始まってしまえば身体は正直 遅ればせながら球春到来！
2月になってキャンプインしても、下旬からオープン戦が始まっても、解説者たちがこぞって順位予想を始めても、野球熱が上がってこなくて困惑していた。
昨シーズンが最高の結果だったから燃え尽きてしまったのか…、日本一になったのに相変わらず扱いが小さくてスポーツニュースはBIGBOSS新庄剛志監督の話題ばかりでヤキモチを焼いていたのか…、よく分からないまま日付は3月24日になっていた。
夕飯を食べ、少し酒を飲み、いつものように布団に入った。いつも通りのつもりでいた。しかし、頭の中はそうではなかったようで、脳内は翌日の対阪神タイガースのことで大渋滞となっていた。思いが溢れるというか、考えが湧いて止まらなくなる。「やばい。眠れない」
両チームのスタメン、タイガース攻略法なんかを考え始めたら3時間くらい経っていた。やはり"シーズン開幕"というワードは強い。オジさんになり燃える日々を過ごすことがないから、「野球が始まる」と思うと、さっきまでの冷めたツラが嘘のように、嬉しくてその後もなかなか寝付けなかった。
スワローズは開幕から5試合を終えて3勝2敗。悪くないけど特別良くもないという感じか。
開幕3連戦が昨シーズン相性が悪かったタイガース戦だったから、2勝1敗で終えられればと思っていた。なので、3連勝というのは嬉しい誤算だった。
5試合を消化して気になることが2つあった。開幕3連戦に関しては言うことがないから、29日と30日の試合からだ。
まずは29日のホーム開幕戦。先発した奥川恭伸投手の降板が早かったこと。
4回 53球 被安打2 四死球1 失点1
この内容で、スコアも同点だったのに5回のマウンドに上がらなかったから「怪我かコンディション不良でもあったのかな…？」と疑問に思ったまま、まだ解決していない。奥川投手が無事であれば…と思う。＊すみません追記です。30日の試合後に僕は知ったのですが、奥川投手、上半身のコンディション不良で登録抹消されたとのことです。大事に至らないことを願っています。
もう一つは昨日30日の試合。7回表、ニ死満塁の場面で先発石川雅規投手から梅野雄吾投手へ交代となる。その際、ショートも長岡秀樹選手から西浦直亨選手に交代した。これが分からなかった。
裏の攻撃で、西浦選手が石川投手に代わり9番に入って打席が回るという打順の巡り合わせを考えてのことだったのか？もし、前日の長岡選手のタイムリーエラーを気にしての交代だったとしたら少し残念に思う。
一死満塁とニ死満塁、似た場面だからこそ守らせてほしかったと思うが、1ファンには分からない何か理由があったのかもしれない。とにかく、若い選手が失敗を乗り越え、成功体験を積み重ねて成長していってくれることを期待している。
それにしても若手が良い。個人的に気になった若手を3人挙げてみる。
① 開幕スタメン予想をしたときに、近年悩まされている「ショート誰が守るか問題」で少し迷ったのだが、それを勝ち取った長岡秀樹選手（20）がよく打っている。
19打数8安打 打率.421 3打点
西浦選手、元山飛優選手などとの正遊撃手争いが楽しみとなった。
② オープン戦から打撃に関しては注目されていた内山壮真選手（19）は、デビュー登板となった木澤尚文投手の球を受け、結果2回 3奪三振 無失点という好投を引き出した。スタメンマスクはなかったが、途中交代で多くのブルペン陣とバッテリーを組んだ。打つ方では、得点圏打率1.000と勝負強さを発揮している。中村悠平選手のような打てるキャッチャーが出てきてくれることは凄く嬉しい。
③ あるスワローズファンのYouTuberの方が、「濱田のフルスイングはロマンを駆り立てられる」と言っていたがまさにその通りだった。開幕戦、濱田太貴選手（21）の一振りはチームスワローズの今シーズン第一号本塁打となった。今後、外野手として絶対的存在である青木宣親選手を脅かす選手となってほしい。
2年目の助っ人たちも好調。今のところジンクス的なことは感じさせず、期待できる。
昨シーズンは先発投手が"指折り数えられない"と散々開幕前に言われたが、今シーズンは片手では足りん。ざっと10人は名前が出る。
そして、盤石のリリーフ陣。「去年は延長がなくてヤクルトはついてた」なんてよく言われたが、後ろのピッチャーがいいからむしろ延長に入ったら有利だろう。
連覇に向けて前進あるのみ！と行きたいところだが、僕の応援姿勢として「諦めない・油断しない」というのがあるので、ネガティブに締めたいと思う…。
開幕戦はハラハラドキドキした。正直に言えば、ちょっとだけ諦めかけた。ちょっとだけ…。とはいえ、あの点差から逆転勝ちしたその姿には王者の風格が感じられた。タイガースにスアレス投手がいなくて本当によかった…。
ジャイアンツの大勢投手は5試合で4セーブか…。本当にルーキーか？出てきたときの絶望感が既にスアレス級なのは、たぶん気のせいだろう…。