…、
韓国 釜山
香港
カンボジア プノンペン、シュムリエプ
インド カルカッタ、バラナシ、デリー、プリー
パキスタン フンザ
トルコ イスタンブール
ハンガリー ブダペスト
エジプト カイロ
↑インド・カルカッタの安宿街サダルストリート(1995年8月)
↑パキスタン・フンザのドミトリー室内より(1997年11月)
思い出すまま、挙げました。
もっとあった気がするのですが、思ったより少ないですね…。
記憶から欠落している所もあるかも知れません。
中国でも日本人の多い宿は、北京、上海、チベットのラサ、雲南省の大理、など、そこらじゅうにありましたが、各国の旅行者が同時に集まっており、特に日本人だけが多いとは感じなかったです。(割合的には日本人の割合がかなり高かったと思いますが)
イランやヨルダン、シリアなど中東諸国は欧米人旅行者自体が非常に少なかったので、行く宿行く宿日本人宿状態でしたが、特に日本人だけが集まるというわけでもなかったので、除きました。
タイのバンコクは当時(今もか)世界の旅行者が集まる所で、日本人も多く集まるのですが、当時は特に、ここが日本人宿!という宿はなく、日本人旅行者はあちこちの宿に分散していたように思います。僕が初めてバンコクへ行く少し前に閉鎖になった日本人宿があった、とは聞きました。
当時の僕は、当初はあまり、日本人宿がある、という街に行っても、そこへは泊まらず、近寄りもしませんでした。
各地に日本人宿があることは何となく聞いて知っていて、聞くところによると、独特のルールみたいなのがある、など、ややこしそうに思えたのと、宿でひとつの集団社会が出来上がっていそうで入っていけなさそうに思えたこと、また、海外へ出て日本人どうしで群れる必要性を感じなかったからです。
インドなどでは、どちらかと言うと、日本人宿へ行くことを避けていたと思います。それでも、日本人旅行者には、たくさん会います。
しかし、旅が長くなってくると、特に、中東や欧州などへ行くと、欧米人旅行者と日本人旅行者の条件の違いから、日本人旅行者にとっての有用な旅行情報が欲しくなり、また、旅先の、日本人宿じゃない所で会った日本人旅行者達と関わるうち、海外での日本人集団に対する恐れのようなものも薄らいできて、イスタンブールやブダペストなどでは進んで、探して、泊まりました。
日本人旅行者の中には各地の日本人宿を渡り歩き日本人旅行者だけとしか関わらない人もかなり居たのは、前回書いた通りです。
↑ハンガリー・ブダペストにて長く滞在した宿近辺(1998年)
↑トルコ・イスタンブール、宿から近いスルタンアフメット地区の公園(1998年6月)
今回、この記事を書くにあたり、今も「日本人宿」はあるのか、今の日本人宿事情はどうなっているのか、とネット検索してみました。
当時と似たような都市に日本人宿は存在しているようです。
イスタンブール、ブダペスト、デリー、バラナシ、カルカッタ(コルカタ)…。
しかし、当時あった宿は現在の最新情報には載っていませんでした。
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