万引をしないでくださいとは書きたくない

西荻ぷれま委員会の北村です。

残念ながら、ぷれまショップでも万引きや盗難をされることがあります。だれかに使ってもらいたいということでお預かりしたモノ、盗むほどほしいのであればその人が使ってもよいなと考えたこともあったのですが、世の中にはいろいろな人がいるもので、なんどもなんども盗んでいく人がいたりするのです。(犯罪行為に対しては粛々と警察に届出を出して対応してもらっています。2019/9/11荻窪警察署から追記 本日現行犯逮捕しました)まあ、病気だったり、なにかすごく辛かったりするんだとおもいます。

病気で、もしくは病気のように盗む人のところに行ったモノのことを考えたときに、それは「盗むほどほしい」モノではなく、大切にされていくモノとは思えませんでした。そもそも、盗んだモノ、大切にできるんだろうか、できないような気がします。

で、盗まれたくないなと、わたしたちは考えたわけです。まあ、あたりまえのことですよね。

世の中には万引きを防止することを目的とした張り紙というものがたくさんあって、万引きをなくしたいと思ったときにそのような選択肢も当然あるわけです。「万引は犯罪行為です」とかね。

でもなんか、そういう事を書きたくなかった。

どうしてかなっていうことを考えたら、自分が「万引は犯罪行為です」って書かれてることについていい気持ちにならないということに気づきました。

お店に来てくれる人たちを考えたときに「万引をしないでください」みたいな張り紙があったらどんな気持ちになるだろうか。

「これ、いただいたものだけどちょっと自分のうちにはあわなくて」といってなにか持ってきてくれた方

「ここにくると、いつも自分にぴったりのモノにあっちゃうの」といって買い物をしていってくれる方

「こないだきたら、すごく欲しい物があって、お店しまってるけどお金入れて買っていけるんだって気づいてすごく信頼されてる感じがしてうれしかった」と言ってくれた方

「すごく好きなモノだったんだけど、すごく好きだから新しいのを買ったので誰か使う方に」といって、きれいに使われた愛用の品を持ってきてくれた方。

わたしたちは、こういう人たちのために活動しているし、こういう人たちのために空間も使っていきたい。だいぶ遠回りするように見えて、まちのなかのきもちのいいつながりを増やしたいと考えている私たちが目を向けたり、心を配っていきたいのは世界にいるこういう素敵な人達で、そういう人たちをもっと知りたいし、そういう人たちに気持ちよく過ごしてもらえる場所を作りたいのです。

わたしは、やなことがあったときに、やなことが起きないようにということをつい考えてしまい、防止策を取ろうとしたり、排除しようとしたりしてしまいます。

でも、ほんとは、どうやってもっと楽しくするかに時間を使って、楽しいことを一緒にしたり、こうなったら良いねということを一緒に考えていく人たちが増えていくようにしたい。

〜をしない、〜を防ぐよりも、あってほしいことを訴求していきたいとおもいます。

こうだったらいいなということがあったときに、すぐに伝えたくなるぷれまであるように

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南荻窪の住宅街で保護されたぷれまのフィル、お店に来るみなさんが優しくしてくれるから、はじめの頃はシャーシャー言っていたのに今ではいくらでも触らせてくれる(背中の毛並みが最高)ねこに。

素敵な人やねこが集まるぷれま、一番の土台であると考えているオープンさについても書いています。よかったら読んでね。 https://note.mu/so1/n/ndb6a50410cdf

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