現行犯逮捕をする日のために

西荻ぷれま委員会の北村です。最近連日noteを書いているのですが、書き始めに名乗ることにしているので、書き出しがスムーズでたすかります。それでいうと、名乗ったあとに軽い一言を付け加えることも定型になっている気がする。

実は昨日、人生はじめての現行犯逮捕を経験しました。わたしたち西荻ぷれま委員会は「西荻ぷれまショップ」というだれかが次の人にプレゼントしたいなーというモノを無料でいただいて100円で販売するお店も運営しています。残念ながら(素敵なモノをたくさん頂いてどんなによくても100円にしていてすごくお得なのにほんとに残念ながら)そこで何十回も万引する人がいて、数ヶ月にわたる証拠集め、警察への相談、検察に送るための警察での書類作りなどを経験し、そしていよいよ警察が逮捕にいくぞーとおもっていたらそれに先立って自分で逮捕してしまいました。

この数ヶ月おまわりさんや刑事さんと何度もお話する機会があり、興味をもっていろいろと教えてもらったことで、やたらと警察のお仕事に詳しくなってしまったので、せっかくだからまとめておこうと思ったわけです。

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えっとまず、これが現行犯逮捕の直前です。真ん中にうつるはしるくろいなにかがわたくしです。その下の方にある黒い物体(黒いのばっかですね)はぷれまのフィルというねこです。一大事件だというのにのんきに昼寝しています、ねこなので。

まず1番大切な学びで、多くの人に知ってほしいなということは「人を拘束するのは大変なことである」ということです。これはわたしたちの人としての権利でもあり、わたしたちみたいに被害にあった側からすると、捕まえるために警察に協力をしたりして大変なことを実現するがわにまわることでもあります。きちんとひとつひとつ確実に証明していくことが必要になるのです。

何かを「盗まれた」ことを想像してください。想像しましたか?

はい、問題です。「どの時点で盗んだことになるのでしょうか?」

何かをかばんに入れたときをわたしは想像しました。盗んでるよねと。しかし、それでは払うつもりでちょっと入れただけと言われてしまうかもしれません。正解は「商品をもって会計をせずに店の外に出たとき」です。店に出て犯罪が行われてから犯人を確保します。現行犯逮捕の豆知識その一です。もう一度書きます「犯罪が行われてから犯人を確保」。

犯人を確保したら警察を呼びたくなります。どうやって呼びますか?携帯で電話したくなりますよね。ぼくは呼びたくなりました。前もって刑事さんとも色々お話しているし、早くあの刑事さんに助けを求めたいと思いました。しかし、「現行犯逮捕すると両手はふさがっている」のです、犯人捕まえてるから。そこでだれかに警察に連絡してもらうことになります。仕方がないので「110番して下さい」と叫びましょう。わたしは連れがいたのに、なぜか「警察に連絡して下さい」って叫んでいました。なんかまあ、犯人にも周囲にもどういうことなのか説明したいと思ったのかもしれません。

警察への連絡は110番にかけるのが良いようです、すぐに来てもらえる。後でわかったのですが、逮捕しなければいけない自体というのはある種の緊急事態なわけで、犯人の人権からも緊急に処理しなければいけないのです、犯人にも人権があります、すばやく警察に来てもらいましょう。元から話していた刑事さんがいたわたしは警察署への連絡も行ったのですが、そのまま来たらわかるようになってるから大丈夫ですとのことでした。

警察はすぐにきてくれるのですが、なんとも長い時間に感じました。犯人は色々いいます。物をおきたいだとか、手がいたいだとか、かばんをちょっとみたいだとか、少し移動したいだとか。すべて無視して「警察が来るまで動かないで下さい」と言い続けました。途中で、商品を敷地内に入れようと投げたことや、お金を入れようとしたことなどをかんがえると、一切動かないように求めたのは正解だったとおもいます。他の人もいてくれるなら証人としてまた自分が不安なので一緒にいてもらうといいと思います。

警察が(体感的にはやっと)きてくれて、犯人を引き渡すことができると、状況を説明したり、犯人が話を聞かれたりして、すぐにみとめられると犯人がパトカーで警察署に連れて行かれます。そして、書類作成に協力するために現行犯逮捕を行った人間もいっしょに警察署にいくことになります。そう、パトカーで。

犯人がまずパトカーにのり、少し走るとパトカーがサイレンを鳴らします。道があいていても鳴らします。なんでかなーと思ったのですが、これも犯人の人権を守り速やかに調べを行い不当に長く拘束しないための警察の対応らしいです。後で知りました。静かな街にサイレンが響き、パトカーが走り去っていきます。(常識的なスピードでした)

そしてお迎えのパトカーがもう一台やってきました。パトカーを待つわたし、手を上げて合図して、「確保したのはあなたですか」的なことを聞かれ、わたしですとかいいました。「では乗って下さい」みたいなことを言われて、おー、パトカー乗っちゃうよ、まあ初めてじゃないけどね、とかおもいながらパトカーの後部座席にむかうのですが。。

パトカーがとまり、そこに私服の人が入るとき、まちのひとはめっちゃ見てくるんです。そこで気づきました。「捕まった人みたいじゃね?!」って。現行犯逮捕の豆知識その2。「パトカーに乗るときには、逮捕されるわけではないですよと笑顔で周囲に告げる

そして、パトカーはやはりサイレンをならして、ときに「パトカー信号を通過します」とか放送しながら、これまた常識的なスピードで走っていきます。まあ住宅街の中を通るしそうですよねという感じですが、わたしも犯人の人権を守るためにすみやかに警察署に移動し協力しなければなりません。

その途中で「マル害合流しました、搬送します」って、警察の方が言っていました。マル害である、自分はマル害なのだという、謎に自慢げな気持ちが生まれました。

そして警察署に移動します。「マル害入ります」って刑事課の皆様にご案内されて取調室的な机一つと椅子二つがおかれた部屋に案内され、「奥にどうぞ」と会社に訪問して会議室に案内されたときみたいなことを言われながら座ります。

このあと、5時間にわたり警察署にいてすごく暇な時間と、時々警察の方とおはなしする時間を過ごすのですが、長くなってきたので続きはまた明日。現行犯逮捕の豆知識3つ目は、「現行犯逮捕をしようと思ったら、録音か録画を回しっぱなしにしておくと良い」となるのですが、それについて警察署の中での話と合わせて明日書きます。ごきげんよう。

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昼はねているので夜は元気なねこは、グラスを洗っている様子を一生懸命観察しています。

万引をしないで下さいとは書きたくない話も書いてるのでよかったらどうぞ。あと、シェアやスキ押してくれると喜びます(╹◡╹)

後半はこちら

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