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日記一この頃一

ひとりぼっちの淋しさがきりきりと胸を締め付けるのは、ひと時の幸福を味わってしまったから。
幸福の反動は大きい。つらい。
可愛い可愛いと、死ぬほど可愛がられたい。愛されることで自分の形を保っていたい。

萎びた帰り道、都会の夜景に今日も誰かがまだ生きていると安堵する。
肌と肌をぴったりと合わせたそのひと時、生きている限り続くこの淋しさは、たったの皮膚1枚の孤独に変わる。
愛おしさを言葉にして贈られた時、どうにかこうにか生き長らえてきた今日までの日々は間違っていなかった、と思ってしまう。
幸せを祈られた時、今までもこれからも生きていて良いのだ、と認められたような気がしてしまう。

近ごろ、自分が何をしたいのかわからない。
毎日遮二無二働くなんて、なんだか私らしくない。忙しければ、生きづらさや淋しさに向き合わなくて済むからなんて、そんな大人にだけはなりたくないと思っていたのに。そんな大人になってしまっている。
愛想尽かしたはずの男に抱かれてしまおうなんて、安い女に成り下がってしまった。甘い言葉が降り注いでも、結局、最後は捨てられるのに。風俗に行くよりも、もっと手軽に、もっとリーズナブルに。不満や不安や劣情のはけ口として。使い捨ての道具でしかないのに。
自分の思っていることを、ぐるぐると考えては口にできないことを、言葉にすることがあれほど好きで、価値のあることだと思っていたのに。全然できなくなった。
だめだ


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