【ライブメモ】tacica猪狩翔一『三鷹の森フェスティバル2023』 at 2023.10.22 三鷹
三鷹の森フェスティバル2023
2023年10月22日(日)@井の頭公園西園文化交流広場
出演時間:12:40-13:16
セットリスト
リハ:Silent Frog(tacica 2008年AL『parallel park』)
01. ぼくら
02. 冒険衝動(tacica 2020年Sg)
03. ordinary day(tacica 2018年Sg)
04. LEO(tacica 2014年Sg)
05. ダンス(tacica 2022年AL『singularity』)
会場周辺について
カラッと晴れた気持ちのいい気候の日。ようやく夏が終わり、長袖じゃないと寒いくらいの気温。雨の心配もなさそうなのでよかった。
吉祥寺駅からそれなりの距離で、公園も巨大。一生たどり着かないかと思った。
会場に着いても雲ひとつない快晴で、直射日光は暑いくらいの天候。ステージ前方はレジャーシートを敷いてまったり観るスタイル。後方は立ち見。
前の出番の人の最後の曲あたりで、ステージ横には猪狩さんとなるやんさんの姿が。終わるやいなやステージにあらわれてセッティング。猪狩さんもマイクに向かって「はっ、はっ、えーー、あーー」などと発声してマイクチェック。ギターも激しくかき鳴らしたり、「こんな音もあります」とダンスのイントロを軽く奏でたりしてサウンドチェック。からの、Silent Frogを試しに歌唱。わーい。12:20ころに準備が完了し、「12:40から歌います〜よろしくお願いします〜」と一旦バックステージへ。
感想など
猪狩さんの服装は、白のロンT(人の顔と「1979」と大きく書かれた映画のポスターっぽい感じのやつ。黒と白のギターに新たに貼られていたステッカーと同一のビジュアル)、濃いグレーのパンツ、adidasスーパースター。メガネ無し。スタンディング。
※ロンTは、ツイッター(現X)にアップされているやつと同じで、The Smashing Pumpkinsというバンドのものだと思われるが、全く同一のものは探し出せず。「1979」という曲があり、このアルバムに収録されているようだけどそのアートワークということでもないようで、謎。
一曲目はぼくら。さんざん、子どもにトラウマを残さないようにと気をつけていた?はずなのに、初っ端から〈細胞からやり直して〜〉で笑っちゃった。いつもどおりがいい。で、曲の間奏で思い出したかのように「ぼくらっていう曲です」と曲紹介を。新しい。
「普通の日、なんでもない日という曲をやりまーす」とordinariy day。聴きながら、その“なんでもない日”を凝縮したような日だと思った。平和。
「YouTubeで一番再生回数の多い曲です。そんなことどーでもいいね」と言って始まったLEO。その口上が、ズンと心に響いた。ほんと、そう。忙しすぎる騒がしすぎる昨今だからこそ、自分の目の届く範囲内くらい、勝ち負けじゃないところで出会いたい。そして定期的に訪れるLEOの歌詞が深く沁み入るシーズン。刺さった。
物販の告知。「最近はCDショップで買えなくて、Amazonにも無くて、ライブ会場でしか買えないので是非」という話から、「たぬきちっていう犬を飼ってて好きすぎて自腹でステッカーを作った。カセットを買うと付いてくる。…いや、ステッカーを買うとカセットが付いてくる、と言ってもいいかも」と会場を沸かせた。
その甲斐あって?か、終演後の物販には長蛇の列。100人以上並んでいたのでは。なるやんさんとともに猪狩さんも物販に立っていた。30分以上販売していた雰囲気。すごい。盛況につき、カセットテープは売り切れたという情報も。
雲ひとつない青空。木漏れ日。気持ちのいい陽射し。遠くから子どもの泣く声、はしゃぐ声。ちょっとお酒の入ったおじさんの戯れ事。公園の喧騒のなかで、猪狩さんの歌声が混ざりあい溶けていく。いつもの弾き語りとはまた違った味わいで、とてもよかった。